今日は朝からワークショップに行ってきました。

 

Joanne Baron氏 & D.W. Brown氏セミナー

 

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こういうのに参加するのは本当に久しぶり。

Twitterのオススメ欄に流れてきて

非常に興味をそそられて、

しかも偶然出演じゃない時間帯に開催で

これはご縁だとすぐ申し込みしました。

 

今まで海外の方のワークショップに

何度か行ったことがありますが

皆さん第一に相手を肯定してくれる。

そしてしっかりディレクションしてくれる。

 

何よりいつも驚くのが

“この環境は安全だ“と

思えること。

 

失敗してもいい、上手くなくてもいい、

ただ貪欲でいていい、受け入れ合える、

そんな空気が一瞬で作られる

あれは一体なんなんだろう。

 

私はいわゆるメソッドというのを

しっかり学んだ事がない。

少しなら、青年座の研究所で学んだり、

ワークショップに行ったこともあるけど。

 

Joannne氏とB.W氏はロスの学校で

マイズナーを丁寧に教えているそう。

 

メソッド演劇とは、

マイズナーとは、

いろんな話を聞いた後に

 

“モノローグやりたい人”

 

と、突然問われた。

 

(え!そんなの聞いてない!)

 

って思った。

 

そんなの前もって言ってくれてないと

用意なんてしてないよ〜できないよ〜

 

って思って終わった、

 

…昔の私なら。

 

(こんな機会なかなかない!

チャンスじゃないか!)

 

咄嗟に手を上げていた。

 

そして皆さんの前で

モノローグを披露する機会を頂いた。

 

実は

ずっと英語のモノローグを練習してて

暇な時にぶつぶつ呟いてた。

もちろん誰かの前で披露したことなんてなくて

ネイティブに伝わるかわからない。

でも英語でこそ、挑戦してみたかった。

 

本場のアクティングコーチに

見てもらえるんだから!

こんな機会ないじゃないか!

 

思いっきりやってみようと思った。

 

そして始めた

 

“I’m sorry.”

 

“I’m just trying to get my head around it.”

 

しかしすぐに止められた。

 

“Great.”

 

肯定してくれた後に言われた

 

“英語が第一言語でない人が

英語でセリフを言うのは非常に難しい

どういう風に言うかをやってしまう“

 

確かに私は、

意味は理解しているにしろ

必死で音やリズムを聞き取ろうとしていた

 

“芝居は、セリフじゃない”

 

“モノローグだけど、

目の前にいてもらう相手を選びましょう“

 

そして英語が話せる参加者の男性が

相手役を引き受けてくださり

私の前に座った

 

そしてもう一度トライする

 

“I’m sorry.

I’m just trying to get my head around it.

That’s all…”

 

そしてまた止められた。

 

“今の間はセリフを忘れた?”

 

そんなつもりは全くなかった

続けようと思ってた

 

だけどその時あぁ相手に伝わってないかも

どうしようって

眼をそらした、髪を触った、記憶はある、

 

“意識が自分自身に向いていたから

そう言うふうに見えたよ

あなたの目的は何?”

 

彼に許してもらうことです

 

“何をしたの?”

 

私は浮気をしました

 

“なぜ?”

 

…出来心で

 

“もっと浮気相手が魅力的だったり

そうせざるえなかったものが

あったほうがいいかもしれない”

 

“彼と今後どうなりたいの?”

 

ずっと一緒にいてほしいです

 

“今のあなたはセリフでは謝っているけど

私のことを理解してほしいという風に見える”

 

(たしかに…)

 

“第一言語でない時に必ずすべきは

母国語でまずやる”

 

(そうだ、上京したときはずっと

まずは大阪弁でやってたな…)

 

そして次は日本語でトライ

 

“ごめん”

 

“今頭を整理してる”

 

“本当にごめんなさい”

 

“好きだよ”

 

そしてまた止められる

 

“その、相手に集中したまま英語で続けて”

 

お願いだからこっち見て

本当に後悔してます

あなたのためなら目も腕も捧げていい

一緒にご飯食べよう

手を繋ごう映画見よう散歩しよう

どうかお願い離れていかないで…

 

これらを必死で訴えた

 

“We can try again…”

 

終了。

 

相手だけにひたすら集中してたら

緊張を感じてる暇もなかった

 

“Excellent.”

 

肯定してくれる

そしてそれだけでない

的確にたくさんのアドバイスをくれた。

 

あまりにも学びが多い時間に

心からの感謝。

 

勇気出して手を挙げられた、

だから得られたものがある、

それをこれからも忘れたくない。

 

どうしても失敗が怖くなる。

でもここだと思ったことには

臆せずいけないと

自分のやりたいことには

到底手が届かない。

 

いかに自分ができないかも散々思い知った

それは今やってる勉強でもそうだけど

 

でもそれって、やる気につながる。

 

さあ、今から頑張ろう!

 

私にとって

うーわ演劇ってオモロって

感じられる瞬間の愛おしさを

忘れたくなくて書きました。

 

しかし、

わたしが書いたことの何倍もの楽しさが

あったワークショップでした。

 

夜公演行ってきまーす!

 

橋本菜摘

 

(練習のためにタイピングで書いてみたら

めちゃくちゃ時間かかりました笑)