今年のお正月は、

毎年やってくる友達も都合が悪くて、

時満くんの醤油搾りも三が日希望のグループがなくて、

ぽっかり時間ができた。

 

そこでお正月早々に
お醤油の麴を仕込むことにした。

 

今年は小麦の炒りも良く、

大豆も順調に煮えて、

準備の段取りもスムーズ。

 

醤油麴仕込みも何年目かになって、

だんだん米麹のごとく、解りかけてきた感覚の中、

いざ仕込みへ。

 

ところが・・・

結果から言うと、

仕込んだ半分を納豆にする、

という大ショックな事態に・・・ゲッソリ

 

原因説明は省きますが、

大後悔な上、この後まだできあがり前の麴をどうするか、

というところで夫婦間の意見の相違が・・・。

 

より質の高い美味しい醤油を目指す

醤油搾り師の時満くんとしては、

この麹では美味しい醤油は作れない、と断言。

 

小麦を炒ったり、大豆を煮たりしたこれまでの手間を考えても、

やり直しがしたい。

 

一方生産者サイドの私は、

大豆や麦を育てた畑での日々を想い、

材料を無駄にすることは耐えられないし、

例え1年美味しい醤油が使えなかったとしても、

これはこれでその年の味でよしとしたい。

 

わが家の場合、醤油作りは麴作りからもろみの完成まで、

夫婦二人三脚の作業。

こうやってスタートで意見が割れていてはマズイのであり、

ここはしっかりまとまらないといけないところ。

 

話し合いはしばし平行線な中、

麴菌は納豆菌に阻まれながらも、

低温キープで徐々に広がり、

いつもの2倍の時間をかけての出麹。

 

最終的には、予定した量の半分は使えそうな感じまでになった。

 

夫婦の話し合いも麴の出来具合で新たな展開へ。

 

時満くんは、ひとまずこの半分量でもろみを作ることにした。

搾る先のみなさんのもろみの中にも

管理途中で納豆菌に侵されてしまって相談を受けることがぼつぼつあるので、

納豆菌が広がらないようにどれだけ良いもろみを管理するかを、

今年の研究課題にすると。

 

そして、春にもう一度リベンジで、

足りない半分量を仕込む。

 

私には、納豆化した大量の大豆とひきわり小麦の処理、

という仕事が託された。

 

もちろん捨てるなんてまさかなので、

考えたあげく、

笊で大豆と麦を分離して、

 

 

大豆は干し納豆に、

麦も並べて干して、パンなどに入れて使うことに。

 

干し納豆の起源も、

もしかするとこんなことだったりしてネ・・・笑

 

 

で、チャーハンにしたり、揚げ物にしたり、

美味しく食べる方法を研究中。

 

っていうか、研究するまでもなく、

これはこれで美味しい♪

 

って、嬉しいような、嬉しくないような・・・笑

 

ただこれで今回の大失敗も私の中では

一年に何度か作る納豆を一気に作ったと思えばいいじゃん、

というところに落ち着いた。

 

 

(大豆が大好きな我が家のベジ犬。仕分け作業のおこぼれを待つ)

 

 

いや~、それにしてもやってしまいました~。

 

発酵食作り、

慣れてきても、甘くみてはいけませ~ん!

 

そもそもお正月から働いちゃったのがいけなかったかも~~

三が日はちゃんと休むべし~~

 

 

ということを学んだお正月でした。

 

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ネットショップさわんどよりお知らせです。

 

遅ればせながらもうひとつ、

新しい商品がでています。

 

昨年の夏、Fuが畑の片隅で栽培した地元和合の在来唐辛子(鈴が沢唐辛子)と

家の敷地内に自生している山椒の実の皮を乾燥させて作った辛味調味料。
自分の名前とかけて七味ならぬ「双葉の双味(ふたみ)」

 

これまでは、うちで使う調味料としてFuが調合してくれていましたが、

これがなかなかシンプルでおいしくて、

今年はどんぐりクッキーを見合わせることになったかわりに

CDと並んでFu商品として販売することになりました。

 

おうどんや湯豆腐など、ちょっとした辛味に使えます。

 

 

ネットショップ さわんど  

http://shop.sawando.net/