こんにちは。芙蓉です。
おかしなこと。
私は、随分と長い間、
おかしなことを考えていました。
本当に、おかしなことを
求めていたんだなぁ……と思います。
それは、幸せについて。
幸せとは、不幸なことが
起こらないことだと思っていたのです。
幸せは、不幸の対極にあって、
幸せな人には、
もう二度と嫌なことが起こらないんじゃないか？
そう思っていたのです。
今、カウンセリングをしていて
以前の私のような感覚の方、
けっこう多いんだな、と思わされることがあります。
どうですか？
あなたは、幸せについて
どう思いますか？
たとえば。
旦那さまのDVでお悩みの奥さまは、
どうしたら旦那さまの暴力がやむか？
どうしたら、旦那さまが穏やかになってくれて
平穏な生活を送ることができるようになるか？
その方法が知りたがります。
20年くらい前の私もそうでした。
けれど、DVの解決法は、
旦那さまを、二度と暴力を振るわない人間に
することではないんですね。
ましてや、旦那さまにどんなに自分が
ひどいことをしたかを知らしめて
反省させることでもない。
え？
だったら、私が悪いというの？
DVに悩んでいる奥さまは、
きっと、すぐにこう思うのではないでしょうか？
夫が悪い。
そうでなければ、私が悪い。
夫婦の間でも、どちらが悪いか？の押し問答を
死ぬほど繰り返して来たのではないでしょうか？
そして、究極は、
どちらの頭がおかしいか？
不毛な議論が、果てしなく繰り返されるという
顛末になっているご夫婦も
決して珍しくないと思うのです。
そういう奥さまに、
私のカウンセリングを受けて頂くと
「けっきょく、夫の暴力はなおらない、ということなんですね」
と、めちゃくちゃ悲しそうな
あきらめたような目をされたことがあります。
「どんなに私が変わっても、
もう二度と悪いことが起こらない、という保証には
ならないんですね」
とおっしゃった人もいました。
そんな時、
「その感覚、わかる」
と、過去の記憶が、よみがえります。
過去の私も、まさに
もう二度と暴力が起こらない世界と
もう二度と不幸や悪いことが起こらない世界を
喉から手が出るほど
切望していたからです。
時々、いまだに
「芙蓉さんは、もう、旦那さんに暴力を振るわれることはないんですか？」
と質問されることがあるんですね。
そこ、質問する？
知りたいのは、そこですか？
正直、ちょっと思います😅
以前のブログでは、どう答えていたか
忘れましたけれど
2024年6月時点では、
もう、まったく暴力はないし、
何なら暴言や私を落とすような発言さえも
なくなっている状態です。
ここだけ書くと、
暴力がなくなったから、
幸せになった
と思われちゃうかもしれないけれど、
そこではないのです。
幸せとは、不幸の対極にあるものではなく、
いやなことが一切起こらなくなるから
幸せと呼ぶのではないんです。
良いことも、悪いことも
全部ひっくるめて受け入れられて、
愛せるから幸せなのです💖
自分のことも、夫のことも
長所・短所ひっくるめて受け入れて
愛せるから、
いつのまにか暴力が消えているのです。
良いことだけ、起きてほしい。
悪いことは一つも、起こってはいけない。
人生、うまく行くことだけがほしい。
うまく行かないことは、あってはいけない。
旦那さまには、良い面だけの人間になってほしい。
欠点は全部、直してほしい。
自分自身も、短所のない人間になりたい。
人から批判されるような、悪いところは
全部直さなければならない。
この願いは、おかしい❗️
そうじゃないんですよね。
うまく行くことがあって
うまく行かないこともあるのが、人生。
長所と短所、両方あるのが、人間。
両方ある人生や夫や自分自身を、
両方あるまま受け入れて愛せた時に
ほんとうの幸せという状態に、自分が同化する。
溶け合うことができる……
そんなイメージ。
幸せは、不幸の対局にあると思っている
そのことこそが、おかしいんですね。
コロナ隔離生活は、今日まで。
さゆちゃんが、私が隔離されている部屋のドアに
こんな絵を貼り付けてくれてました。
コロナも悪いことばかりじゃないなぁ。
小さな愛に触れることができる。
…かわいい🩷