久しぶりになってしまった

リトルの目のこと

 

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リトルの目の治療の一番大変な時と

私の結婚生活の最後の時が重なっているので

あの頃は本当に色々なことがありました

 

私の精神状態も酷いもので

ハナのチックはそんなことも

大いに影響していたと思います

 

今回と次回はあの頃のそんな出来事について

 

 

 

元の旦那さんの親戚のことを

以前に一度書いたことがあるのだけど

 

 

 

リトルの目の治療を続けていた頃も

私と子供たちだけで過ごす家に

 

時々何も知らないこの方々が

訪ねて来られていました

 

 

元の旦那さんからみて

父方のおじ夫婦と独り身のおばの3人です

 

私が嫁いだ頃はおじもおばも

現役で仕事をしていて

数年おきに転勤をしていた

 

子供はなく安定した職業を持っていたので

もともと豊かな人たちではありましたが

 

その職を定年まで勤めあげたこの頃は

私の住む街に終の棲家をそれぞれ構えて

 

年に数回連れ立って海外へ旅行へ行くなど

更に優雅に過ごしていました

 

ウチへはそのお土産を持ってきてくれることや

子供たちの誕生日や雛祭りのほか

クリスマスなどにも来てくれていました

 

 

12月初旬に 少し早いけど

クリスマスのプレゼントを持って行くよと

おじおばが来てくれてから数日後

 

独り身の方のおばから

どこか外で会って話せない?と電話があった

 

仕事の途中で少し抜けられるなら

甘いものでも食べながら話しましょう

 

 

詳細は会ってからと言われたけど

おそらくは私たち夫婦の話

 

気が重いな‥

 

いつもは子供たちもいて

込み入った話が出来ないから

ゆっくり話したいと思ったのだと思う

 

数日後 叔母さんが指定したお店で

結婚13年目にして初めて二人だけで向き合った

 

 

最初の短い雑談の中で

いつも家に訪ねてくるおじおば

それと義父母の意向で

この場は設けられたんだろうと感じました

 

 

やがて 仕事抜けて来てもらってるから

時間もないだろうからとおばの話は本題へ

 

 

ナッちゃんね?

仕事辞められないの?

 

‥え?

 

いつあの子(元の旦那さん)が帰って来ても

お帰りなさいと迎えてあげられるように

家に居ることは出来ない?

 

私は ‥え? の顔のまま

固まっていたと思う

 

この間会って‥またあの子が居なくて‥

 

す、すいません‥

 

うん、それでね

あの子もだけどナッちゃんの仕事のこと聞いたら

とっても忙しそうだったでしょう?

 

帰っても‥遅いから仕方ないけど皆寝ていたり

不規則に帰宅できてもナッちゃんは仕事で

子供たちは保育園だと

あの子の足が遠のくのもわからなくもなくてね

 

やっぱり気持ちよく

迎えて欲しいんだと思うの男の人は

 

不規則な仕事なのは昔からなんだから

どちらかが合わせないとならないでしょう?

 

 

この場合の どちらか は私のことだ

 

少し‥混乱した

 

夫婦仲を心配されているとは思っていたけど

その原因が私の仕事と思われていたとは

 

頭が痛む‥

こめかみを抑えたい衝動を堪えて

 

‥仕事は‥〇さんが

仕事でもはじめたら?と言ったんです

 

 

え‥??

 

今度はおばさんの顔が固まる

 

 

ずっとこの先も忙しいし

いつまでって約束できないし

 

いつ帰れるかわからないのを

家でじっと待たれても困るって‥

 

い‥言われました

もう‥1年以上前に

 

 

途中‥言われた日の事を思い出して

少し言葉が詰まってうまく声が出て来なかった

 

 

本当は

 

家族のために働いてるのに

忙しくて帰れないことでいつまでも疑われて

家で鬱々されるの困る‥

 

少し外に出たら?

それで気が晴れるなら

働くのも一つなんじゃないの?

 

と言われたんですよと言えば

あの場はどんな空気になっただろう

 

 

ひ・・暇だし外に出たいし

子育てばかりは嫌だから・・って

仕事に出てるわけじゃないです‥

 

あの‥この間ご迷惑おかけしたのは

申し訳ないと思っています

あんなことはもうないようにします

 

 

‥そうなの

本当に?〇〇が‥?

 

おばさんも少し混乱していた

一体元の旦那さんは私が働くことを

義実家にはどう言っていたのだろう‥

 

 

 

この少し前のこと

 

リトルを2時間だけおばさんの家で

預かってもらったことがあった

 

ハナが急に熱を出して

仕事が終わってから病院に行くことになり

 

脱水しているから多分長時間の点滴だな‥

と思っていたところに

おばさんから次回訪問日時の電話があった

 

ちょっとごめんなさい

今病院へ行くところで長くなりそうだから‥

 

あら、どうしたの!

病院の間リトルを預かるから連れておいで

 

 

もちろん言いました 大丈夫です

でもそうなると俄然

いいからいらっしゃい遠慮しないで

となるわけで‥

それは有難いことではあるけど

 

 

そんなにしてまで働くって‥どうなの?

私は子供がいないけど

居る人はもっと子供を大事に‥

 

という価値観がおばにあるのは

それまでも会う度に話の端々から感じていた

 

ハナが38度を超える熱を出して

ゲーゲー吐いているのに

 

私は病院が閉まる閉まらないの時間まで

仕事を抜けられないで

こんな時間にもまだバタバタしている

 

そういう職場で働いているということも

眉間にシワの寄る事だったのだろうと思う

 

仕事は抜けられないのじゃなく

抜けずに済むならなるべくは‥と思っていた

 

確かに子供が熱で‥と退社するのは

気が引けていた事実はあるけど

 

早退が多いことで今クビになったら‥とか

早く退社すればお給料は減ってしまう とか

理由は職場環境のせいばかりではなかった

 

でもこの時はそんな話をしている場合ではなく

バタバタとリトルをお願いしたのだった

 

 

この日の私の動き

正直‥保育園と病院は目と鼻の先だから

リトルも一緒に病院へ連れて行く方が

私にとっては楽だったけど‥

 

 

 

仕事を辞められないのかという問いは

この時のことにも起因していると思ったし

 

働くことが私の意向と思われていたなら

この呼び出しは仕方ないか‥とも思った

 

 

あの子の勧めで働きだしたんなら‥

どうしてあの子ちゃんと帰って来ないの? 

 

 

おばさん それは私が聞きたい

 

どうして‥

おばさんは‥どうしてそれを

私に聞くんですか‥?

 

 

もう堪らなかった

 

どうして‥って私のことが嫌だから

に決まってるのに

私の口からそれを言わせるのはあんまりだ

 

 

でも話すうち

叔母さんが言わんとしていることがわかった

 

 

どうやら私は元の旦那さんに愛想がつきて

なんなら外に男の人でもいて

仕事ばかりしている

 

と思われていたようだった

 

私が長年お世話になっている美容師君の

住む街までわざわざ髪を切りに行ったり

(このことを義父から聞いてこの時おばは知っていた)

 

甥の稼ぎで十分に暮らせるはずなのに

子供が体調を崩した時の預け先もないのに

仕事を2つも掛け持ちしていつも留守

しかも子供の具合が悪くても仕事を休まない

 

いつ家に行っても自分の甥は不在で

そのことを寂しがったり悲しがったりする

様子も見せない

 

総合的に考えて

私の方が気持ちは切れていると思われても

不思議ではないかもしれない

 

元の旦那さんの両親も

そのように感じていただろうから

おばさんにはそんな風に話したのだと思う

 

そして代表して私を説得しに

おばさんがやってきたというところだろう

 


私の想像する「あの人の気持ち」をお話するのは

あんまり意味がないと思うので‥

本当のところは本人に聞いてみて下さい

 

そう言うと

叔母さんは腑に落ちない様子だったけれど

 

私はあの家に嫁いで以来初めて

絶対権力者のおばさんのいう事に従わず

 

ごめんなさい、もう時間が無くて

と自分からその場をお開きにした

 

 

 

翌日元の旦那さんから連絡があった

凄く久しぶりに電話だったけれど

受話器を取るなりウンもスンもなく

 

おばちゃんに何言った?!

 

さっそくか‥おばさん

時間のある人は仕事が早い

 

 

何って‥あなたはどうして

家に帰らないのかって聞かれたけど‥

 

あなたの気持ちを私が答えることできないから

本人に聞いて欲しいって言った

 

会いたいって言われたんだけど?!

 

そうなんだ

会ったらいいんじゃない?

もうずいぶん会ってないでしょう?

会ってありのまま本当のこと話してきたらいいよ

 

私からは離婚したいと言われていることも

ウチがどこからおかしくなったか

過去のことは何も話してないから

 

 

もう私たち夫婦はおじさんやおばさんに

仲を取り持ってもらうような段階にはなかった

 

元の旦那さんはこの頃

顔つきも目つきも声のトーンも

何もかもが前とは違ってしまっていた

 

おじさんもおばさんも今の顔を見たら

ビックリするだろうなと思ったし

会えば全てがわかるだろうと思った

 

数日後おばさんからも電話があった

 

〇〇と会うことにしたから

ナッちゃんに言われて本当にそうだなと思ったの

 

聞きたいことがあったら本人に聞けばいいのに

ナッちゃんに〇〇の気持ちを聞くなんて

おかしなことをしてごめんなさいね

 

おばは〇日にどこそこでおじも一緒に

元の旦那さんと会う約束をしたことと

どんな話をしたのかはまた報告するねと

 

やや一方的に話して電話を切った

 

 

もう離婚するつもりでいる

ナツにも意思は伝えてある

 

元の旦那さんは叔母さんたちに

そう話すだろうとその時は思っていた

でもそれでいいとも思っていた

 

周りにあれこれ言われても

気持ちが変わらないのはわかっていたし

今になって変わられても私も困る 

という段階だった

 

 

ただ

まだ「確固たる証拠」が無い中で

話しが離婚に進んで行くのは不本意だな・・

と思っていた

 

 

あの頃私はリトルの眼鏡のことで

毎日大変だったけど

そのことは元の旦那さんにも

おじおばにも話していなかった

 

 

 

2日後 おばから再び電話があった

 

〇〇に会いましたというところから始まり

その中で元の旦那さんが言ったことの

細かな報告だった

 

話しが始まってすぐに

酷く驚いた

 

会えば全てが‥などと思った私の予想は

すっかり外れだった

 

元の旦那さんは

前の顔のままの重厚は仮面をかぶり

おじおばには何一つ事実を話さなかった

 

 

仕事ばかりで家族には

申し訳ないことをしている

 

ナツが家庭を守ってくれているから

安心して甘えていた

 

もっと家族との時間を増やすように

努力をしたい

 


などと言ったと言うおばの報告を

私は受話器を強く握りしめ黙って聞いた

 

おばは甥の口からそういった言葉が出たことに

とても安堵と達成感があったようで

 

私たち夫婦のしこりを取り除き

仲を取り持ってやれたという気持ちだったろう

 

同席したおじが元の旦那さんに言ったそうだ

カマをかけるような気持ちだったのかもしれない

 

ちゃんと帰らなきゃダメだぞ

まさか女がいるとか

そんなわけじゃないんだろ?

 

ちがう、いないよそんなの!

やめてよ‥

 

元の旦那さんは怒ってそう言い

おじおばはそこで更に安堵したようで

 

電話口のおばは

確認してあげたから!良かったね!

というふうな様子で伝えてきた

 

 

あぁ元の旦那さんは

そして私もこの人たちを裏切るんだなぁ‥

 

 

そんな風に思い

どんどん気持ちが重くなっていった

 







 

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ナツ