「終わった人」と「老いらくの恋」 | 足音

足音

40代から走り始めました。
初フルは京都マラソン2017、5時間半以上もかかる(><)
現在のフルPBは勝田全国マラソン(2023年)の3時間33分37秒(ネット)

確か…いつも行く図書館の
「新しく入った本」とかいうコーナーで
この本と出会った本

「終わった人」 内館牧子


このコーナーには

新刊が置いてあるわけではなく

新しく購入した本…なのかな?

かなり古い本が新しい状態で

置いてあったりするからきっとそう(笑)


タイトルを見て

何が「終わった」のか気になり

裏表紙の内容紹介を読んでみた

定年を迎えた人のことか…

私には関係なさそう…

なのにこの本を手に取って

借りることにしたのは

「内館牧子」さんの本だったからかな?

若い頃は内館牧子さんのドラマを

よく観てたから懐かしくてにやり


今日はその感想文というか

思ったことをダラダラと(笑)

若干ネタバレになるかもなので

読む予定のある方はご注意を!


*今日も仕事帰りは歩いたからその時に撮影した紫陽花


東大法学部卒で元メガバンク本部勤務

仕事一筋で生きてきた主人公にとっては

「定年って生前葬」だと言う

上手く成仏するにはどうすべきなのか?


定年後ヒマになった時間を持て余し
なんとか居場所を見つけようとするも
高学歴や立派な職歴が邪魔して
上手くいかないもやもや
そしてどうしても老人の輪に溶け込めない
図書館通いやジムで仲間を作り
ランチやお茶をすることなんかは
年寄りじみていて抵抗を感じ
孫の成長と幸せばかりを願う人たちには
近寄らないようにしてる
自尊心を満足させる仕事から頭が離れず
「成仏」出来ない
結局今でも仕事こそが
自分の生き甲斐なんだと足掻く

…この先に主人公の人生は
大きく変わっていくんだけど
そこからの話は
敢えてここでは書かないよ!笑

読み始めてしばらくは
定年を迎えても過去の栄光に縋る主人公を
好きになれなかった
プライドが高くみんなと同じような老後を
受け入れられず意地を張ってるのが
みっともないな〜なんて思ってた

でもそれは私が
そこまで仕事に生きたことがないからかな
私なんてとっくに
「終わった人」なのかもだけど
この主人公ほど
必死に頑張ったことがないから
終わったことにも気付いてないだけかなねー
私が終わるとすれば子育て?
それとも女として終わる?笑い泣き

例えばマラソンだって
私なりに頑張ってきたけど
そう言ってもたった6〜7年の話
いつしか走れなくなるだろうけど
その時に足掻いてしがみつくことは
あるだろうか?
一生かけて頑張って来たものではないから
意外とアッサリ諦められるのかもしれない

でもマラソンにハマったおかげで
走ることだけでなく
歩くことも好きになったし
旅ももっと好きになった
季節の花に興味を持てるようになったし
季節ごとに行ってみたい場所もある
だから私はナニカから
「終わった人」になったとしても
そこそこ自分の人生を
楽しめるんじゃないかな
趣味があるって大事音譜

最後まで自分らしい生き方を
求め続けた主人公は
幸せなんじゃないかなと思えてきた
自分の人生だもん
みんなと同じが幸せとは限らない
自分の心を満たす術は
自分にしかわからないのかもね

ところで…
主人公は定年を迎えてからも恋をする
「老いらくの恋」
ここでもプライドが邪魔するわけだけど
男性って(一般的に)60歳過ぎても
しっかり性欲があるんだ!
てか大丈夫なの?と心配にもなった(笑)

あ…ごめん!
いろいろ台無し!ねー
こんなこと書くのは私くらいだろうな…
また叱られるわ笑い泣き笑笑

でも「一生青春」!
ドキドキもソワソワもモジモジも?(笑)
最期の時まで大切かもねお願い笑笑