2023年明けましておめでとうございます!
平和な年となりますように。
終わりの見えないパンデミックや戦争で不安な気持ちになる中、新年に交わす「ご多幸をお祈りします」がただの挨拶でなくて、心からのメッセージになっているのを感じます。
新年は義実家で集まりお祝いしました。お酒が大好きな姪の干支がうさぎなので、お土産に二兎の干支ボトルを持っていきました。
「二兎を追うものしか二兎を得ず」という素晴らしいフィロソフィーの二兎。昨年、愛知県の蔵直売店に行ったとき、ことわざの英語訳がプリントされたコットンバッグをゲットしました。大事にしまっていましたが、卯年の今年はたくさん使います。
これ↓
Only those who hunt two hares get both.
二兎を追うものしか二兎を得ず
これはもちろん、「二兎を追うもの一兎をも得ず」He who hunts two hares catches neither.(英文は諸説あり)からインスパイアされたフレーズでしょう。
ことわざに出てくるhare(ヘア)とは野ウサギのことです。ですが、2羽のうさぎがプリントされた二兎のボトルにはhareではなくてrabbit(小型のうさぎ)と書かれています。どう違うのでしょう?
Merriam-Websterによるとhareとrabbitは同義語で使われることがあるけれど、厳密には生物学的に違いがあるのだそうです。(https://www.merriam-webster.com/words-at-play/rabbit-vs-hare)
興味深いので、文を書きだします。
Hares are distinguished from rabbits by their larger size, longer ears, and longer hind legs.
hares(野ウサギ)はrabbits(小さいうさぎ)と区別される/彼らの(野ウサギの)より大きいサイズにより/より長い耳により/そしてより長い後ろ脚により
▶distinguish A from B AとBを区別する
They also tend to live alone or in pairs in above-ground nests, whereas rabbits often live together in groups of up to 20 in underground tunnels known as warrens.
彼ら(hares野ウサギ)は単独またはペアで生活する傾向がある/地上の巣で/一方rabbitsはしばしば共同で生活する/20羽の集団で/warrenとして知られる地下の巣穴で
▶tend to ~する傾向がある
▶whereas ところが一方で
このほか、生まれたときの様子や語源も違うと書いてあります。
National Geographicにも詳しく違いが説明されています。
(https://www.nationalgeographic.com/animals/article/141219-rabbits-hares-animals-science-mating-courtship) このページにはhare同士がバトルしている写真もあります。体が大きくワイルドなイメージのhareに対し、rabbitはペットのうさぎのような、丸っこい形をしているのですね。
ということで、二兎ラベルのうさぎは丸くて小さく可愛らしい印象なので”rabbit”、二兎を追うときのうさぎは野生のうさぎだろうから”hare”と、丸石醸造さんは使い分けているのではないかと勝手な想像をしました。
今日の酒英語
In the Chinese Zodiac, 2023 is the year of the rabbit.
2023年の干支はうさぎです。
▶the Chinese Zodiac 干支
派手な飛躍でなくても、うさぎさんのように前を向いて小さく一歩ずつ跳ねていきます。
本年もよろしくお願いいたします!