リトル3歳の秋から冬

小児弱視の治療を続けた日々のお話しです

 

 

 

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9月から月に一度と言われた

リトルの目の診察でしたが

 

治療と言っても‥眼鏡をかけるだけ

 

起きている間は朝から晩まで眼鏡をかけて

レンズを通して物を見ることで

視力の発達を促していく

 

そしてその経過を定期的に観察して

数値で見ていく‥

 

患者の親としてはなんとも手応えのない

孤独な日々だったなと振り返ると思います

 

 

腫れがひくとか傷口が塞がるとか

ギブスが取れるとか‥

そういう目に見えて回復するものでもないし

 

痛みがとれるとか苦しさがなくなるとか

体が軽くなるとか‥私にはわからなくても

 

リトル本人にとって少しは変化があるとか

そういうものでもなくて‥

 

 

それに‥ハナは病院へ連れて行っても

黙って座って本を読んでいる子供でしたが

リトルは男の子のせいかそうもいかず

 

 

院内をバタバタ走り回ったり

大きな声を出したりしないように

 

待ち時間は足を棒にして

病院の中をひたすら歩き回って

時間を潰したり

 

眠ってしまったのを

ず―――ッと抱きかかえていたり

 

診察の順番が来て起こすとグズるのを

必死でなだめたり‥

 

病院へ行くことで

心身ともに被る疲弊感に対して

治療はあまりに収穫がなく

 

 

 

 

夫婦関係に触れられるのが嫌で

また 眼鏡をかけることになったリトルを

「可哀想」と言われたことで

 

この頃から友人たちとは連絡を

取らなくなっていたので

(だから自分のせいだけれど)

 

治療について報告したり

こぼしたりする相手もいなくて

 

 

リトル本人よりも私の方が

ずっと心が折れそうだった

 

 

 

 

 

元の旦那さんは私に部屋の存在を

知られてはいないと思っていたので

 

辻褄合わせのように

月にほんの何度か帰宅していました

 

 

本人としては

事務所に寝泊まりしているというテイだったので

帰宅すると衣類の汚れ物を出すのですが

 

洗濯は別の所で出来ているのだから

その数は帰宅していない期間に対して少ない

 

でも私が不審がると思ってか

汚れていない物も

カムフラージュで洗濯機に入れるようになりました

 

入れて「いつも仕事で忙しい人」のテイで

また会社に戻って行くのです

 

 

 

 

 

元の旦那さんは

自分で借りた部屋の細々としたものを

 

あるショッピングモールで揃えていました

 

そこは・・2年前に別れたはずの人の住まいと

目と鼻の先の場所でした

 

 

自分の会社からも

こっそり借りた部屋からも遠いそこで

わざわざ買い揃える理由は一つ

 

その人と一緒に買い求めた

ということです

 

 

 

2人が続いていると知ってしまってからは‥

 

その人との時間に

一度脱いだかもしれない下着を

なんの感情もなく触ることが出来ず

 

汚れてもいないものを

洗濯物として洗って干す惨めさに

1人になった洗面所で何度も泣きました

 

 

 

そうまでされて

そこに‥もう愛があったわけではないのに

 

こんな結婚生活‥!などど

すぐに離婚できない自分の経済力の無さと

 

子供たちの未来を思うと

自分が我慢をするべきではないか

という思いがどこまで行ってもゼロにならず

 

 

こうして書いてみるとこの頃は

本当の意味では離婚を決意出来て

いなかったのかもしれません

 

 

 

 

リトルの目は時の経過とともに

視力は少しづつ出てきていたけれど

 

具体的に視力がいくつかという話は

検査の時もあまりなく‥

 

検査技師さんに視力を聞いても

裸眼の視力は計っていないと言われました

 

 

目指すところは眼鏡のレンズを通して

1 . 0まで見えるようになる ということで

 

裸眼の視力は計っても意味がないということ

と理解して私たちは

果てしない治療の旅をつづけました

 

 

 

あの頃のリトル

 ┌                                               ┐

 

 

 

           ※写真サクジョしました 

 

 

 

 └                                               ┘

左:本当に体の小さい子でした

右:グズるとメガネを投げ捨てて泣いていた

 

 

 

 

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ナツ