ニュースで、働き方改革により、学校の授業時間を5分短くすることを検討中ということを知った。そんなことで学校の教員の負担が減るのかは分からない。少なくとも、英語教育に関しては、疑問に感じるし、生徒にとっては、英語嫌いの増加に拍車をかけると、個人的には思っている。5分でできることは、結構大きいからである。

この春も、上智大学で教鞭を執った北原延晃先生の研修に参加する、学校の先生方の間では、小学校から上がってきたばかりの中1が、既に英語嫌いになっているとか、小学校の先生や行政の違いによって、大きな実力差が出ているとか、嘆きの声も含む情報交換があった。

座間市、海老名市、厚木市はどうか?

基本的には、研修仲間から聞く話と同じだとは思う。少なくとも、私の教室に来ている、座間市、海老名市、厚木市から通う生徒達を通じて知っているのは、国が考えているほどには、小学校英語は上手くいっていないし、むしろ、できるできないの格差が広がっていると思う。特に、小学校の学級担任を真似た発音がひどい。

アルファベットの大文字は大体書けても、高校入試に向けて、細かい部分を直す必要がある。新しい文法は、聞いたことはある程度。中学校に入ったら、ことごとくやり直さなければならない。

改訂後の中学校の英語の教科書には、高校文法が入ったり、一つ前の版よりも語彙が2倍に増えたにもかかわらず、時間数は1週間に50分授業が4回のままなので、難しい教科書を採用している海老名市の中学校では、対応しきれず、英語嫌いがかなり増えていると、生徒を通じて分かっている。

文科省検定の中1の教科書は、少なくとも現行版の中から4つを確認した限りでは、小学校英語が定着していることを前提に作られているので、教科書によっては、最初から、結構難しい。既に半分近くまでに英語嫌いになった新1年生を相手に、本当に大変だと思う。しかも、学校現場は、人手不足で、本来は管理職のはずの教頭が学級担任をやっているという信じられないような話も聞いた。

座間の教科書は負担が少ないが、量が多くて負担が大きい海老名の教科書をしっかりやった中学生には、英語力で負けるだろう。海老名市の中学校に通う生徒によれば、「中1の間に、いつのまにかに、学校のクラスで英語嫌いが増えた」という報告をしている。中3になってから海老名から通い始めた生徒は、未だに、英語に対するコンプレックスが消えず、「もっと早くこの教室を知りたかった」と言っている。


私の教室は、開業以来、初めて、マンツーマンが解消され、統合によって、全て複数人数クラスになった。平日の7時以降では、火曜日と木曜日に空きが生じたので、興味のある方は、以下の記事をご覧いただきたい。

https://ameblo.jp/nativemarutakan/entry-12848272719.html
新規生徒募集 新しいクラスを作ります

GW前の印象深かったこと。

・小中学生混合の中2クラスは、仲良く、自分たちで勝手に楽しくやっている様子。英検4級過去問題は、3人とも7割正解しているので、きっと3人とも合格すると思う。

・高校生達に読ませた経済ネタの英字新聞、「日銀がマイナス金利をやめた」は、私の予想に反して、生徒がとても興味を持った。学校の社会の受業を思い出したようだ。こういう難しい記事を読むときは、いつもは、人気の大谷翔平についての記事など、スポーツネタと組み合わせる。

・保護者と話す機会があった。この春に、早稲田大学に進学した私の教室を卒業した生徒は、なんとアメリカの名門、イェール大学に行くという。日本の賃金が余りにも低いので、若者の海外で稼ぐという発想は、当然のことのように思う。

健康保険証の廃止、強引なマイナンバーカードの扱い、インヴォイス制度の導入、ステルス増税などが国民のための政策になっていないばかりか、教育を余りにも軽視しているこの国の政権は、優秀な若い人材の海外流出という、なんともやるせない結果を招いている。それにもかかわらず、日曜日の3件の衆議院補欠選挙の内、東京と長崎の投票率の低さに唖然。私の教室では、新聞を通じて、若者は、「政治家は大嘘をつくものだ」と「勘違い」しているが、これからの世の中は、それは、「当たり前の事実」になるのだろうか?国会中継での裏金についての与党の受けこたえは、若者にとっての最も有害な動画に成り下がっている。授業で、英字新聞を読ませるときに、私が苦しまないように、誠実な政治をやっていただきたいものだ。

高校の国語の教科書で、20世紀の知の巨人、丸山眞男著『「である」ことと「する」こと』を読んだ覚えのある方もおられるであろう。最近、実感していることを、そこから引用して、今回の記事を終えたい。

「たとえば、日本国憲法の第十二条を開いてみましょう。そこには「この憲法が国民に保障する自由及び権利は、国民の不断の努力によってこれを保持しなければならない」と記されてあります。この規定は基本的人権が「人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果」であるという憲法第十七条の宣言と対応しておりまして、自由獲得の歴史的プロセスを、いわば将来に向かって投射したものだといえるのですが、そこにさきほどの「時効」について見たものと、いちじるしく共通する精神を読みとることは、それほど無理でも困難でもないでしょう。つまり、この憲法の規定を若干読みかえてみますと、「国民はいまや主権者となった、しかし主権者であることに安住して、その権利の行使を怠っていると、ある日目ざめてみると、もはや主権者でなくなっているといった事態が起るぞ」という警告になっているわけなのです。」



金曜日を除く平日の5時から始まるフルートの生徒を募集中。初心者から中級まで。
勿論、平日5時からの時間は、英語の生徒も歓迎。

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上智大学の北原延晃先生が唯一認めた、北原メソッドを実践する英語教室

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