タイトルにFamilyとつく映画を続けて2本観た。
家族ものには弱い。
愛する家族を守るために自分が何をすべきかは、
自ずと決まってくるのだろうか。
それは本当の家族でなくても、愛する誰かのためならば。
【ナツメの映画日記 2】
『ツーリストファミリー TOURIST FAMILY』(インド/アビシャン・ジーヴィント監督)
スリランカからインドに密入国した家族は、身分を偽り、
言葉で素性がバレない様に近所との接触を控えて、新天地での生活を始める。
経済難民というリアルな情勢を背景にしているが、
とにかくこの家族4人のキャラクターがこの物語を笑顔と温かさで包む。
ちょっとおせっかいで正直で、思いやりとユーモアーでちょっとした困難などすり抜ける逞しさがあって、
何といっても目がきれい。
すっかり隣人の一員、いや家族の一人になったかのように、
愛おしさがこみ上げてくる。
何かが変わる、壁や境界を超える、奇跡を起こす,
それが出来るのは、やっぱり「人」なのだ。
人としての在り方が世界を変える。
「国と国より、人と人」というキャプションは、
昨今の世界情勢へ向けたメッセージとして響く。
『レンタル・ファミリー』(アメリカ/HIKARI監督)
『37セカンズ』のHIKARI監督の作品と聞いて是非見たいと思った。
オール日本ロケのハリウッド映画。
異国の地で孤独を抱えながら暮らす主人公フィリップ(ブレンダー・フレイザー)。
狭いアパートから窓越しに、向いのマンションの灯りがついた部屋を眺めている。
それぞれにそれぞれの日常の暮らしのひとこまが映る。
ヒッチコックの『裏窓』を思い起こすシーンだ。
フィリップは“レンタル家族”として他人の人生の中で“仮の”役割を演じる仕事に出会う。
色々な場面・状況でいたたまれなさや違和感を感じながらも「嘘」を演じるフィリップの表情が印象的だ。
自分の中でこんな声が聴こえてきた。
「嘘ついてごめんね。でも人をちょっとでも幸せにする嘘は、きっと神様が許して下さる」
かつての名優喜久雄を演じた柄本明が、故郷の土地の大樹に再会したシーンがある。
この大樹(天草のラピュタと言われているらしい)はずっとそこにただ立っている。
建前とか本音とか、嘘とか真とか、しきたりとかルールとか、
なーんにも無くただそこにある。人間が叶わないわけだ。
ラストシーンに「やっぱりね」とついニンマリしてしまった。
神様は自分の中にある。

