2連休で宮城県に旅行に行ってました


朗読劇を自分なりに真剣に取り組みたくて

細かい予定も決めずに旅に出た


2日間あまりにも濃密な時間を過ごして

人に恵まれて見たいものを見て感じて

やる気十分になって

本当に行ってよかった


漲った気持ちでいた私は

新幹線に乗るまでの待ち時間

母に聞いてほしくて電話した


ここの場所でこんなに良くしてもらって

こんなにいろんな話が聞けて

見て聞いて感じて

ほんとに充実した時間を過ごして…


母も嬉しそうに

「ご縁やなぁ」と聞いてくれていた


そんな母が言った


「こういうのSNSでは言わん方がいいで」


私はフリーズした


「え、なんで???」


「ほんま嫌なこと言うけどごめんな

世の中には悪い面で捉える人も

いっぱいおるから」


「どういうこと?何でそんなふうに思うん?」


「意図してない方向から叩かれてほしくない」


…なんで?

この旅で何を得たか

どんな人と出会って

その人にどれだけ良くしてもらったか

何を感じたかを発信することの

何がいけないの?って


「傷ついてほしくない」


…どういうこと???


「なんで?私の今のどこが気に障った?

私はこんなにすごいことして

めちゃくちゃ真面目に役作りしてます!

って、少しでも嫌な感じや

偽善みたいにうつったってこと??」


こう言ったのは

そういう風に思う人が

いるかもしれないなぁと

どこかで考えてたから


「そんな風には言ってない

でもネットは怖い」


「私なんか昔と変わってしまってる?

何か調子に乗ってる?」


「ずっと変わってない

昔からいつもそうやって

うらやましいくらい真っ直ぐや

でも、発信する必要ある?」


「今までは発信したことないよ

過程見せるなんてかっこ悪いとすら思ってた

でもそれが大切なんじゃないかと今は思って

でもなんで挑戦する前から否定するん?

やったら傷つくかもしれんよそりゃ

でもやらな分からんやん

勇気出そうと必死にやろうとしてる時に

なんでやる前から止めるん?」


「言われて傷つくんやったらやめとき」


「ちゃうやん

母に言われてるから傷つくんやん

絶対的に味方でいてくれる人がおると思うから

頑張れるんやって奮い立たせてんのに

その人に止められるのって傷つくやん」


「…そんなに覚悟あるならやったらいいやん」


「なんで応援してくれへんの!?」


「応援はしてる、ずっとしてるよ」


「…もしかしたら傷つくかもしれん

発信したら叩かれるかもしれん

そんなん分かってるし怖いよ

でも私は人の過程を見たり

さらけ出してる人を見て

気持ちが救われたことがある

そういう経験ってないん?」


「わからん」


「そんなんやから歌聞いても本読んでも

感動できへんのちゃうん!!」


ブツッ…ツーツー……


ここで電話が切れた

母が切った


お互いにヒートアップしてた


口論なんて何年ぶりだ


数日前は家族が東京に芝居観に来てくれて

あぁ家族って素晴らしいって

思ったばかりのはずなのに


なんでこんなに喧嘩してるんや


電話はかけ直してこない


どうしよう


私はすごく腹が立ってた



つづく