毎月参加している、上智大学で教鞭を執った北原延晃先生の研修、キタケンの仲間が、5月24日(金)に、千葉県から授業参観に来られた。現職の公立中学校の英語教諭である。

英検協会が、「英検準2級取得率公立中学校日本一」と北原先生が公立中学校に勤務されていた時に呼んだが、北原先生の学校に訪問した、数百人もの授業参観者が口を揃えて言ったのが、「発音日本一」「スピーキング力日本一」とのこと。

私は、日本と同じ国が他にないので、北原メソッドを極めることは、世界一を目指すことと同じと思ってやっている。

千葉の中学校の先生と、授業を振り返っている時、小澤征爾先生と湯浅勇治先生のセミナーで学んだことがクラスのコントロールで役に立っていることを話した。あのセミナーで目指していたのは世界一だった。そのぐらい、プロの音楽家集団をまとめる指揮者になることは難しいこと。あのセミナーの雰囲気も受け継いでいる。

世界的に有名なベルリンフィルの現在の常任指揮者ペトレンコは、ウィーン音楽大学在学中に、本当は他の先生についていたが、しょっちゅう湯浅先生のところに「入り浸っていた」。そういうわけで、「弟子のようなものだ」とおっしやっていた。2002年頃に、私は、ベルリンのコーミシュオペラで、ペトレンコが指揮するモーツァルトのオペラを観たことがあるが、誠実で質が高い上演だったことをよく覚えている。


20024年 5月24日(金)

午後5時~ 中2クラス(小6二人・中1一人)
午後7時~ 英検準1級クラス(高3二人、高2一人)

以下、全国の学校が主に会員になっているキタケン向けに発信された内容を、著者から許可を得て、全文を紹介する。


「北原メソッド100%の塾「マル髙塾」訪問記」


5月の北研で髙橋先生にお願いして、髙橋先生の経営している「マル髙塾」を訪問させていただきました。北原メソッドをどうやって塾の授業に生かしているのか興味がありました。少人数、授業時間80分という学校現場とはかけ離れた条件の下での北原メソッドの実践とはどんなものなのか、参観するのをワクワクしながら訪問させてもらいました。
 まず、率直な感想ですが、素晴らしかったです。生徒の生き生きとした姿、失敗を恐れずに物怖じしない姿、生徒たちはとてもリラックスしながらも、それでいてとてもハイレベルな内容を学習していました。小6の私の娘から聞いている塾の姿とはかけ離れたもので、近くにこんな塾があれば娘を通わせたいと思いました。
 
 小6、中1クラスの授業内容です。(この日のTarget grammarはthere is./areでした)
 1 英語の歌
 2 教科書Sunshineの「ばばばあちゃん」を音読してからのdictation
 3 読みトレ50(後ろについている追加の質問をやってました)
 4 教科書Here we go(2年生)の音読してからのdictation
 5 生徒が書いてきた英作文をみんなで音読しながら違和感のある個所を先生が指摘し、どう直せばいいのか考える。
 6 わくわくペアワーク
 7 単語練習(指導の順番は北原先生と同じ。生徒が3人のためフラッシュカードではなく、パワポを使ってのものでしたが、髙橋先生は生徒のことをよく見ていました。)
 8 ピクチャーカードを見てのQ&A(ここでは、3人ともすごい勢いで手を挙げて、答えていました。中1の生徒が一度間違えて「あ~、やる気なくした~」と机に突っ伏したのですが、他の小6の2人がどんどんチャレンジしていたので、すぐに再びやり始めました。)
 9 髙橋先生によるオーラルイントロダクション
 10 音読(ここの指導の順番も北原先生と同じでした。ジェスチャーリーディングもしながら全部で10回以上は音読を繰り返していて、こんなに授業中に音読をさせる授業はないと思います。)
 11 Talk & Talk

【感想】
 100%北原メソッドで指導している塾という謳い文句に偽りなしでした。何度も髙橋先生が発音指導していたのも印象的です。1人の小学生がthere areをthey areと言っていたので、根気強く何度もtheyではないことを指摘していました。また、本文に出てきた“What are they?”も何度もareにアクセントを置いて読むように指導していました。演習ばかりしている塾では絶対に見られない光景だと思います。また、生徒たちは授業中にわいわいがやがやと好き勝手にしゃべっていることも多いのですが、髙橋先生の指摘に嫌な顔一つ見せないので、信頼の裏返しなのだと思いました。
 髙橋先生の授業中の言動はときに北原先生が乗り移っているんじゃないかと思うほど北原先生にそっくりな場面が多々ありました。生徒が先生の指示を聞き洩らしていたときの「そこ、聞い~とけよ~」は北原先生そっくりで笑っちゃいました。オーラルイントロダクションも北原先生そっくりだったから、北原先生の授業DVD何度も見て、完コピしたのでしょう。
 全体の印象として、中1小6に中学2年生の内容をやるというハイレベルな授業なのに、生徒の様子から大変さやつまらなさは全然に感じられず、リラックスして自然体で授業の中の活動をこなしていました。北原メソッドのすごさが改めて分かります。生徒たちがどんな無駄話をしていても髙橋先生は怒ることなく、生徒の発言を常に笑って答える余裕がありました。それは、そのような状況でも学力を保証する授業をできるという自信があるからだと思います。だから、自由に授業を受けられて、なおかつ英語力も高められるマル髙塾のことが、この3人の生徒たちは大好きだと思います。
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ここから高校2,3年生の英検準1級コースの感想も少し書きます。
授業の内容は
1 歌
2 じゃれマガ風、ニュース記事3本(英検準1級と1級の間のレベルの難しさだと思います。英検1級持っている私より生徒たちの方が先に読み終わっていてびっくりでした)!
3 英検準1級の問題に対応したニュース記事をsummarizeする活動、これはとてもハイレベルな活動でした。
4 パス単を使った単語指導
5 英検準1級の2次試験対策

(感想)
 ここでも北原メソッドをベースとした授業展開は行われていました。じゃれマガの活動は学年が上がるにつれて最強の学習方法になると私も考えていましたが、この授業を見て確信しました。髙橋先生は辞書(紙のライトハウス英和辞典)もバリバリ使わせていました。この授業では、教師の英語力も必要なので、こちらも真剣勝負で挑まないといけないと思いました。2次試験対策の指導も生徒の話す英語に対して、的確に指摘を入れていて髙橋先生の英語力の高さもうかがえました。
 小中学生の授業はわちゃわちゃしている感じが強かったですが、高校生の授業は落ち着いていて、それでいて、生徒たちは的確に発言をして、楽しく、熱中できる雰囲気がありました。高校の授業というと、進学校の文法問題や演習中心の授業か国際化の話すばかりの授業に2極化している傾向があると個人的に思っているのですが、マル髙塾の授業は4技能をきちんと扱っていてfluencyとaccuracyの両方を同時に伸ばせる内容だと思いました。そして、そのベースになっているのが北原メソッドなので、高校の先生にももっと北原メソッドが広まればいいのにと思います。
 最後に高校生たちとは少し話をできる時間がありました。3人とも優秀な生徒で文化祭の実行委員をやっていて、自分たちが主体的に動いて文化祭の準備を進行していきたいのに先生が見守ってくれないことを嘆いていました。聞いてみると実行委員が中学校であれば先生方がやっているようなことまで全てやっていて成熟度の違いに驚きました。このような高校生との会話はこちらにとっても非常に刺激になります。

髙橋先生、授業を見学させていただき本当にありがとうございました。髙橋先生が毎月、皆勤で北研に来ている結果がこの授業なのだと思いました。髙橋先生の北原先生への信頼やリスペクトがバリバリ伝わってきました。私も負けられないなと刺激になりました。これからも北研でともに学んできましょう。よろしくお願いします。






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新規生徒募集 新しい英語のクラスを作ります

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フルートの生徒を募集します

金曜日を除く平日の5時から始まるフルートの生徒を募集中。初心者から中級まで。
勿論、平日5時からの時間は、英語の生徒も歓迎。

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上智大学で教鞭をとった北原延晃先生が唯一認めた、北原メソッドを実践する英語教室

マル髙塾のホームページ
https://www.navita.co.jp/s/21045407/