春が立ったかと思ったら今日は東京にも雪が降りてきている。
雪は最大の浄化だとか。
豪雪地帯や被災地に降る雪には「もう降り止んで！」と願うけれど、
窓越しに降る雪を眺めていると、
どこか懐かしさとほんの少しのワクワク感を感じるのは、
雪国育ちだからだろうか。
舞い降りてくる雪を眺めながらラジオを聴いていたら、
魅かれる歌声が聴こえてきた。
2024年グラミー賞授賞式でのパフォーマンスの音源だった。
80歳のJoni Mitchellが語るように歌う「Both Sides Now」は、
圧巻だった。
I've looked at life from both sides now
From win and lose
And still somehow
It's life's illusions I recall
I really don't know life at all
歳を重ねてきたからこそこんな歌が沁みるのかもしれない。
人生をBoth Sides から見てきた。
人生のBoth Sidesを見てきた。
光と影、陰と陽、表裏一体。
「でもどういうわけか
思い起こすのは人生の幻想
人生のことなんか全然わからない」
常日頃この人生で起こることはすべて幻だと思っていたので、
最後の歌詞がストンと腑に落ちた。