当会のブログをご覧いただいている皆さまへ
今年は人にも動物にも環境にも穏やかな一年でありますようにと願い始まった年ですが、5月の能登半島沖地震を始めとする地震災害や台風、豪雨災害など、多くの災害が発生しました。
多発する自然災害の大きな原因が年々増え続けている異常気象ですが、その影響を受けている、お外で暮らす子たちの環境は本当に厳しくなってきております。
かつては日本の気候の特徴である四季があり、今ほど厳しくなかった夏や冬を頑張って越せれば、穏やかな春や秋がやってきて体を癒し復活することができましたが、今ではそれも遠い昔のように感じてしまいます。
その上、都会はアスファルトが敷き詰められ、日が暮れても道路には熱がこもり、エアコンからは熱風が出て、夏場のワンちゃんのお散歩は早朝か深夜にならないと歩かせられない状態です。
線状降水帯のように、1ヶ所で災害級の大雨が降り続いたと思えば、乾燥した日々が続き、お水も口にできているのかどうか気が気ではありません。
お外で暮らしている猫ちゃんたちはどこで厳しい暑さ寒さを凌いでいるのか、本当に心が痛みます。
来年はこそは、人にも、動物にも、自然にも優しい、穏やかな一年となってほしいです。
今年は1月から12月の年末にかけて、一年中、保護っ子ちゃんたちの病院通いが続いておりますが、4月にFIPに罹患した「あんこちゃん」は、皆さまの温かい励ましのお言葉や医療費のご寄付により、今年も他の子たちと一緒に年を越すことができます。
この場をお借りして心より感謝申し上げます。
会の保護っ子ちゃんたちも、みな10歳を超え、老にゃんホームとなっておりますが、歳を重ねるごとに人の手を必要とし、愛おしいお目目で訴えかけてくれることが多くなってまいりました。
多くのボランティアさんのご尽力やご支援者の皆さまのお力添えにより、当会にたどり着くことができた保護っ子ちゃんたち、残されたにゃん生を穏やかに幸せに過ごしてもらえるように、これからも努めて参りたいと思います。
そして、昨年もちょうど同じくらいの時期に2件重なって入ってきた緊急案件がありましたが、今年も28日(木)に飼い主さん緊急入院による猫ちゃん置き去りの保護依頼がメンバーから入りました。
今回は命あるうちに保護することができましたが、この案件については飼い主さんの年齢は関係なく、若くてもご高齢であっても明日の自分の状態は誰もわかりません。
万一、自身が意識が無い状態で緊急搬送されるときであったとしても、室内に動物が取り残されているということがわかるような工夫を日頃からしておいてほしいと強く思います。
例えば、ドアの内側に室内に犬や猫など、飼育している動物がいること。
頭数や特徴がわかるような写真も貼っておくと良いかもしれません。
緊急搬送時に知識のある方が同行されていれば、ドアに貼られている情報に目をとめ、脱走しないように気遣ってくださる場合もあるかもしれませんし、行政へ通報してくださるかもしれません。
他人事と思わず、明日は我が身と思い、万一の時を想定し、飼い主さん自身でしか守ってあげることのできない、自分では救いの手を求めることができないペットの命をどうつなぐかということを、この記事をきっかけにもう一度考えていただけますと幸いです。
残された子が置かれる環境は本当に悲惨です。
このような状況下にある子はどんなに人馴れしていた子であっても、災害発生時のようなパニック状態に陥っていることが多く、一般の方が時間をかけても保護するのはとても難しく、よりストレスを与えてしまう可能性があります。
当会では「人災」と捉えて、このような現場の捕獲のお手伝いを行っています。
遭遇された場合にはご一報ください。
当会を立ち上げた大きな理由は、飯舘村の子どもたちを応援してくださっているご支援者の皆さまのお住まいの地で災害が起きてしまった時に、何もできずに見守るだけではなく、避難所の中で、一緒に避難できずに心を痛めている飼い主さまに寄り添い、少しでもお役に立つことができればと言う思いからです。
また、飼い主さんがいない、お外の世界で頑張っている子どもたちが手のひらからこぼれ落ちてしまわないように、救いの手を差し伸べることができればと思っております。
災害が起きないことが一番の願いですが、万一の時には猫ちゃんのロゴマークのCDCAを思い出しSOSを発信してください。
そして、今年も年末年始は飯舘村で活動を行っております。
12/30保護、若三毛
12/31保護、茶とらちゃん
11/03保護、パステルミケちゃん
明日、1日は今回保護した猫ちゃん2匹と11月に保護した猫ちゃん1匹を連れて帰ります。
12/31緊急保護、茶白ちゃん
また、本日、大怪我をした猫ちゃんと遭遇し病院へ搬送。
休診のところ受け入れてくださった隣町の獣医さんには感謝しかありません。
この子は両後ろ足ポーの部分(足の先から折れ曲がっている部分まで)を断脚をしなければならない可能性が高く、この子はもう外では過ごすことができないため、受け入れ先を見つけてあげなければなりません。
12/28緊急保護、マカロンちゃん
詳細は活動から帰宅後、ご報告申し上げますが、飼い主さん緊急入院により置き去りになってしまったマカロンちゃんとともに、受け入れ先を確保するためにお力をお貸し頂けますよう重ねてお願い申し上げます。
この一年、当会の活動にご賛同いただき、物資・ご寄付を託してくださったご支援者の皆さま
当会の記事をシェア、拡散してくださった皆さま
保護っ子ちゃんたちの預かりさま、里親さま、
動物病院のスタッフの皆さま、
動物病院搬送やフリーまけっとのお手伝いに参加してくださったメンバーの皆さま、現地入りメンバーの皆さま
様々な形で励ましのお言葉やお力添えを賜り、今年も一年大変お世話になりました。
来年も同じ想いの方とできることをつなげて、足りないところを補い合いながら、より多くの命をつなぐことができるよう愚直に日々精進してまいたいと思います。
「動物に対する真直ぐな思い」
「人に対する寄り添う気持ち」
「あきらめない気持ち」
「継続する強い意志」
今年は動物に対する真っすぐな気持ちと、人に対する寄り添う気持ちを持ち合わせた、とても素敵なボランティアさんとの出会いがありました。
飼い主さんの生活、心身の安定なくして、子どもたちの幸せはありません。
このボランティアさんのように、人にも動物にも寄り添うことができるバランス感覚の優れたボランティアさんがもっともっと増えていってほしいと思います!
来年もご指導ご鞭撻、お力添えを賜りますよう、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
寒暖差に負けぬよう一層ご自愛いただき、良いお年をお迎えくださいませ。
一年の感謝を込めて。
一般社団法人民間災害時動物救済本部
(CDCA)
代表理事 西澤 ひと美
一般社団法人民間災害時動物救済本部(CDCA)
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CDCA民間災害時動物救済本部
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2023/12/31現在