長野に越してきて、子ども達がベイビーだったり、オチビだった頃、
誰かをおんぶしたり、まとわりつかれながら、
もしくは大きなおなかを抱えて、
家の補修や小屋の解体、薪割りやあれこれ、
畑と台所仕事の合間に、雑多な作業を時満くんとやっていた。
 
築100年くらいで20年空き家だった家は、
片付けるところも、直すところもあちこちで、
樹を切ったり、樹が生えた荒れ地を畑に戻したり、
やることはいくらでもあった。
  
私も時満くんも街育ちだし、初めてのこともたくさん。
便利な道具や使い方も知らなくて、
いつも「こんなやり方なはずがない!もっと別な方法があるはず(x_x;)」とつぶやいていた。
 

(家の物置の外壁を貼るため、板を計って切る)


長野に来て最初の7年は、妊娠してるか、授乳中かのどっちかだった。
小さな宿をやりながら、畑の面積も年々増やしていったし、
あの時はそれが普通だったけど、
自分の中でどっか限界だったんだろうな。
 
やりたいことがやれて、充実していると思っていたけど、
余裕が全然なかった。 
 
笑’を妊娠、出産したあとしばらくは特にこたえていた。
 
これじゃいけないなあと思って、自分の分野をしぼって、
手放せるものをとりあえず手放すことにした。
 
その頃は、8歳のFuや5歳のWacがもう手離れていて、
時満くんの小さな助手を十分務められるようになっていたから、
台所関係と畑以外のことは、ほとんどおまかせ状態になっていった。
 
実際、日々の暮らしを廻すのがやっとだった。
 誰がどうしてるか、怪我や病気をしてないかどうか、大まかに確認しているくらいで、
あとはそれぞれやってくれ、みたいな風、
きちんと目を配るほど余裕がないどころか、
最大限何事も大雑把だった。  
 
あちこち片付いてなくても、
毎日お風呂に入らなくても、
靴下に穴があいてて、服がやぶれてても、
台所のものはなんでもスス汚れでこぎたなくても、
 
みんなとりあえず元気で、
ごはんを美味しく食べられて、 ピカピカな笑顔があればいい、みたいな・・  
 
 ああ、その辺は、余裕のある今も変わりません・・(^^ゞ)  

(セメントと砂利を練る)

子ども達は、やりたがるうちに何でもやったほうがいいと思っていたから、
大きな怪我をしないと思うことは、なるべく自由にやらせていた。
 
小さな怪我をすることもあったけど、
親がそんな感じなので、
結果的に、子ども達は危険度合を自分で把握するようになったと思う。
 
大工でも畑でも、
作業によってはお邪魔虫だし、
思ったようにきれいに仕上がらなかったり、時間がかかったり、
そのせいでイライラしたり、
全然できてなくて、あとからやり直し、トホホなことも多々ありながら、

今では、徐々に子ども達は経験をつんで
、状況に適した道具を使いこなすようになり、
手際よく仕事もできるようになっていった。
 
今は4人とも全員かまどでごはんを作る事もできる。
おおまかに食材がどこにしまってあるかもわかっているから、
1人家に残っていても食には困らないし、
みんなが帰って来るまでに、下ごしらえをしておくこともできる。
 
兄弟上2人なら、
排水管が詰まってあふれだした、電気関係がなんかトラブってる、
家の前の道に樹が倒れてる、水道管が凍って破裂した、などの
生活上のトラブルにあたっても、難なく解決して暮らしを廻していける。

今まで経験のないような問題がおきても、
これまでの積み重ねてきた解決法が頭にあって、
さらに若い柔軟さで応急な対応をする一方、
時満くんの判断を待った方がいいと思った時は、
保留にできる状態で待つことができる。
  
兄妹下2人も、そんな兄達の様子を眺めたり、手伝ったりしながら、
自然と身に必要なことを吸収している。
 
だから、先日夫婦で家を空けたことがあったのだけど、
全然心配なかった。
 (家の内壁を張る。長さは現場調整。)


で、その結果、
今となっては、私が一番生活力がナイ感じ・・((゚m゚;)
 
お恥ずかしながらもう何年も、まともに薪割やってないですヮ。
私の薪割りと言ったら、
ほどよいサイズに切ってもらった細めの薪を、かまど用にナタで割くだけ。

これまでな~んとなく見てきたからできそうなことも、
必要な道具がどこにしまってあるか、
何を買ってくればいいのか、なにがストックされてるのかわかってなかったり、
電動工具も使ったことないもの増えてるし、
 
重いもの持たなくなってるから、どんどん筋力落ちてるよ。

この先もここで暮らしていくこと考えたら、
これって、ヤバイなあ・・(@ ̄Д ̄@;)。
 
体力あったり、
練習すればできたり、
新しいことが覚えられるうちに、
まかせきりで手放してきたことに再び手をだして、
私自身の生活力を磨かないとなあ~。
 
そう思うようになって気づいた。
ようやく私、またあの手放した頃に戻れたんだ。
 
正確には戻ったわけじゃなくて、これが自分の新たなステージなんだな。


そんなわけで、
このところ意識して、料理&畑以外の作業に積極的に参加。
 
先生は子ども達。

ところで、
私という人は、最初っからできる器用なタイプではない上、
なかなか覚えも悪いため、
できるようになるまで、時間がかかる。
 
一度できるようになっても、
他の人が、いや、自分でも唖然とするような、
アホでへんてこな間違いを平気ですることが、よくある。
 
さらにそこに老いも加わってきたわけで・・・(^o^;)
 
そんな私を決して笑わず、
根気よく、丁寧に教えてくれる上、
道具の使い方や、うまくいく方法を
こっちが聞いてなくてもアドバイスしてくれ・・・
 
ああ、なんてよくできた子ども達なんだ・・・・:*:・( ̄∀ ̄)・:*:

あまりに覚えが悪くて、おんなじことを確認したりしてると、
「そんな難しいこと伝えてないんだけどなあ。」とハテナ顔で言われたり、
「なつもやればできるじゃん」と感心(?)されたり、
「ま、やってるうちに慣れるよ。」と慰められたり。

「まず仕組みがわかることが大事なんだよ。」
とWacに言われて、なるほどそうですなぁ、m(_ _ )m
 
いや、もう完全に立場逆転ッス。(^o^;)
 
でもいいんだ。
今は素直に子ども達の教えに聞きしたがって、自分の生活力徐々に上げて、
〇10年後には、山里に暮らすスーパーおばばになってやる!!
(って、自分で書いててちょっとコワくなった・・(^▽^;))
 
やったことなくて難しいのかなと思ってたことも、
やってみたら案外なんでもなかったり。
新しい事覚えたりできるようになるのは、やっぱり楽しい。
 
ぼちぼちがんばるから、
まま、見ておれ・・。(^ε^)♪

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<<かぼちゃの種のこと>>

「うちかぼちゃ」の種をご希望くださった方への発送、
順番にのんびりペースで進めてます。
 
乾かしてあった種がなくなってしまって、
新たに種を乾かすのに時間がかかり、
しばらくお待たせしてしまった方々もいらっしゃいますが、
 
一昨日、荷物を届けてくれた郵便屋さんに
ちょうどつめ終わった封筒を託すことができたので、
昨日で届いたかな・・?
 
みなさんとの直接のやりとり、それぞれの形でホントに楽しませて頂いてます。
この種の配布、思いついてよかった。o(^▽^)o
 
まだ種はありますので、よろしかったらご連絡ください。
詳しい記事はこちら➡http://ameblo.jp/natsu-nakaya/entry-12242174638.html
 

==井上家の (うちかぼちゃ) の種のゲット方法==
まずメールでご一報ください。sawando☆ja3.so-net.ne.jp (☆マークを変えてください)
メールで少々会話させてもらってから、欲しい量を書いた紙と、
返信用封筒送って頂きます。
返信用封筒には、お忘れなく切ってを貼ってくださいませm(_ _ )m

お分けできる期間  3月末まで


さわんどのお店
合わせてご利用下さる方は、備考欄に種希望の旨をお伝えください。
個数もいっしょに書いていただけると嬉しいです。
種は商品といっしょに発送させて頂いていますm(_ _ )m。