子ども達の家の建築材料は、ほとんど家の解体で出る廃材、
もしくは、余ってるよと声をかけてもらって、もらえるものや、
安~く譲ってもらえるもの。

家を建てるいっても、
3兄弟が建てているのは3畳から4畳半の、小屋みたいな小さなおうちだけど、
知ったのは、想像以上にたくさん材を使うこと。

この半年で、何回軽トラで材運びしたかなあ。


 3兄弟が同時進行で家作りを始めて、
時満くんも麹むろを作ったから、
材はもらって運べど運べど、すぐ減っていく。


 材が不足してくると、家作りは一度中断。

どんどん作りたい気持ちがありながら、
子ども達は次の巡りあいを待つ。


Jirの屋根材は、そうやって待ち続けてやってきたもの。
一時期は、コンパネを普通に購入する話もしていて、
実際買う予定でいた頃、
ナイスタイミングでいい話をもらった。
 

 早速張り始める。

Jirの屋根は、土を乗せて草屋根にする予定だから、
雨漏りとか、重さに耐えられるかとか、
兄達の家とはまた違った課題がある。

この日は、ちょうど頼もしいスケットがいてくれて、
ぐんぐん進んだ。

「屋根って広いね。」

「オレの屋根は、一番小さいはずなのに、
 1面だからかな、物がなんにもないからかな。
 部屋よりすんごい広く感じる。」

「骨組みやってるときも、下にいるのと眺めが違うなって思ってたけど、
 屋根が乗っかると、足元が見えなくて、また違うね。

 寝っ転がっても平気なのがいい。」

「オレ、ここで暮らそっかな。」


 翌日は雨天気だよって言われて、
ルーフィンを張った。

「どうやってぴったりにできた? 道具なにで測った? コツとかある?」
前もって素直にWacに聞く。

間違えて切ったら足りなくなったり、
雨漏りの原因になったりしたら困るし、
とっても慎重。



「やった。張り終わった♪」

さっきまでの真剣な顔に、
いい笑顔が輝いた。


そこで暮らしたくなるような、Jirご自慢の屋根。



これから先が、また楽しみだね。