ついにそうなったか。
アメリカのバイデンさんが2024年の大統領選挙からの撤退を発表しました。
いやあ、そうなるよねえ・・・。そうならざるを得ないよねえ・・・。
アメリカ時間の6月27日に行われたバイデンさんとトランプさんの討論会を見た時に、いや、まずいですよ、バイデンさん・・・と思いましたが。
バイデンさん、信念と理想を持ち、立派な方だと思いますけれども。
最近の老い感ははんぱなし。
トランプさんとの討論会の後も、NATOの会見でゼレンスキー大統領をプーチン大統領と紹介したり、アメリカのメディアとのインタビュー受けても咳しまくり、コロナにかかってしまったり(今思えば咳していたのはコロナのせいだったのかも)、エアフォースワンへの階段を昇る姿がよろよろで老人感がすごかったり、疲れがひどいから夜20時以降は休むようにすると言ったり(それでアメリカ大統領が務まるのでしょうか??)。
80歳過ぎれば老いるのは人間として当然のことですが、激務のアメリカ大統領の職が務まるかどうかは、疑問を感じざるを得ない。
あげくは、民主党支持者達にホワイトハウスの前で「Pass the torch」(次の人にバトンを渡してくれ)「We love you. But it's time」(あなたを敬愛している、でももう潮時だ」というスローガンをでかでかと掲げられて大統領選挙から徹底して下さいキャンペーンを展開されたら、もう、ほんと、無理!となると思う。
おまけに、トランプさんが暗殺未遂事件でFight!と拳を振り上げるシーンでアメリカ、いえ世界を席巻し、トランプさんが神に守られていると言い出す共和党支持者も続出。確かに、トランプさんが奇跡的に耳のケガだけで済んだことは、神に愛されているというか、運が強いというか、「この人持ってるな」感が出まくりで、バイデンさんとの対照が際立ってしまった。
孟子の言葉に「天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず」というのがあって、俗に「天の時、地の利、人の和」といわれ、成功の3大要素とされています。天候やタイミングなどが「天の時」、場所や地形などが「地の利」、人々が協力し合うのが「人の和」。そして孟子は人の和>地の利>天の時という順位で重要だとしていて、天の時をつかみ取るにも、とにかく人の和を得ないといけないと言っています。
私は最近のバイデンさん撤退論争の中で、民主党の「人の和」が完全に崩れてしまったと感じました。そして「地の利」は完全にトランプさんに動いてしまった。暗殺未遂事件が起きたペンシルバニア州バトラーという地に、アメリカ中の注目が集まってしまった。そうなるとバイデンさんにとっての「天の時」は完全に失われてしまった・・・と感じていました。
バイデンさんの選挙戦徹底決断は、トランプさんを打ち負かしたいならやむを得なかったと思う。
で。次はどうなる!?
副大統領のカマラ・ハリスさんを、バイデンさんは次期大統領候補として指名したけれど。バイデンさんが決めたからといって、ハリスさんに決まるわけではなく。民主党内の選定プロセスをへないといけないし、ハリス反対論も根強いらしい。
最重要ポイントは「トランプさんに勝てるのか?」ですね。
このままいくと、本当にトランプさんが次期大統領になりそうで、共和党の勢いモリモリなので、民主党は自分たちの信じている価値観を守りたいなら、トランプさんを打ち負かすことができる人を候補者にしないといけない。ハリスさんでいけるのだろうか??私も女性ですから、女性大統領誕生を応援してますけれど・・・。
トランプさんが大統領になれば。
ウクライナへの支援は打ち切りにならないまでも、減るだろうし。停戦交渉に無理やり入らせることになるかもしれない。
ガザでの戦闘は、イスラエル寄りで決着させようとするかもしれない。
日本の製品には関税が増やされるかもしれない。
日本の防衛費をもっと増やせよ、日本の国防はアメリカに頼るな、自分でもっとやれ、となるかもしれない。
ロシアと接して、ロシアが他国へ軍事侵攻しても誰も止められないことがウクライナ侵攻でわかった今、日本は本当に危うい位置にいるというのに・・・。
トランプさんが大統領になれば、日本の国防とビジネスは、かなり戦略変更と再構築が急がれる事態になるのではないだろうか。
なんといっても、ロシアは太平洋戦争終戦後、北海道に軍事侵攻しようとしていますからね。アメリカがめっ!とロシアを止めなかったら、そしてロシア軍を止めるために闘ってくれた北の日本軍がいなかったら、北海道は北方領土みたいにロシアに占領されていた可能性が高い。ウクライナの危機は、日本人にとっても他人ごとではまったくないわけです。
そういう意味では日本人の一人としては、民主党が勝って、ハリスさんなり、民主党の候補者が大統領になってくれることを願っていますが。
トランプさんは相当強そう。
2024年のアメリカ大統領選挙ほど、日本の将来に影響を与える選挙はないのではないだろうか・・・。
正直、日本の首相が岸田さんになろうが石破さんになろうが、あるいは立憲民主党の人になろうが、たいして日本の将来の舵取りは変わらないと思いますけど。
アメリカの大統領にトランプさんがなるか否かは、相当日本の将来に影響しそう。
かたずをのんで、アメリカ大統領選の選挙戦の行方を見守っています。