8/24 石井一孝 meets ローラン・バン One Night Concert | ケンブリッジのサバティカル日誌

ケンブリッジのサバティカル日誌

関東国立大学の教員。2019年4月末までサバティカルで一年間、単身ケンブリッジに滞在。
私の滞在について情報共有します。
色々なブログにお世話になって情報収集したので、今後渡英される方の参考になれば嬉しいです。(個人的な経験ですので、自己責任でお願いします。)

突然ですが、金曜夜から声が出なくなりました(風邪です)。 
土日月ときて、今日は何とか声が出るのですが、すごく苦しそうな声しか出ません。 
人魚姫のようだわーとポジティブに生きていたのですが、さっき母から醜いあひるの子のような声だというLineが来ました。ひどい!同じアンデルセンだけど違うんだよ!だいたい白鳥だってガーガーなくじゃないか~。 

ちなみに、声が出なくてもささやけるので、静かな部屋ならコミュニケーションが取れます。なんで人魚姫はこうしなかったのか。さらにLineの便利なこと。姉と会話する際は姉は声で、私はLineで会話してました。あの話の教訓って『読み書き能力大事』ってことですかね? 

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さて。声は出ませんでしたが、元気は元気だったので、8/24(土曜)夜、ミュージカルのコンサートに行ってきました。 
日本人でいちばん好きな男性のミュージカルの歌手の石井さんと、世界でいちばん好きな男性のミュージカルの歌手のひとりのローランが共同でコンサートをやって、しかもCDまで売るというのですから、声が出ないくらいで諦めるはずもないのでした。 

実はこの企画、去年にもあったのですが私はイギリスにいたので見られず、臍を噛んでおりました(しかし、関係者の方から映像を送っていただいたので大分慰められました。ありがとうございました!!)。 

石井さんは高校生の時に見た「レ・ミゼラブル」のマリユスで、その時からファンをやっているので20年来のファンです。去年も一時帰国中に「ザ・シークレット・ガーデン」を見ました。 
ローランも大学生の時から(去年は二度彼を見にパリに行った 5/26 Laurent Ban Prima Concert6/16  Priscilla Follie du Desert)だから、15年はファンをやってるわけで、この有り余る情熱をどうしてくれようか、という感じでした。 

両方声がとっても好みなのに加え、文句なしに歌がうまいので、今後軽く30年はファンを続けそうな勢いです。 

席はちょっと高くなったところでした。なぜか前に人が来なかったので、とても見やすくてラッキーでした。前を譲ってくれた姉に感謝。 

まずは二人で「カテドラルの時代」。私は2005年の韓国公演のローランも、千秋楽を一列目センターで見たファンだ~。日本語のノートルダムをやるとしたら、石井さんにグランゴワールかフロロをやっていただきたいです。 

それから対談。 
それから、いつも石井さんのコンサートに行くと思うのですが、なんでこんなに笑いを取りに来るの?コンサートなのかコントなのか分からなくなります。 
ローランも相当笑いを取ろうとする方だから、そういう意味でも意気投合されたのかな、と思いました。 

石井さんの言う、歌詞を忘れた時の対応策、その1)ラララで歌う、2)捏造する 3)遠い眼をして歌わないことに意味がある様子を装う にも笑いましたが、ローランの、どこから退場するか分からなくなって壁を伝って退場する姿にも噴きました。最後まで二人して壁ネタを貫いているし。 

次は、石井さんのソロ。ホール・ニュー・ワールド(短縮英語版)やファルコン・イン・ザ・ダイブ(私が一番初めにハマったミュージカルはScarlet Pimpernel(英語版CD)なので思い入れもひとしおな曲です。)、「カフェ・ソング」、書きおろされた曲など。 

うーん、やっぱり好きだ!来年の三月に、リトル・ショップ・オブ・ホラーズ(Little Shop of Horrors)の歯医者の役をやるらしく、ああ、見たい~。来年の三月はとんでもなく忙しいはずだけど、これと、アナスタシアとウィッスル・ダウン・ザ・ウィンドは見ないと死んでも死に切れない気がする。。。後ろを振り返ったら、姉も見たい!と言っていたのでチケット争奪戦頑張ろう。 

そしてローランのソロパート。Aimer(ドン・ジュアンより。私は日本語版のチケット争奪戦に敗れました。ジャニーズが主役らしいですね。そのせいで見られないなんて残念です。)が一番嬉しかったです。オリジナル・キャストのジャン・フランソワより好きかも~~。(姉はジャン・フランソワのファンなのでそうは言わない気がしますが。)そんなに好きな曲じゃなかったのに、これはすごい。 
「SOS」も「殺しのシンフォニー」も好きな曲なので嬉しかったですが、好きじゃなかった曲を「なんていい曲なんだ」と思わせる歌手ってそんなにいません。私にとってはそのうちの二人が、このコンサートの歌手二人でして。 

石井さんの書かれたドゥエット曲も良かったです。そう、そうやって歌うからそういう母音は必須ですわーー。 

で、Bring Him Homeが最後の曲。この曲、実はあまり好きじゃなかったのですが、この二人だけは別だとそれぞれ思わされる機会がありまして。今回はそれがドゥエットだからまたすごかった。 

さらにその後に「世界の王たち」fromロミジュリ。二人か!三人の曲を。かまいませんが!!この曲もとても好きです。 

石井さんもローランも、ものすごく文脈のある歌い方。一曲歌うごとに、本一冊分くらいのストーリーをぽんと提示された気分になります。歌っているときの感情の流れがすごく素直に、とんでもない説得力をもって伝わってくるんですわ。なんなんでしょうね、これは。 

私のミュージカルの師匠のHさんが、いつものごとく通訳をやっていらっしゃいましたが、今回は中国のファンの方も多かったので英語に翻訳する場面もあり、意訳していたり、多分昼の部で言われたことも補って訳していらしたりしたので、私としては二重に楽しめました。ローランの英語部分は聴きとれるしね。でも、ローランのフランス語、何言っているか分からないけど響きが好きなんですがね。。。 

コンサートの舞台の後、CDのサイン会。一枚買うとサインだけど二枚買うと写真が撮れる...んですが、一枚にしました。今写真撮っても、私は「ほぼマスク」という顔なんで...。かといってマスクを取って歌手の方に風邪をうつすリスクもとりたくないし。 

困ったのは、「ファンです」と言おうにも声がほとんど出ないこと。 
できれば昔から二人のファンだったことを伝えたかったけど、声が!で、な、い。。。 
しかしここは、HさんとローランのマネージャーのOさんがフォローしてくださいました。Hさんに頼むときもうまく声が出なかったのですが、私の顔色を読む人生を歩んできた姉が察して(笑)補足してくれました。 
ローランにHさんが、石井さんにOさんが伝えて下さったので、十分伝えられて嬉しかったです。ありがとうございました!!姉上もありがとうよー。 

ところで。一緒に行った姉ともども、12/14のコンサートのチケットを早々に押えました。 
大学の業務が入ってきませんように!!