さて、今週からまたまた新テーマ“対談”がスタート。5日間集中掲載です。
第1回は(有)アパートメント 代表取締役である滝口聡くんと語ります。
彼らは建築設計会社としてスタートしながらも、自社文具ブランドとして「プルンニー」や「水縞」(みずしま)を立ち上げたり、タイにお店を持っていたり、独自のネットワークで今やプロデューサーとして多方面で活躍中。今週、西荻窪に新事務所兼ショップをオープンさせました。僕とは2005年に知人の紹介で出会い、同い年ということもあり意気投合。富士急時代の2006年、設計してもらったR-Asia(アール・エイジア 現・初島アイランドリゾート)というリゾートをオープンさせて以来の付き合い。僕にないキレイめの感覚を持ちながら遊び心が満載、というところに僕は興味があります。
今日はその新事務所にて対談をスタート。
【ここを大人のサロンにしなきゃいけないって思っている】
-新事務所、おめでとう!何かが始まりそうな場所だよね!
(滝)「そのための場所だからね。大学4年生の頃に借りたアパートメントの一番最初のオフィス(※古民家2Fを改造)があって、あそこからいろんなものが生まれて行った。僕にとってもいろんな出会いがあったし。あの頃は若かったから、それこそ若くてそんな場所を持って、なんかやっている風で、人が集まってきたんだよね。『えっ、就職しないでこんなところで何をやっているの?』って。ここは大人のそれだと思っているから。だから引っ越してきた」
-今年38だもんね、お互いに。
(滝)「そう。だからさ、オジサンがここの場所にいつもいるからってもう人は集まってこなくて(笑)。でももし僕が23、24だったら、同世代の奴らが、大学院とか行ってたりね、ちょっと下のやつとかさ集まってくるわけじゃない」
-溜まり場になるよね。
(滝)「だからここで何をするかっていうことはすごい今問われているなって思っていて。自らこんなサロンみたいな場所持ってね。事務所としてはこんな場所いらないんだから(笑)。でもここを大人のサロンにしなきゃいけないって思っている。サロンと言ってもああだこうだ言うだけじゃなくてね、実際のモノが動いていくっていう。そういう場所が今ここじゃないのかなって思っている」
-アパートメントという名前の原点に戻った感じ。
(滝)「そう。アパートメントの管理人としてどんな人たちがここに出入りするか見守って、そこから新しい仕事が生まれて行けばいいなって思っている」
(明日に続く)