来月のWSET Level 3試験まで1か月となりました。ここにきて納期の厳しい仕事が大量にやってきて、教科書を開けない日が続きます。1日10分でも勉強しなくては。英語の生徒さんには「短時間でもいいので毎日やりましょう」と言っているのだから、私も言い訳したらいけませんね。
さて、今日はWSETの教室で見つけたお酒表現の形容詞をご紹介します。これまでshy(控えめな)、lean(すっきりした)、gamey(ワイルドな)、ricey(米のような)をご紹介しました。今日は第2回目です。
syrupy
字面で想像できると思いますが「シロップのような」「甘ったるい」という意味です。WSETのテイスティングのsweetness(甘さ)スケールに表記はないのですが、Chris先生が時々使われます。日本酒度-50の貴醸酒を勝手にイメージしています。
luscious
「甘い」という意味なのですが、オックスフォード英英辞典によるとhaving a pleasingly rich, sweet tasteとあるので、芳醇で心地よい甘さ、ポジティブなニュアンスのある甘さのことでしょう。WSETテイスティングのsweetnessスケールでは、sweetの右にこのlusciousがあります。
dry → off-dry → medium-dry → medium-sweet → sweet → luscious
ジーニアス英和大辞典にもランダムハウス英和大辞典にもlusciousが「deliciousの頭音消失?」とハテナ付きで載っています。delicious(美味しい)のdeが取れてliciousから変化した可能性があるということですね。「半端ない」から「ぱない」が生まれたのと同じような現象でしょうか。
velvety
これも想像どおり、「ベルベットのような」。名詞+yで、その名詞の性格を持っているさまをあわらす形容詞を作ることが多く見られます。これはtexture(舌ざわりなどの口中での質感)をあらわす単語として出てきます。
viscous
「粘性のある」これもtextureをあらわす形容詞としてWSETのテキストに出てきます。Chris先生の授業でよく聞くわりには、一度もこれがviscousだ、と実感できるお酒の記憶がありません。たしか関連してleg(ワイングラスの内側につく筋)という単語も出てきた記憶があるのですが…メモ書きを発見したら、追記します。
それでは今日はこのへんで。
また次回お話ししましょう。
授業でテイスティングしたお酒。
羽根屋は香りが抜群によかった!