先々週のことですが、待ちに待ったイベントに参加した話を。

「るみ子の酒」で有名な三重県の森喜酒造場さんで、生酛の酛摺り体験という特別な機会に恵まれたのです。

 

東京、神奈川、大阪、そしてご近所からいらした総勢15名ほどの参加者の方が続々と到着、控室として準備くださった大きな和室に集まりました。

ジョン先生の研修で一緒だった仲間と

木戸泉イベントで同じテーブルだった方もいてびっくり。

東京から遠く離れた三重県で、思いがけず嬉しい再会でした。

 

酛摺り作業は、夜中の12時、3時、5時と朝方まで3度。

蔵の2階に上がると水、麹、蒸米の入った半切りが4つ床に置かれ

3人が蕪櫂(かぶらがい)を1本ずつ持ち、タイミングと方向を合わせ、

摺り合わせます。

1セットが50回。

これを半切りごとに数回繰り返して、お米を溶かしていきます。

 

 

はじめは米粒がはっきり見えていましたが、摺るごとにドロドロしてきて

手ごたえもなめらかになっています。

とはいえ、蔵人さんのお手本とは違い、私の手つきの頼りないこと…。

手伝いになっていたかどうかは疑問です。

 

外はマイナス3度、作業をしている蔵の2階は7度ほど。

みんなで交代しながらやるので、ワイワイにぎやかで楽しいです。

が、本来は重労働なんですよね。

一人でずっと通しでやったら腰をやられるかもしれません。

 

和室に戻って、蔵のお酒を楽しみます。

できたてホヤホヤのお酒や、何種類かのお燗…

美味しいお刺身やお寿司を用意してくださった参加者の方もいらっしゃり

豪華な宴のような待ち時間となりました。

 

4つの半切りに分かれた酛は、1つのタンクに合わせて入れられて、

数週間かけて育っていきます。

 

 TODAY'S
 
きょうの酒英語

The brewery uses the ambient yeast for the kimoto starter.

その蔵は生酛酒母に蔵付き酵母を使います。

 

▶ambient yeast (この場合は)蔵付き酵母

▶kimoto starter 生酛酒母(酒母は日本語でshuboと言われることも多いですね)

 

森喜酒造さんの生酛酒母は、きょうかい酵母を使わず、蔵付きの酵母が落ちてくるのを待つのだそうです。

 

来年になったら、今回酛摺りをした酒母で造られた純米酒が、家に届くとのこと。

何よりのプレゼントですプレゼント

 

るみ子さん、英樹さん、杜氏の理恵さんはじめ蔵人の皆さんも徹夜作業された上に、粕汁などを出していただき、本当にお世話になりました!