![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160330/18/natsumiwindy38/cd/d7/j/t02200222_0307031013606258710.jpg?caw=800)
HERB PEDERSEN★SOUTHWEST 1976
ウェストコースト・ミュージックを聴くとき、
多くのアーティストのアルバムの中にクレジットされている名前。
Herb Pedersen
ハーブ・ペダーセン
1944年4月27日生まれ
アメリカ、カリフォルニア州バークレー出身
初めて聴いたのは、多分、リンダ・ロンシュタットのアルバムからでした。
ギターやバンジョーを弾くシンガーソングライター。
リンダの曲でバック・ボーカルでも、声を合わせているんですが、
とても相性が良いなと思うんです。
そんなところから、ずっと記憶の中に刻まれた名前でした。
でも、最近、思いがけなく1976年のソロ・アルバムを聴いたことで、
再び、彼の名前が私の中でクローズアップされたんです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160327/01/natsumiwindy38/b5/10/j/t00900090_0090009013603000027.jpg?caw=800)
それは、経歴を紐解くごとに繋がっていくのですが、私のもう一つのブログで、
イーグルスの曲『Train Leaves This Morning』をご紹介したことがありました(是非、ご参照ください)が、
この曲、バーニー・リードンとジーン・クラークの共作。
バーニーのディラード&クラーク時代の作品のカバー。
その、ディラード&クラークの前に、ダグラス・ディラードが弟のロドニー・ディラード等と
結成したのが、カリフォルニア屈指の都会派ブルーグラス・チームだったザ・ディラーズ。
ダグ・ディラードがディラード&クラーク結成のため脱退、
ペダーセンはその後釜として参加している。
聴いたことはないのですが、ペダーセンが参加した、
1970年リリースのディラーズのアルバム『コパーフィールズ』は名盤なのだそう。
それから、フィドル奏者のバイロン・バーラインを、
ランディ・マイズナーのソロ・アルバムの中の1曲『Lonesome Cowgirl』で、
(こちらも是非ご参照くださいね)ご紹介していたのですが、バーラインは、ペダーセンと一緒に、
カントリー・ガゼットを結成していたんですね。
そして、ペダーセンは、その後、グラム・パーソンズ、エミル―・ハリス、ジョニ―・リバース、
リンダ・ロンシュタット、ジェイムス・テイラー、リタ・クーリッジ、キム・カーンズ、
ドゥービー・ブラザーズ、ロウェル・ジョージ、ニコレット・ラーソン
・・・切りがないくらい、多くのアーティストのアルバムにセッション・プレイヤーとして参加。
75年には、ジャクソン・ブラウンのツアーにも参加している。
クリス・ヒルマンと組んだり、ジョン・デンバーのツアーで何度も来日しているそうなんです。
・・・と、彼の経歴は、まだ続きがあるのですが、ここまででも十分、
西海岸シーンの縮図が出来そうな奥深さです。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20160331/01/natsumiwindy38/b6/10/j/t00900090_0090009013606608986.jpg?caw=800)
今日は、1976年のそのアルバムのご紹介です。
1st.ソロアルバム『SOUTHWEST』(サウスウエスト)
当時は、LPレコードでの発売だったのですが、
本国、アメリカでは、ほとんど売れなかったそうで、当然、日本盤も出なかった。
優れたヴォーカリストであり、ギター、バンジョーの奏者。
彼がセッション参加することで、たくさんのアーティストの曲に彩を添えてきた。
誇示することのないナチュラルで流れるような歌声、さりげない節回し
(この人は本当に歌がうまい)、
このアルバムを通して聴くとわかるのだけれど、穏やかな音楽性、実に癒されるんです。
カントリー・ロック。
アメリカン・ルーツ、ブルーグラスやカントリー・ミュージックを背景に
彼らしさが表現されている。
でも、ジャケットの写真からも感じるように、優しく控えめな性格。
チャートにもあまり興味がないようです。
そして、このアルバムが、数少ない彼名儀のアルバムの中で、
最高傑作といわれているんです。
参加しているアーティストも、多彩。
デヴィッド・リンドレー、アル・パーキンス、ディーン・ウェッブ、シド・シャープ、
ラリー・カールトン、リンダ・ロンシュタット、エミル―・ハリス、リーランド・スカラー、
そして、マイク・ポストはプロデュースも担当している。
ウェストコースト、カントリー・ミュージック・ファンには
お馴染みのメンバーかもしれません。
1990年にドイツのラインレコードによって、CD化され、日本版も発売されて
今、聴くことが出来ているわけです。
・・・♪
個人的に、久しぶりに感動したアルバムでした。
やっぱり、カントリー、ウェストコースト・ミュージック・・イイなぁ・・と(笑)
今回は、アルバムの中から、2曲ご紹介します。
ナチュラル、自然体のハーブ・ペダーセンの音楽、お聴きください。
![ヘッドフォン](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/109.gif)
聴こえてくる女性コーラスは、
リンダ・ロンシュタットとエミル―・ハリスなんです。
息の合ったホッとする、綺麗なハーモニー。
Guitars - Herb Pedersen
Steel Guitar - Al Perkins
Zither - David Lindley
Bass - Leland Sklar
Drums - Mike Baird
Percussion - Gary Coleman
Background Vocals - Linda Ronstadt and Emmylou Harris
![ヘッドフォン](https://stat.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/109.gif)
ウェストコースト・サウンド、
ポップで流れるように美しいバラード、名曲だと思います。
12 Strings Guitar - Herb Pedersen
Steel Guitar - Chris Smith
Acoustic Lead Guitar - Chris Smith
Bass - Ed Carter
Drums - Jim Gordon
Vocals - Herb Pedersen
Strings Arranged by Mike Post