夕方、ご近所さんの家に寄ると、

よくおいしそうな煮物の香りがふわっと漂ってくる。 

  

「何炊いてるの?」と聞くと

大抵「煮物な、煮物。」と返事が返ってくる。 

  

「うちで作るもんは、野菜の煮物ばっかり。」と言って笑う。

ガスと台所の石油ストーブと使って、

長い時間かけて、コトコト上手に炊いている。

  

そういえば、私の実家の母もそうで、

居間のストーブの上には、必ずやかんか鍋が湯気をあげていて、

ふたをあけると、ひじきの煮つけだったり、煮豆だったり、

ふろふき大根だったりしたなぁ。

(昨日笑’の作ったおかず。かぼちゃの煮物に炒めた大根葉をからめているところ。)

 

私も家族みんなも、煮物が大好き。 

  

特に秋に入って根菜類が採れるようになると、

煮物を作る回数がぐんと増える。

  

冷え込みが強くなるぎりぎりまで、根菜は土において、

シャベルを使うごぼうや里芋は数日分まとめて採り、

すぐ抜ける大根や人参や大蕪は、

そのあとの丸1日、食べる分を収穫する。

  

そうすると、だんだん寒くなるにしたがって、

野菜達の糖度があがってくるのがわかる。

  

おっ、キタキタキタ・・・・(*≧m≦*) って感じ。 

  

そうなると煮物の味も、自然と丸くなってゆく。

煮物によって、食欲もどかんとUP♪

顔も体系も、冬型にむかって丸くなってゆく(笑)

 

(大豆の収穫終了)

 

  うちの煮物は出汁も甘味も使わない分、

野菜の味が前に出る。

そのせいか、子ども達も野菜の味を意識する。 

  

「今年のかぼちゃ、雨多かったから心配したけど、味十分濃いね。」

 

「サツマイモ、もうちょっと陽に当ててからしまった方がよかったんじゃない?

 もうしばらく寝かしといた方がいいかも。」 

  

「うちのごぼうはやっぱり違うなぁ、うめぇな~。」

  

夏野菜もそうだけれど、秋も、

旬の初物が食卓にのぼると、「おお~○○だ~、久しぶりだね。食べたかった♪」

と歓声があがる。

  

「煮っころがしって言葉聞くだけで、うんまそう。

 おっ、がんもどきが入りじゃん! さらに最高(^ε^)♪」

鍋を覗きこんだJirが、にや~っと笑った。

 (小豆、選別中。夕方、お相撲の中継をラジオで聞きながらするのが最近の恒例。) 
 

  

秋に採れるコンニャク芋。

うちでは、こんにゃくに旬がある。

 

こんにゃくは冬の食べ物♪。

そうだ!

生醤油が新鮮なうちに、

こんにゃくを作ろうと思ってたんだった。

  

子ども達の喜ぶ顔が、すっと目に浮かんだ。