東日本大震災をテーマにした朗読劇

10年後の君へに

親愛なる岩田華怜ちゃんから声をかけてもらい

脚本を読んでその真っ直ぐさに惚れ込み

やらせてほしいと返事をしました。





貴方がいいと選んでもらい

自分で参加を決めたのだから

責任もって全うしたい

しかし

今の自分は何も知らなすぎる

こんな状態では何も出来ないと思いました。


1月1日の能登半島地震。

あのとき私は大阪で家族と過ごしていて。

ニュースで震災の様子を見つめていました。


東日本大震災のときは

東北どころか東京にすら行ったことなくて

どこか遠い地域の出来事のような

他人事になってしまっていた。


せめて、ちゃんと見つめないと。

食い入るようにニュースを見ていた。


その時もがんちゃんは必死で


津波がきます

命より大切なものはない

生きてさえいればいい

逃げて


と、一生懸命発信していた。


12年以上向き合い続けていた人の

強い想いを目の当たりにした。


しかし、何もできない自分。

できることってなんだろうと

それからずっと考えていました。


この作品に俳優として取り組むのであれば

それに意味を見出したい。

生半可な気持ちで挑んではいけないと

お客様に届ける覚悟を決めました。


出演を決めた以上、

お客様にお金を払って来てもらう以上、

作品を見せなくてはいけないのだから。


脚本に書いてある言葉の一つ一つに

しっかり実感をもって話したい


俳優は想像する仕事だけれど

今回はもう想像に頼って役作りするのを

早々に諦めました。


見ようと思えば見れるのだから

聞こうと思えば聞けるのだから

だって今もその場所は同じ時間が流れている


衝動的に、取材旅行を決定しました。


でも、ハリー・ポッターの舞台で

シングルキャストとして責任もって

週5〜6回やらせていただいている中で

せっかくなら1泊したいと思うものの

連休というのがなかなかなかった。


見つけた連休で、ここだ!と思い

まずは宮城県ではなく

”福島県”に行こうと思った。


理由は、”青春18きっぷ”を使いたかったから。


あと2枚余ってて、

友人誘って1枚ずつで日帰りしたいと

なんとなく思っていたけど、

2日かけて自分で2枚使おう!となって。


鈍行の列車の旅には、

さすがに宮城は遠すぎて、

福島にまずは行くことにしました。


しかし、すでに観劇の予定を入れてたので

池袋で舞台オデッサを見終わったのが16時。


ここから移動をスタートさせました。


福島旅行で何を見てきたのか、

次の記事に書きます。



橋本菜摘