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癒しの技術「癒し人」が膨らんでいく。
師が次々に生み出していく。
今の私に使いこなせるか、
という不安も、正直ある。
そんな焦りを持つ私に、
「夏には使いこなせる」と断言する師。
自信満々というわけにはいかないけれど、
それを信じて精進するしかない……。
そんなことを考えていたら、
誇張法スクールに自分が通っていた時期を思い出してしまった。
なんだ、あの時と一緒じゃないか、と。
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私は銀座オステオパシースクール、
金曜夜のクラスだった。
仕事が終わり、バタバタと銀座へ向かう。
近くのローソンで一息入れつつ、
テキストを見返す。
足取りは、いつも重たかった。
扉を開ける時はいつも緊張していて。
深呼吸と溜息。
「分からない」という不安が、
「楽しい！」よりも強かったように思う。
それでも、習得したかった。
先生の授業はいつも実技重視で、
座学はほとんどない。
先生がテキストを見ることもなかった。
「今日どこだっけ？」と
訊かれることの方が多く、
今日はここです、とテキストを見せると、
「ああ」と仰り、
じゃあ寝て。
こうしてこう、はい、やってみて。
と進んでいく。
私達はいつもどぎまぎしながら、
「？？？」と戦っていた。
理屈は後から。
湧いて来た質問に対して答える、というスタイル。
塾の先生みたいに
「ポイントはここですよ！メモしてね」
なんて絶対言わない（笑）
実技は盗み、ポイントは、
先生の言葉を注意深く聞く。
解剖学は自分で調べる。
とにかくやって、分からなかったら訊く。
出来なければ出来るまで練習する。
だからいつも、
「出来ない、分からない」
そんな自分との戦いだった。
だからこそ、
本気で向き合える人しか残らなかった。
私はそんな経験があるから、
生徒さんに対してすごく甘い。
ポイントはここ！メモした方が良いです！
とハッキリ言うし、
余計なことまでしゃべりすぎる
ただ、
授業を楽しんで欲しい、とすごく思う。
新しいスクール生徒さんにも、
楽しんでいきましょう、と話す。
言葉でコミュニケーションを取るのは、
私の役割。
楽しくないと続かない。
でも楽しいだけじゃ身に付かない。
いつもその狭間。
今は、先生と違っても、
自分らしく在ることが、
一番だと思ってる。
というか、先生にも笑ってほしい、
というのが本音だけれど。
周りからよく、
菅先生のように出来ない、
先生になかなか近づけないという言葉を聞く。
私もそんなふうに悩む時期があった。
本当に分かってなかったな、と思う。
誇張法をどれだけ使えるようになっても、
「先生のように」は、誰一人なれない。
嘆きでもなく諦めでもなく、
良い意味でそれが分かって来た時に、
誇張法は自分に近づく。
とにかく自分との戦いだ。
癒しの為に。
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