アメリカ中年生活 久々に海外へ行く | アメリカの田舎にて

アメリカ中年生活 久々に海外へ行く

転職そうそう、一年に一回くらいしかないそうな稀なメキシコ出張が入り行ってきました。たまたま滞在地に駐在員の妻として帯同している友人がいたので週末をそのまま現地で過ごして友人とも楽しい時間を過ごしてきました。

入社したてで出張ついでにそのまま現地で遊びます、というのも気がひけましたが、図々しいおばちゃん新入社員なので会社に迷惑がかからないことを確認して(チケット代など)上司に聞いたらあっさりOKしてくれました、ありがたや。

 

考えてみたら、久々に海外旅行(出張という名目はあるけど)でした。コロナ禍になってからは海外はおろか国内移動もなかなか厳しかったので、出張もほぼなかったですし、旅行は娘と車で移動できる範囲でちょろっとしていたくらいでした。

コロナ前もよく考えると、母が渡米してくれてアメリカ国内の旅行などはありましたが、日本への帰国が一番のビッグイベントで(ある意味これも海外旅行でしたが)言葉も通じない国に旅行する、というのは随分と久しぶりのことである、と気づきました。なので、旅行前のドキワク感、観光情報などを調べたりの作業が楽しかったです(出張だってば)

 

アメリカに随分長く住んでいますが、アメリカ国内も色々訪問したい場所があるのもあり、近隣?のキューバやジャマイカには行ってみたいな、くらいで、なぜかメキシコはさっぱり興味がわかずにいました。

前職でもメキシコチームと仕事することがたくさんあったのですが、出張など面倒だな危なそうだし、と避けてきていました。ただ、一緒に仕事した人たちはみんなナイスでまじめで、女子がみんな化粧が濃くてかわいい、という印象でした。(時間はのんびりしてたけどw)

今回滞在してみて、今まで興味を持たなかった自分、ばかーって思うくらい楽しかったです。週末のみの短い自由行動でしたので、まったく時間が足りず、次はプライベートで遊びに行きたいくらい気に入りました。

 

出張先から行ける観光地に友人が連れて行ってくれたので、ザ観光をしてきたのですが、街歩きやお土産を買ったり、こんな旅行どれくらいぶりだろう?というくらいでまじで大ハッスルしました。

そして、今までどこでも英語が通じるところにしか行ってなかったので、ほぼ英語の通じない場所も久々で、グーグル翻訳様、ありがとうございます、の気持ちでした。携帯をかざすだけで翻訳してくれるとかさ、まじでドラえもんの世界ですよ。

あとは、本当に最低限の単語を恥ずかしげもなく駆使してこれまたザ観光客で乗り切りました。友人も言っていましたが、メキシコの人はこちらの言うスペイン語が理解できなくても、アメリカ人にあるある、は?みたいな態度はほとんどなくて、ものすご~~く一生懸命理解しようと身振り手振りも交えて努力してくれることが多くて、スペイン語できずにすみません、という気持ちにさらになりました。

まあ、観光でそんな重要な会話ないのでいいんですが、親切な人が多かったので、グラシアス以外にもいろいろ言いたかったです。

 

友人から、メキシコという国は二つの国が存在するって聞いていて、ほんの少しの滞在でそれを垣間見ました。近代的なホテルやモールなどが建ち並ぶ街で、幼いころから英語教育を受けている人もいれば、まじでこりゃどういう暮らしなのというような崩れかけた家屋もたくさんみました。アメリカのゲトー地域ともレベルが違うほどです。

茶色っぽい山に囲まれた、乾燥した空気のなか、それらの街並みを眺めながら、ああ、久々に違う国に来たな、と思いました。やけに派手な色の洗濯物が干されたその景色が強烈に印象に残っています。

どこの国でも、街でも、いろんな生活があるんだなあ、と当たり前のことを思いました。

 

物売りがすごく多かったのも久々に経験しました。ただ、メキシコの物売り、ものすごいあっさりしていましたw 

ミイラを見に行ったあと、そこの駐車場のシステムがよくわからず困っていたところ、たぶん暇だったんだとは思いますが、最初近寄って売ってるものを見せてきたけどいらないな、と断った物売りのおじさんが、身振り手振りで教えてくれて、心配そうに出れるまで見守って、最後は笑顔で手を振ってくれました。

あまりに世話をやいてくれて親切だったので、売ってるものを買いたい気持ちになったのですが、でかくて茶色くて、食べ物なのか飾り物なのかわからない謎のものを売っていて・・・嵩張るし買いませんでした、おじちゃん、ありがとう・・・。次回はスペイン語を少し勉強して何を売っているかくらいは解明して購入したいです。

 

メキシコの印象がさらに爆上がりした出来事がありました。

現地の空港についてそうそう、15分差のフライトで到着する上司と空港内で合流することになっていたので待っていたところ、お水を買った売店で、ダラス、と書かれたくそダサいTシャツをきたおっちゃん(アントニオ君)が、ビールを飲みながら話しかけてきました。

きれいな英語を話していたので、アメリカにいたのか、など話をしていたら、売店に戻ってお気に入りだというビールを私の分も買ってきておごってくれました。数年ぶりに孫に会うために迎えにきているそうで、うれしくて、この気持ちを聞いてくれてありがとう、乾杯しよ~って言ってくれたのでありがたくサルー!人懐っこいおじさんでした。

上司はいきなりビールを飲んでいる私を見て多少驚いていましたが、これ、私の上司だよ~って紹介してなぜか二人も握手して、お別れしましたw

 

ほんの一瞬の滞在でしたが、親切な人ばかりで、いい印象ばかりが残りました。

もちろん治安の悪さやいろんなネガティブなこともあることは承知ですが、お土産屋さんの鮮やかな色合い、屋台が並ぶ街の喧騒、マリアッチの音楽、スペイン領だった頃に建てられた教会たち、細い石畳の道、そこらへんにいるなんかけっこういい犬種っぽい野良犬たち、そういうものが久々の海外旅行の思い出として脳裏に刻まれました。

 

若くないし危険は嫌なので、バックパッカーみたいなことはしたくない(できない)ですが、若いころに南米に惹かれる人がいる意味が少しわかりました。私は、きれいなホテルに泊まっておいしいものを食べて、次回は遺跡系も見に行きたいな、と思いました。観光地価格でもやはりアメリカと比べると格段に安くて、買い物も楽しかったです。

あと、タマリンドが私は好きです。余計な情報です。