こんにちは!


クリヘムさんのMIBが観たすぎて、MIBシリーズを全制覇なう。
ちなみにこないだアラジンを観たので、頭の中はウィルスミスでいっぱいです。
ちょっと前までは、ファンタビ2観た後レミゼを観た影響で、頭の中がエディレッドメインでした。
よーし、MIBの前にソーも観て、今週はクリヘムで頭いっぱいにするぞお。
でもその後すぐトムホでいっぱいになるんだろなあ。夏川。



なぜか先日、おんなじ街で、2度ほど誰かと間違われました。


一人目は白いTシャツの爽やか系のおにーさんで、夏川の向かいからやってきました。

ちなみに夏川はあまり目がよくありません。
コンタクトはしてますが、度が強いと疲れるのでちょっと弱くしてあるのです。

だから、そのおにーさんが10メートルくらい先で、両手を大きく振ってるのを見たとき、てっきり夏川の後ろにいる人に向けてるんだと思って、スルーしてたんです。

でも8メートルくらいに近づいた段階でもまだ、おにーさんは手を振っているし、どうやら目が合ってるらしかったので、あれぇおかしいなぁ。と思って、とりあえず「後ろにいる誰かに向けて手を振っている可能性」を排除するべく、振り返ってみたのですが、あまり人通りの多くない道です、夏川以外誰もいませんでした。

前に向き直ったとき、おにーさんとの距離は5メートルくらいになってました。
ここまでくるともう、夏川もおにーさんの顔をはっきり認識できますし、その顔に見覚えがないという事もはっきりとわかりました。

それはおにーさんの方でも同じだったようで、それまで威勢よく振られていた手が徐々に弱々しくなり、ワザとらしくジーンズのポケットに突っ込まれました。
ずっと合っていた目ですが、その時にはもう空の方を見ていました。

なんだか夏川まで恥ずかしくなってしまった所で、すれ違います。
もちろん会話はありません。

まあ、そういう事もあるある、気にすんな。
など、励ましの言葉をおにーさんに言いました。
心の中で。


このくらいのことは、誰しも経験したことがあるでしょう。
手を振られる側として、あるいは、手を振ってしまう側として。

びっくりしたのは2人目でした。
これも、一人目のおにーさんと同じくらいの年の男の方です。
ただこちらは黒いTシャツに、オレンジ味のある長めの茶髪で、ちょっと「チャラい」とお見受けしました。
便宜上、おチャラさんと呼びますね。
おチャラさん。


おチャラさんとすれ違ったのは長い一本道のちょうど真ん中辺りだったので、だいぶ前から夏川の方でもおチャラさんの存在を認識していました。

ただこちらの道は、先ほどのおにーさんとすれ違った道より、いくらか人通りがありましたので、
おチャラさんはあくまで、これからすれ違うであろう通行人の一人としてしか意識しませんでした。

それが なにやら それだけでは済まない一波乱がありそうだと感じたのは、遠くの方でおチャラさんの首がせわしなく動くようになってからです。

何かを確かめているような、少し大げさな仕草。
そしてどうやらそれが夏川の方を向いているぞと感じた時、反射的に夏川は道の端に寄りました。
おチャラさんが歩いている方と逆の端に。

しかしおチャラさんとの距離が詰まっていくにつれ、おチャラさんの方が、夏川の針路上に寄ってくるので、この時点で夏川は半ば確信的に「ああ、そうかい」と思いました。

長いこと この大都会に住んでいると、おチャラさんのこの行動を〝ナンパでは?〟と疑ってしまうのは、ある程度仕方のないことなのだと承知してください。

夏川は少し歩調を早めました。
そのせいでおチャラさんとの距離はどんどん詰まりましたが、それは仕方ありません。
別に急いでいたわけではありませんが、急ぎを装うことで、多少手加減してもらえないだろうかという期待をしていたのです。
一本道ですから、すれ違うのは仕方がありません。
でもせめて、手加減してもらえないだろうか、と。

そしていよいよすれ違おうという時です。
夏川はまっすぐ前を向いていましたが、視界の端でおチャラさんの目が、やはりこちらをみているらしいことがわかりました。

あぁ、こうなってしまったらあとは声をかけられるだけです。
第一声は「ねぇおねぇさん」でしょうか「ひとりー?」とかでしょうか、それか「稼げるバイトあるよ」とかそういうやつだったりするんでしょうか。ああ、ああ。




……スッ と、いっそ爽やかに、おチャラさんはすれ違って行きました。

「あれ」という声こそ出しませんでしたが、それが似合う素っ頓狂な顔をしていたと思います。
思わず振り返って、おチャラさんの後ろ姿を確認しましたが、おチャラさんは歩調を緩める事も、早める事も、もちろん止まったり振り返ったりする事もなく、ただ同じペースで歩いていました。

夏川は今度 「どういう事だ」と言い出しそうな、思案顔で、ゆっくり歩き出しました。

夏川の思案顔の原因は、おチャラさんがすれ違いざま夏川にかけた言葉です。
おチャラさんは、すれ違ったあの瞬間、ハッキリと言ったのです。

「おつかれーす」

なんだか親しげに一言、それだけ言って、何事もなくすれ違っていったのです。

もちろん、夏川はおチャラさんの顔に見覚えがありません。
場所のことを考えても、知り合いやスタッフである可能性は低く、果てしなく他人であったと証言できます。

でもおチャラさんのほうでは、気軽に声をかけられる仲だと思ったようなのです。

どうしてこういうことが起こってしまうのか。
その最も簡単な答えがズバリ〝人違い〟です。


白いTシャツの爽やかおにーさん と、
黒いTシャツのおチャラさん。
同じ街で、それほど時間差もなく、こういうことが続くというのは初めてだったので、すごくビックリしました。

おにーさんとおチャラさんの年齢感や服装の雰囲気が同じ感じだったので、もしかしたら、共通の誰かと見間違ったのかもしれません。


どうやらあの街には、夏川に凄く似た人がいるようです。
もしくは……




夏川のドッペルゲンガーかも、しれませんね。





(たららららん…たららららん…たららららんらん…たららららん……)






それでは、ドッペルゲンガーいる疑惑のある夏川の、軽率な自撮りをどうぞ。


ばいなーんす(´∀`)ノ