杉原 千畝(スギハラチウネ) | 森夏子オフィシャルブログ「SummerHolic」Powered by Ameba

杉原 千畝(スギハラチウネ)

映画 杉原 千畝(スギハラチウネ)  

「東洋のシンドラー」とも呼ばれる外交官、杉原 千畝。

彼は、単なる外交官である以上に 
英語、ロシア語、ドイツ語、フランス語など数カ国語を操る
インテリジェンス・オフィサーでした。
(諜報外交官、スパイといったほうが分かりやすいかな?)

満州・フィンランド・リトアニア
ドイツ・ルーマニア・チェコなど
様々な国に滞在し、身の危険を冒しながらも
混沌とする世界情勢の情報を収集し
日本に発信し続けた男 杉原千畝。

この映画は、その千畝さんの半生を描いた物語です。





Story~カチンコ

1934年、外交官・杉原千畝は、満州で
ソ連北満州鉄道譲渡の交渉を成立させます。

その結果、彼は、当時のソ連から警戒され
「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」に指定されてしまいます。

杉原は、結局 希望していたモスクワ大使館への赴任がかなわず、
リトアニア・カウナスにある日本領事館での勤務を命じられることになります。

緊迫するヨーロッパ情勢を探るために、
千畝はさっそく活動を開始するなか
ドイツはポーランドに侵攻、第二次世界大戦が勃発することに…

ドイツとロシアはポーランドを分割し、
その結果、大量のユダヤ人が
千畝が赴任しているリトアニアに流れ込んでくることとなります。

ソ連がリトアニアを併合したことにより、
各国の大使館、領事館は閉鎖され
もちろん、千畝のいる日本の領事館も閉鎖せざるを得なくなります。

この状況下で リトアニアにいるユダヤ人難民が
アメリカなどへ脱出するためには
日本政府が発給する「日本を通過する」ビザを得て
シベリア鉄道経由で日本に渡るしか望みはなく
大量のユダヤ人が千畝の元へ詰め掛けてきます。

ですが…日本通過ビザの発給が認められるのは

*避難先の入国許可を得ていること
*避難先までの旅費を十分に持っていること

と定められていました。

当然のことですが、日本政府からビザ発給の許可が出ることはなく
領事館の前で助けを求める人々の姿に苦悩する千畝でしたが…

彼の出した答えは、
「ビザを発給する!」ということでした。

千畝に残された時間は…1ヶ月時計

発給されたビザは数は、2139枚。
1枚で家族全員が救われたケースもあったそうで
千畝に助けられたユダヤ人の数は、
少なくとも 6千人にのぼると言われています。

そして、現在、その子孫の数は…

時間の許す限り「命のビザ」を発給した杉原千畝の半生を
ぜひ、映画の中でごらんください。

杉原千畝さんを演じたのは 唐沢寿明さん。
小雪さんは、夫を理解し、献身的に支え続けたその妻 ゆきこさんを演じています。

小日向文世さん 塚本高史さん 浜田岳さん
滝藤賢一さんなど豪華俳優人に加えて
撮影地のポーランドからも 実力派の俳優人が終結。

外国語のセリフが主となる作品ですが
不思議と違和感がありません。

それは、チェリン・グラック監督だからこそカチンコ

1958年、和歌山生まれ・神戸育ち
アメリカ人の父と日系アメリカ人の母を持ち
自身も 英語・日本語・フランス語に堪能なんだそう!


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