保護者と話す機会があった。この春に、早稲田大学に進学した生徒は、なんとアメリカの名門、イェール大学に行くという。日本の賃金が余りにも低いので、若者の海外で稼ぐという発想は、当然のことのように思う。この春に大学生になった別の大学生も、一人は「海外で働きたいので留学したい」、もう一人は「英語を使う技術者になりたい」と言っている。

開業以来、世の中に溢れる嘘の英語の宣伝に踊らされたり戦ってきた。

踊らされたのは、「英語はどんなに歳を取ってもできるようになる」である。パンデミック前までは、シルバー年代も受け入れていたが、記憶力が著しく低下した60台後半になると、中1の教科書を読むことはできても、覚えることは困難。そういう宣伝は、私の教室でシルバー世代が成し得たように、一般的な英会話教室よりも聞き取りやすい英語の発音ができることを、誇張した宣伝だと結論づけた。パンデミック以降は、余程の意欲がある方以外は、受け入れることをやめようと決心した。

戦ってきたのは、いかにも「簡単に英語が身につく」である。□□ード□ー□ングのように莫大な宣伝費をかけた広告で、あの商品に興味を持った方もおられよう。「1日5分、英語と日本語を「聞き流す」だけ」でできるのは、せいぜい、英語っぽい発音で文が言える程度ではないだろうか?

イエール大学に行くような本格的な留学は今回が初めてだが、私の教室では、中高生の短期的な留学は幾つか例がある。何れも、中学生から私が育てた生徒達で、留学で何も困らなかったと聞いている。

なぜ「聞き流す」だけでは駄目なのか?

まず、日本語と英語の発音で使う口の筋肉が違うので、そういう筋力トレーニングなくしては、英語の発音はできない。きちんとやると、よく高校生達が、私の発音矯正を受けて「口の筋肉が疲れる」と言うような現象が起こるはずだ。

英語を聞く耳を鍛えるには、発音矯正が不可欠。英語が聞き取れないのは、聞こえる英語と自分の発音する英語の発音とスピードが異なるからである。中1の夏休み前までが、その基礎を築ける期限であることが私の教室の生徒達で分かっている。それ以降だと、時間が経てば経つほど、学習者が苦労することになる。今のところ、どんなに勉強が得意で器用な生徒でも、中1より前に入塾して流暢になった生徒を追い越した例は一つもない。

文科省が求めるのは「即興」。そんなに簡単なことではない。

言葉は、場面や話し相手などに応じて、話者が使い分けるもの。相手が上司なのか、友達なのかによって使い分けるようなことは、神奈川県立高校の入試でも問われている。そのようなことは、実際に使ってみて、誰かに直してもらわないと身につかない。先日、GW直前に、小6二人と中1一人で構成される中2クラスで、即興力を試してみた。まずはパターン・プラクティスをやりながら、意味を考えていないと、単に機械的にやっては間違える活動で、ちゃんと英語を言語として認識していることを確認した。その後、短いこたえに続いて理由を即興的に考えて付け加える活動をした。勿論、直すべき事はあったが、生徒達が話す内容は妥当だった。それを見ていた、迎えに来られた保護者は、授業直後に「発音がよい」と褒めてくださった。

私の教室で小学生達が使うのは、高校英語が入った現行版文科省検定教科書ではなく、「北原メソッド教本」と研修仲間で呼ばれる平成24年版Sunshineである。この版は、主な執筆者で、上智大学で教鞭を執った北原延晃先生考案の「北原メソッド」が最も浸透している。内容が良いので、指導者がきちんと使いこなせば、勉強が一番苦手な小6が「「ばばばばあちゃん」(わざと「ば」を増やしている、本当は「ばばばあちゃん」)だったら、毎日読んでも良い」と言うような現象が起こる。

私の教室のように「北原メソッド」でやると、徹底的に音を鍛えるので、英語耳が作り上げられながら発音が良くなる。また、単語は授業中に覚えてしまうので、大量に英語を文として覚えることになる。そして、ある程度、英語を発信する練習をする。ようするに、地道な音読などの小さな積み上げをやりながら、入れた英語を出す練習で直してもらうことを繰り返すことによって、ようやく、「日本は賃金が安すぎるので海外で働きたい」と考えることが可能な生徒を生み出せるのである。日本のような、日常的に英語を使う言語環境ではない状況下で、英語を身につけることは簡単なことではない。



平日の7時以降では、火曜日と木曜日に空きが生じたので、興味のある方は、以下の記事をご覧いただきたい。

https://ameblo.jp/nativemarutakan/entry-12848272719.html
新規生徒募集 新しいクラスを作ります


金曜日を除く平日の5時から始まるフルートの生徒を募集中。初心者から中級まで。
勿論、平日5時からの時間は、英語の生徒も歓迎。

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上智大学の北原延晃先生が唯一認めた、北原メソッドを実践する英語教室

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