イツァドゥンドゥンドゥンドゥンドゥーン
ウォォ、ウオォ



「はいどーもー。私最近新しい言葉を覚えたんですよ。」

「へぇー、なになに」

「〝おてすき〟 」

「あぁー、顔まで拭いちゃう人いるよねー」

「それは〝おてふき〟」

「かーっ!間違えた、これじゃなかったー!」

「それは〝お手つき〟」

「うちの犬がね、おかわりと交互にやるんですよ~」

「それは〝おて好き〟」

「どピンクのコートに真緑の宝石!おまけに帽子は真っ赤っか!」

「派手好き」

「あー、また負けた、もう!今度はその墨で何書くのー!」

「羽根つき」

「11月を難し~くいうアレね」

「霜月」

「応援ください!」

「望月」

「ぺったんぺったん、とね」

「餅つき」

「ねぇあなた、ここに埃がたまっているの、そのことに…?」

「お気づき?」

「オーマイガッ、トンカチを忘れちゃったよ、何か代わりになるもの…はっ!」

「Oh、木槌!」

「オーマイガッ、やっぱり血は争えないわ!私には野獣の血が流れているの!」

「Oh、血筋!」

「オーマイガッ、いつの間にか20代も終わりだわ!」

「Oh、三十路!」

「オーマイガッ、汚れた心を早く浄化しなくては!」

「Oh、禊!」

「オーマイガッ、いつの間にか30代も終わりだわ!」

「Oh、四十路!」

「オーマイガッ、階段から転げ落ちそうだわ!何かつかまるものは!」

「Oh、てすり!」

「オーマイガッ、手すりを掴めなかった!でも誰かが手を引いてくれたの!」

「Oh、手、グイ!」

「オーマイガッ、とんでもなく良い人ね!」

「Oh、素敵!」

「助けてくれてありがとう、お名前を教えて欲しいわ。あ、もちろん忙しいなら後でいいのよ、そう」

「おてすき!」


「どうも、ありがとうございましたー」