『うつ病眼鏡』を外してみたら | 【夏海のお部屋】精神薬の完全断薬から丸10年の軌跡

【夏海のお部屋】精神薬の完全断薬から丸10年の軌跡

夏海のお部屋へようこそ

あなたは、あなたのままで良いんだよ

毎日頑張って生きてるよね、私たち。

頑張っていても、頑張れない日も、あなたのことが大好きです。

グルっぽに入っていた頃

メンバーの一人から 「断薬したからって 調子に乗らないで」 的なことを言われました。
何を上から目線な訳? イイ気になってるんじゃない みたいな。

私は調子に乗ってる訳でも 断薬できたことを自慢していた訳でもなかったんだけど、
その人にとって薬をやめてしまった私は 別の世界の住人だったようです。

別の世界の住人 = 仲間ではない

そんな人が 何偉そうなことを言ってるの?ってね。

最近気がついたこと。

ブログ記事を読んでいて コメントまで読んで、
コメントされていること と 私が残したいなってコメントの角度が少し違う。

元々 『手持ちの駒』で 何ができるか?って思考方向だったんだけど、
どうも 『それ』だけじゃない気がします。

仲良しのブロ友さんが私にメッセージをくれた中で 「うっ」って思ったこと。

「夏海さんの反応だけ違った」

うん。そうでした。

他の人の反応は 私も同じような経験がある。だから 『普通』だよ って内容でした。

私はその記事を読んで思いました。

『この状況』で どうすれば 困ることなく対応できるんだろうか?

もしかしたら 「あなたは おかしくなんてない」と言うのが王道なのかも知れません。

でも 私は 同じような経験はないので そんな言葉をかけても薄っぺらくなるし、

『正常』とか 『異常』とか 『普通』とか 『普通』じゃないとか議論する前に、
何とかしないといけない問題が目の前にあるから、
『それ』を どうにかして何とか クリアにしないといけないんじゃない?って思いました。


今回の薬の増量(変更?)問題でも
『その』薬が 良いとか 悪いとか ではなく、

それ以前に 『それ』を飲まなきゃいけないような状態にあるのか?が わたし的な問題点で、

『その薬』が SNRIだったってことは 大問題だけれど、

『それ』だけが問題だった訳ではありません。


丸岡いずみさんの記事。
コメント下さった方々に 私は 彼女の擁護をしているようなお返事を返しました。

1度目に薬を 何の問題もなく やめることができた時、
私が立ち上げたホームページでも 同じように 

『うつ病』は 治る病気だから 怖がらないで 早めに病院に行った方が良いよって

そう発信して、私が苦労してかき集めた 病院へ通うための多くの情報を発信したりしてました。(まだ『うつ病』がメジャーではなく、あまりに情報がなさ過ぎて私は困ったので)
私は 『うつ病』は 薬をちゃんと飲んでいたら治るもの と、本気で信じていました。
本を書いた 丸岡さんと同じように。


私は 長い間飲んでいた 多くの種類の向精神薬の副作用も沢山経験したし、
アカシジアも、その場で崩れ落ちて動けなくなった 怖い経験もしたことがあります。

でも、薬で助けられたって思ったこともあります。

そうして 断薬して1年経って、
私が長い間 『うつ病』でいなければならなかったのは 『薬』を飲んでいたせいで、『うつ病』をこじらせた訳じゃなかったってことを知って、
『うつ病』は 薬を飲まない限り 再発しない ってことを知りました。

ずっとはめていた 『うつ病眼鏡』を 外してみて あの時の思考方向と 今の思考の違いがはっきり分かります。

たぶん 『仲間』じゃない と言われたのは 図星だったのかも知れません。

もし 私がまだ 薬を飲んでいる状態だったのならば、
他の人と同じように 『大丈夫よ』って慰めていたのかも知れないなって 玉ねぎを ボーっとスライスしながら思いました。

うつ病眼鏡をかけていた時の思考方向を覚えています。

そうして
うつ病眼鏡をはずした今だからこそ 見えるものがあります。

それを 伝えていけたらなぁって 晩御飯を作りながら思いました。