秋に貯蔵した野菜達が終わり始める頃、
畑に残しておいた根菜や芋を掘った。
種芋用のこんにゃく芋や里芋も、
深く掘った穴から掘り出した。
植える前に数日乾かして、カビを防ぐ。
自家製野菜をつくっていて、
なんでこんなにおいしいんだろう!と思う野菜がいくつかある。
ごぼうはその1つ。
甘くて味が濃い。
春先に掘るごぼうは、さらに糖度が上がって充実した味。
長芋は、数年かけて、細長いタイプからどっちりタイプに種変更。
こっちの方が見た目は悪いけど、
掘りやすくて美味しいので、じわじわ増やしてきた。
11月、あんなに満杯だった石室は、かなりすっきり。
かぼちゃは3月半ばに食べ切って、
大根もさすがに飽きてきたから、せっせと切干大根に。
白菜は残すところ数株になって、菜の花の時期を迎えた。
このあと、春野菜が育つまでは端境期。
それまではこれら根菜と、ストックしてあるジャガイモと乾物類、
そして野山の野草や山菜が食卓のメインになる。
雨が続いて、畑の雑草がいっぺんに増えてきた。
種まきしたり、耕したり、植え替えをしたり、
発芽していくポットの苗を世話しながら、
ノカンゾウや葉わさび、つくしなど、その日食べる分の野草を摘む日々。
家や畑を囲む山々の樹々も、順に芽吹きだし、
ハナモモの蕾も膨らんできた。
日々変わっていく山の色を眺め、
芽吹きの香りを感じるのも、もうすぐ。
いい季節がまたやってきた。