今日、書籍化についてお声がけ頂いた方と遠隔ZOOMでお話をしました。
そこで一番沢山話したワードは、『気づくこと』だったかと思います。
冒頭でご紹介した記事の中に、「自己肯定感を下げる親の元で生きて来たのだと気づくこと」という内容のことが書いてありますが、正にその『気づくこと』が変化のタイミングには重要だと思います。
記事の中にあったのは、親からの「調子に乗るなよ」と言う有言無言の呪いです。
子供時代に経験した成功体験の積み重ねをしている時期に、「たまたまだ」「幸運だったから」「いい気になるな」「調子に乗るな」と、成功体験を一緒に喜んでくれるのではなく否定形でしか受け止めて貰えなかった体験が、
大切な成功体験を台無しにしてしまった結果としてしか記憶に残らなかった
という、
とてもとても残念なことになってしまっているという事実をちゃんと認識することが、自己肯定の見直しの為に一番最初に行うことだと思います。
その否定をした理由は、『調子に乗られると困るから』で、それはなぜならば、調子に乗られる(相手の価値が上がる)と自分の価値が下がると危惧しているからです。
典型的な『他者を下げることによって自分を上げられると勘違いしている人』によって育てられたのだ
ということを思い知ることが大切です。
思い知ることによって過去は変わらないし、現在の自分が変わったりしないけれど、
現在の『自己否定』や『自己卑下』や『自己肯定力が弱い』ことは、親や周囲から与えられた癖であって、
私が、あなたが、悪かったせいではなかったことを知ることは大きな意味があることだと思います。
本来であるならば、勘違い野郎に邪魔されたりしなくて真っ直ぐに育っていたならば、
私にもあなたにも変な癖など身についておらず、
自分を否定したり卑下したりすることもなく、順調に自己肯定力がついて行っていたこと。
自分を肯定し信じる力が育つ機会を奪われたことは不幸だったけれど、
もうその癖を抱えたままでいる必要はないこと。
母親の父親の自己評価を上げる為に自分を捧げ続ける必要なんてもうなくて、
自分の為に「自己評価を下げ続けろ」という相手からは離れても良いという自由を持っていること。
そのことにさえ気づけば道はいくらでもあること。
私には変な癖がついているらしい。
その変な癖の為に生きづらかっただけだったのだ
そう気づいてしまえば、道は必ず開けるから。
【編集後記】
人は動物は生き物はみんな、本来は自分を一番大切に考え行動することが自然なのに
一番大切なはずの自分を嫌って、「私なんて」と思わなければならなくなったのはただの癖であって、
癖である以上『猫背』と同じように治すことができるんですよ。
癖を治す為の第一歩は、癖の存在に気づくこと。
その存在に気付いてしまえば、「なぁんだ!そういうことだったのか!」と気づいてしまえば、
対処の仕方を探す方向が変わり永遠に解けないと思っていた難問だったことも、うっかりと解けてしまうことを経験することができるはずです。
親が周囲が知らなかった、知らない故にグルグルと抜けられなかった場所からポン!と抜けて
他人を引きずり降ろさなくても自分の評価を上げたり幸せになったりできる平和な世界へポン!って「お先に♪」って行っちゃっても良いんです。