こんにちは!
今日の仕事は昼前に終わりました。
そんで、買い物でもして帰るかーと考えながら
慣れた道を歩いていたのですが、
見慣れない店を発見しまして、瞬間 足を止めたのです。
(もちろん前後左右歩行者の確認をした上で道の端により、呼吸一つ置いてから、ピタッとね。コンプライアンス遵守 満点の一時停止です)
タピオカ屋でした。
路面店という感じで、白い肌に赤いリップの店員さんが、若干カタコトめに「いらっしゃいませー」と呼びかけていました。
いわゆる流行りのタピオカミルクティーという奴でしょうか、その店から離れて行く人の手には薄茶色の液体が入った透明なカップが握られていました。
底の方でゆらゆら揺れているのが、タピオカでしょうか。結構な量が沈んでいるようです。
なんだあの量、まじか。
あの場合主役はミルクティーではなく、タピオカになるのでは。
タピオカミルクティー というより ミルクティーのタピオカ浸し なのでは。
ちなみに夏川、タピオカミルクティーは〝好きか嫌いかなら好き〟くらいのモチベーションなので、平日でも10人程並んでる事がザラである東京のタピオカ屋に、並んでまで買ったことはありません。
ただ、今日見かけたそのタピオカ屋は、夏川が見た時点では、注文したタピオカの完成を待つ数人以外に人が並んでいませんでした。
つまり、注文するだけならノンストップ・ノンストレスが確定していたのです。
多分、開店したばかりなのでしょう。
次来るときには長蛇の列が出来ていてもおかしくありません。
タピオカとはそういうものです。
時間もありましたし、気まぐれに買ってみることにしました。
なんか色々カスタマイズ出来るようでしたが、よく分からんかったので一番シンプルなものを一番小さいサイズで頼みました。
(これは正解でした。タピオカの腹持ちがヤベーですので、初心者は迷わずSサイズが懸命です)
店は路面店。もちろんドリンクスペースはありません。
タピオカを受け取った他の客達はみんな、ストローを咥えながら それぞれの方向へ歩いて行きました。
夏川もそうする他に仕方なく、歩き出し、もともとそこから乗ろうと思っていた駅を通り越し、もう一駅先まで歩くことにしました。
平日ですが、そこそこ人通りの多い線路沿いの道。
すれ違う人がみんな、夏川と夏川の持つタピオカを交互に見ているような気がしました。
(多分気のせいです)
歩きながら、タピオカを飲みながら、時折むせながら、
夏川は今の自分の状態について、考えていました。
夏川からするとこの状態は至って〝イレギュラー〟でありますが、今すれ違っただけの知らん人らにはきっと〝最近よくみるタピオカ好きの若者〟と認識された事でしょう。
夏川が思う〝タピオカ好きの若者〟は
・タピオカやスタバのドリンクを常に携帯している
・並ぶことに抵抗がない
・パンケーキも好き
・インスタやってる
・K-popかマッチョなダンサーが好き
・ディズニーランドに行くときは必ず偶数人
・しかも全員でミニーちゃんヘアーをし、学生だろうがなかろうが、取り敢えず制服を着ていく
という特徴があるのだと思っているのですが、夏川はこれに一つも当てはまりません。
通行人達が、夏川と同じ〝最近よくみるタピオカ好きの若者〟観を持っていたとは限らないですが、似たような憶測はあったのではと想像します。
なぜなら、夏川はタピオカミルクティーを手に持った若い子を見かけたら
「あぁ、タピオカ〝付き〟の若者だ」と先ほどのような憶測を展開しているからです。
……このとき初めて、夏川が今まで抱いていた〝タピオカ好きの若者〟という憶測が、ただの〝偏見〟であったことに気づきました。
人間がタピオカを買うのには、多種多様な理由があったのです。
タピオカを買う人間というのには、多種多様な個人があったのです。
観察から得た情報に頼った推察や憶測は、実際はただの偏見でしか無いのです。
しかも恐ろしいことにそれが偏見だと気づくのは、自分自身がそれを体験した時なのです。
どんなに事実や観察を積み上げて憶測したとしても、実際自分がそうならなきゃそれが偏見であるという可能性は絶対に拭えないのです。
タピオカひとつで何を真剣になっとん、と思うかもしれませんが、これって大事なことです。
ただ、夏川は「だから、勝手な憶測も偏見もやめようぜ☆」なんつーことは言いたくありません。
悪意のない偏見は、真実か真実でないかは置いといて、それはそれで面白かったりします。
なので、この言いたいことのまとまらないブログの最後を飾るのは、この言葉にします。
タピオカうめえ。
では、恒例の軽率な自撮りをどうぞ。
ばいなーんす( ´∀`)ノ