「なっつんつん、いっしょにやって・・ヽ(;´ω`)ノ」

笑’畑の草取りのSOSがついに入った。

草の勢いが増してから、
ついでの時に刈り払い機で畝間は刈ってあげていたけれど、
手刈りでいっしょに入るのは初めて。

SOSを出してくるまで、ほっておくつもりだった。

これまでよく1人でやったと思う。


 

「なつ、はやっ! いつもやってるからかなあ。」

苗の根元に手をさぐり入れて、
苗を切らないように草の根元を鎌で刈る。
これが、どうも難しいらしい。

茂った草を刈り取っていくと、
作物のすくっと立つ姿が順に現れていくのが、
見ていて気持ちがいい。

「にんじんの近くにいると、にんじんのいいにおいがするね。」

「トマトの脇芽をとると、トマトのにおいがして、
 おなかがすいてなくてもすぐトマトが食べたくなるよ。」

ああ、同じ。

笑’も畑で、
こうして私と似たことを感じてるんだなと思う。

「なんで雑草ってあるの?」

「草があると、育ててるもんが大きくならないし、刈るの大変だし、
 もうやんなった・・。」


・・人が育てる作物より雑草の方が、先にこの場所に生えてたんだよ。
毎年種を落として、ずっとここにいたの。

ここの土地に合った草だから、
いつも元気で強くて、どんどん育つの。

土を元気にするためにも、草は必要なんだよ。

根っこで土に水をためてくれたり、
刈ったあとマルチにして、作物の根っこをまもってくれたり、
作物を食べちゃう虫を食べてくれる虫の住む場所になったり、
気づかないとこで雑草も役立ってて、いいこともあるんだよ。


「たしかに♪ 刈った雑草たくさんひいて、
 スイカはおかげでずいぶんできた。」

・・動物といっしょで、雑草を悪者にしすぎないことだね。

「悪者になんかしてないよ。やになっただけ。」

「サルもウサギもうちの畑に入れなくなって、がっかりだろうな。
 あのとうもろこしはおいしかったって思ってるだろうな。
 今ごろなに食べてんのかな? 山のもんかな?」


(和合の在来野菜鈴が沢ナスは、このくらい大きくしてから収穫する。
 油と相性がよく、皮をむいて揚げ焼きすると、トロリとしてジューシーで美味しい。)


・・虫や病気も、作物に迷惑な気がするけど、
もともと作物が元気で、たくましいものだったら、
虫がついても、病気になっても、立ち直れる。

だから、なつは雑草みたいな丈夫な作物を育てたいなあと思って、
畑をやってるんだよ。

こういう機会に、ふだん畑のことで
自分が思っていることを伝えて見る。




 小さな畑の草刈りはあっという間に終わって、
倒した草の間から、元気な作物達がはっきり現れた。

「インゲンに花がついてる♪ 気づかなかった。」
「オカヒジキ、こんなにモシャモシャに大きくなってたんだね。」



 いつもどこへでもぴったりとついてくる、
頻繁にだっこをせがむ、
泣いて飛んでくる、
いろんなことにヘルプがいる、

ということがぐんぐん減って、

確認はまだたくさんしてくるけれど、
自分で考えて、
こうしたい、こうしよう、という判断も
ずいぶんするようになってきた笑’。

自分の畑を持ちたくなったのも、
ちょうどそんな時期と重なった。



「もうすぐスイカ、収穫できるかな。
 ハルちゃんに、もういいか聞いてみよう。」

楽しみだね(*^▽^*)