上智大学で教鞭をとった北原延晃先生の研修に参加してきた。


参加者から「神回」と呼ばれた今回の研修では、最近、続いていた出前授業ではなく、北原先生自身の学校の指導の模様の動画を、こまめに一時停止しては、北原先生自身から解説という形式で行われた。NHK、すなわちプロが作った番組が元になっているが、著作権の関係で、DVDには収められなかったタケカワユキヒデさんの解説を含んだ、NHKが放送したそのままを視聴した。

【1】2003年6月に撮影

・NHKは4回分の授業を撮影して、最終的に作り上げた番組「わくわく授業」は、スキットの発表と、それを撮影した動画を生徒たちが評価するプロセスがフォーカスされている。

・40代という、教師として、体力が充実して、経験と感覚のバランスが良い時期、なおかつ、生徒たちにとって親しみを持って接しやすい、ある意味では一番良い授業ができる時期の撮影。

・狛江第一中学校で、1年生の時に撮影された学年が、「2年生終了時」に4級取得が50パーセント、「3年生の11月24日時点で」3級取得が53パーセント、準2級が16パーセントの取得。英検準2級は、受験した半分が合格した。このような結果からも、北原メソッドが完成していたと言えるし、その後、さらに進化したと考えられる。

A: Does your father play any sports?
B: Yes, he does.
A: Does your mother play any sports?
B: No, she doesn't. She likes cooking.
→これらを変化させて先生の前で撮影する。
Ex:
A: Does your father like Godzilla?
B: Yes, he does.
A: Does he like movies?
B: No, he doesn't. He likes Godzilla Matsui!


【2】赤坂中時代の授業との比較

これまでに、赤坂中での授業参観や生徒のパフォーマンス動画など、研修を通じて、赤坂中の様子が私の中に蓄積されている。赤坂中の1年生は、もしかしたら、ひと月後の7月の自己紹介のパフォーマンスの印象が強いからか、狛江第一中学校の1年生6月の時よりも、発音の強弱がよりはっきりとしていて、動詞と名詞の-sのようなエラーが少ないと思った。

研修資料には、撮影のために書かれた5つの授業案の内、撮影された部分が示された、撮影された4回分の授業の略案が収められている。ただし、「1あいさつ」も、番組の冒頭で使われている。あいさつは、生徒が立って、普通に英語で挨拶している。

①違い

プロセスで、大きく違うのは、最初の部分。

・赤坂中時代には、「1 あいさつ」と「2 ビンゴゲーム」はなく、授業開始時間ピッタリにいきなり歌が始まる。

・後に「アクションカード」になるフレーズは、狛江時代では、各Lessonの新語が出てくる度に練習していたようだ。アクションカードには、発音の徹底と、重要フレーズの練習機会を増やす役割がある。

②共通する部分

1年:発音、教科書の音読、語彙の構築、リスニング、楽しいスピーキング活動
2年:教科書の音読、語彙の拡充、文法の意識化、話せることを書く
3年:文法のまとめ、速読・多読などのリーディング活動、ライティング活動

・発音にこだわる。番組でも、f, vの発音の仕方に問題が生じた時に、全員立って、先生にチェックを受けたら座っていた。

・ワークブックの答え合わせのやり方も同じ。当時の「番長」が、無事に正答を言えた直後にガッツポーズを静かにやっているのを撮影したNHKは、大変良い仕事をした。

③懇親会の質疑応答で北原先生が解説したこと

「スキットの発表でHe plays swim.を生徒が言った直後に、全体に正しい文を指導するようなことは赤坂中ではやっていなかった。発表は、エラーがあっても、発表の雰囲気を壊さないことが大事。私がそういう手直しはしないのが基本。ただし、ALTには、間違えた生徒のところに行って、小声で正しい文を言ってあげるように依頼はしていた。」

④北原メソッドでは生徒のエラーが少ない理由

赤坂中でのエラーが減った原因は、基本的には、授業開始時の「あいさつ」「ビンゴ」の時間が無くなったことによって、全体的な時間が長めに取れるようになったことにあると考える。数分であっても、日々の積み上げでは、大きな時間になり、色々な活動でエラーを減らす場面が増える。

基本的な子音の発音ができていなかったら、その場で全員やらせて、チェック、全員できるようにする。

文法のエラーは、できるだけ生徒自身が自分で直すように考えさせる。例えば、中1であれば、ピクチャーカードのQA、ワークブックの活動など。ALTが生徒個人に小声でささやいた場面を想像してみると、その存在の大きさを私は感じる。通常、滅多に聞かない小声の英語は、リスニングとしても良いかもしれないし、日本人教師が想像しないような文を言ってくれているかも。



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