笠原なつみ|元気がなくても作りたくなるレシピ 【:*:書籍化決定しました:*:】

笠原なつみ|元気がなくても作りたくなるレシピ 【:*:書籍化決定しました:*:】

「しんどい」「お疲れ気味」そんな日でも作って食べれば心と体がととのうレシピとエッセイをお届けしています。 ▼ふんわり糀家 https://funwari-koujiya.net/

|ブタペストの観光名所「漁夫の砦」に行ってみた

ブタペスト2日目。
朝からからだが重だるいのは、時差ボケのせい。

「あぁ、来たきた」と久しぶりの感覚を恐れつつもちょっと嬉しく朝が始まりました。

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観光にほとんど興味がないわたし。

今回の旅も「暮らすように旅する」がテーマであって、スーパーや市場で食材を買って作って食べて、温泉に入れたらもうそれで十分だと思っているんです。(ハンガリーは温泉大国!)

ですが、「漁夫の砦(Fisherman's Bastion)だけは訪れてみたかった場所でした。ドナウ川や国会議事堂が見渡せて、とてもすてきでした。

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お天気雨が降ったりやんだり

 

|芯からポカポカ。鶏レバーのスープ

さて、メインイベントはやっぱり「ごはん」!

とはいっても、ここ数年で乳製品アレルギー・牛肉もダメになってしまったわたし。

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ハンガリー料理の定番
■「グヤーシュ:写真左ページ上」
(牛肉を煮込んだスープ)

■「パプリカーシュチルケ:写真右ページ下」
(鶏肉をパプリカ味で煮込んでサワークリームを入れた料理。ガルシュカという平べったく丸いパスタを添えて食べる)

これらを食べられない…。

「食べられないのによく旅行するよねー」って、わたしも自分にツッコミたくなるのですが、いいんです。

だって食べられても食べられなくても外食が続くとしんどいので、結果的に自炊するんですから。

外食は一種のスパイスなのです。

 

訪れたのは、ガイドブックp27に掲載されていた「21(フソンジエ)」と言うお店。

漁夫の砦からすぐ近くです。

外観からして日本人好みのおしゃれ感で、テンションあがります。お店のスタッフの方もすごく優しく英語も通じます。

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店員さんに聞いて、鶏肉のスープをオーダーしたところこんな可愛いうつわでサーブされました。

 

ささみか胸肉を割いたものと、鶏レバー(さらに砂肝を刻んで入れてあるみたい)をつみれ状にして具にしてあります。

このレバーつみれがすごく美味しい…!
これ、真似しよう。

ブタペストは日本の11月頃の気候なので、太陽が隠れてしまうと冷えるため、スープを食べたら芯からポカポカ温まりました。

|ハンガリー産の蜂蜜で「はちみつレモン」を作ってみた

午後になると、だんだん時差ボケがひどくなる兆候を感じたので、15時すぎにはさっさと帰路に着きました。

無理をしない
食べすぎない
予定を詰め込まない

わたしの旅の3大ルールです。

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ベルリンに暮らしている友人が、
「こういう寒い日は、はちみつレモン」
とSNSに投稿していたのを思い出し、帰り道にはちみつとレモンを購入。

今どきなつかしいクマさんのはちみつが可愛い。
しかも、開ける前からすでに蓋にはちみつは漏れている…!海外らしくて、クスッと笑う。

そういえば、ハンガリーはアカシア蜂蜜の産地だそうです。

しかもクマさんはちみつは、日本円にして250円程度と衝撃の安さ…!

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レモンを切ってギュッとしぼり、はちみつを入れてお湯をコポコポとそそぐ。

「うわぁ、おいしい」と、前日に引き続きひとりでつぶやく。

わたしの昨晩のSNSを見てくれた海外経験豊富な友人たちが
「ドンマイ!全て想定外だと最初から思ってると生き残れるよ〜」
とコメントをくれて、またクスリと笑う。

 

 

 

1日中あっちへこっちへと観光バスで10時間以上連れ回される旅よりも、こんな何気ないほっこりとした暮らしの延長を味わう旅が、

【やっぱり好き!】としみじみ思う一日でした。

|発酵調味料・旬ごはんの食材別レシピ索引

ここまで読んでいただきありがとうございました。もし作ってくださる方がいらしゃれば、コメントやインスタグラムで教えてもらえたら、とっても励みになります。

発酵調味料・旬ごはんの食材別レシピ索引、作りました。今日のご飯作りにお役立ていただけたら幸いです。

 

|香川▶︎ブタペスト。移動時間は24時間超え…!

わたしの住んでいる香川県(高松空港)から2回の乗り換えを含めて、26時間もかかってたどり着いたブタペスト。

高松▶︎羽田(1h、乗り継ぎ3h)
羽田▶︎ヘルシンキ(14.5h、乗り継ぎ4h)
ヘルシンキ▶︎ブタペスト(2.5h、家まで1h)

 

滞在する家のオーナーさんから教えてもらったのに、コンロの火がうまくつかなかったり、

集合住宅の中にある家なので、どのフロアのどこのドアが自分の住まいか分からなくなったり…

不安でいっぱいになってズーンとなりました。

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いや、海外に来た初日なんてこんなもんだって分かってるのに、最後の旅から3年も月日が流れてしまうとその感覚さえ忘れてしまうもの…。

でも、熱いお湯をたっぷり貯めてバスタブに入ったら極上の幸せで、いつまでもこの温かさの中に浸かっていたいと思いました。

(バスタブ付きの部屋を選んだわたし天才!と自分を褒めて元気を出す)

|ヘトヘトだけど、ホッとするごはんが食べたい

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とりあえずネギは必須でしょ!

お風呂でポカポカになって気力がすこし回復したところでご飯作りスタート!

食材をスーパーで買ってきてあったので、持ってきた調味料やだしパックを駆使してせっせと作ります。

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お米を研ぐことも場所が違うと新鮮
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「あごだし」のだしパックを持参
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直火コンロはやっぱりいい!
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ごま油は旅の必需品。香りでホッとする
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豚ひき肉、ねぎ、にんじんを炒める  
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醤油をベースに豚そぼろを味付け
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ごはんを炊くのも水と鍋が変わると味が違う
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初日の夜ご飯。幸せすぎる時間

・鍋で炊いたごはん
・しょうゆとケチャップとパプリカソースで味をつけた豚そぼろ
・だしのきいたネギのお味噌汁
Basic講座で作る2週間で出来る味噌を持参)
・フレッシュサラダ

『はぁぁぁ〜!!なんて幸せなのぉ〜!!』と1人だけどあえてつぶやいてみました。

|「幸せのかたまり」を大切にしようと思えた瞬間

直火で炊いたごはんやおだしは、文字通り心とからだに沁み渡りました。

いや、もっと奥深くの細胞や骨の髄までエネルギーが満ちたと言っても過言じゃないくらい…!

長すぎる移動でガッチガチにこわばってた心とからだをほぐしてくれたんです。

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到着してすぐ。ヘロヘロ状態

やっぱりわたしは作って食べることが大好き。

料理というものが、【わたしにとってどれだけ大切なものか。】

そして、発酵調味料やおだしの存在に【どれだけ癒され、生かされているか。】

ふだんの生活の中で、当たり前すぎて見えなくなっていた「幸せのかたまり」を、遠く離れた異国の地にたったひとりで来たからこそ、改めて大切にしようと思えた瞬間でした。

|「あぁ、なんてこった。」前回のウラ話

(赤裸々に綴りますが…)実はわたし、夫が楽しそうにイベントの段取りをしたり進捗を報告してくるのが気に食わなかったんですよ。

 

 

 

 

今回の旅へ行くと決める前はもう、『わたしには関係ないんだからイチイチ報告してこないで〜』と内心思ってしまってて。

それはつまり、心から楽しそうに好きなことをやっているのが羨ましかったんです。

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我慢を重ねるほど、一番身近な大切な人に八つ当たりや、無関心を装ってしまうことって、ありませんか?

本業ならば、わたしに報告するのもわかるけど、そうじゃないから尚更で。
これは本当にマズい、って悟りました。笑

わたし自身が仕事と関係なく、好きなことを自分にやらせてあげなきゃ、大好きな人の活動さえ心から応援出来なくなる、と思ったんです。

わたしは良くも悪くも仕事とプライベートがボーダーレスで、仕事と遊びを絡めてしまう癖があります。

それが悪いことではないけど、仕事に良い影響をもたらすかどうかなんて脇に置いて、やりたいことを

【つまり、旅に出よう】と思ったんです。

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思い立ったら吉日とばかりに、2日後にはチケットを予約しました。

自分に好きなことをさせてあげる!と決めたら、夫の報告を聞く時のわたしの意識もエスプレッソにミルクが注がれたように、まろやかに優しくなったんです。

「理想のパートナーシップだよね」とたくさんの方に言われるのですが、こんな一面ももちろんありまして。
きっとわたし、負けず嫌いなんでしょうね〜

「あぁ、なんてこった」な裏話でした。

|発酵調味料・旬ごはんの食材別レシピ索引

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| いまさら、夫に甘酒の作り方を伝授しました

7年一緒に住んでいますが、今更すぎて…。
確かに、わたしがいないと作り方がわからないので、それは困るよね…!

 

 

 

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麹の保管場所や取り扱いから説明します
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計りの場所もわからなかったそうで
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カップで水を300ml計ってます
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なんか、理科の実験をしているみたい
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温度の調節ができたらすばやく水筒へ
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あとは8時間待てば完成!

 

たった10分程度の作業(慣れれば5分かかりません)だったのですが、「ドッと疲れた〜」と言ってました。

わたしも、数日前にブタペスト〜プラハの電車の予約をしてドッと疲れが出たところでした。

事象は全然ちがうけど、人間だれでもはじめてのことって疲れるものだよなぁと思いましたね…!

 

|男性も必見!「甘酒スムージー」で若返る?

さて、夫がなぜ「甘酒の仕込み方、教えて!」と言ったのか。

我が家では毎朝、旬のフルーツを使った甘酒スムージーを作っているからなんです。

 

 

 

 

甘酒スムージー飲み続けることで夫の場合は、

・体調不良がほとんどなくなった
・顔のイボが3つもはがれ落ちた
・出会った頃より若返った

(あくまで個人の感想ですが)夫にとって甘酒スムージーは毎朝かかせない「栄養ドリンク」なのです。

 

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甘酒、みかん、水をいれて混ぜるだけ
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「わたしが1ヶ月いなくても、どうにでもなるでしょ〜!だっていい歳の大人だし、ここは日本だもの。」
と超クールなわたしなのですが、甘酒スムージーさえあれば更に気兼ねなく行けるので、ひと安心です。

|お互いを尊重するパートナーシップ

パートナーシップについて、我が家のスタンスはけっこう驚かれることも多いのですが…。

基本、夫婦揃っての旅行はしません。

新婚旅行さえも、風変わり。
わたしはフィレンツェ、夫はパリで1ヶ月過ごした後、シャルルドゴール空港で集合して南仏に1週間の新婚旅行に行きました。

日本への帰りもフライトはバラバラでした。

でも、すっごく仲良しなんです!ただ、お互いのやりたいことを尊重する文化なだけ。

わたしがヨーロッパに行ってる間に、夫は全国からバンドを集めて地元を盛り上げる一大音楽イベントを仕掛けています。

甘酒スムージーを飲んで、頑張ってね〜!
わたしも全力で楽しみます…!

 

|発酵調味料・旬ごはんの食材別レシピ索引

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発酵調味料・旬ごはんの食材別レシピ索引、作りました。今日のご飯作りにお役立ていただけたら幸いです。