こんにちは、ネイティブ英語環境 奥村美里です。
先日、嬉しいことがありました。
私の英語コーチングのクライアントさんの一人は
コーチングが始まってから、英語でブログを書きはじめ、
そこから外国人のお友達がたくさんできたようです。
そして、いつもブログを読んでコメントをくれる方の中に
パキスタンに住む英語の先生、Babarさんがいたそうです。
いつもブログにコメントをくれるBabarさんなのに
最近ブログにも来てないし、おかしいな…とおもったら
Babarさんのブログでパキスタンで洪水があったことを
彼女は知ります。
「彼の国のために役に立つことはできないだろうか?」
と考えて、そこで彼女が書いたのが下記の日記です。
ご本人に許可をいただいてそのままの英文を日本語訳付きで掲載させていただきます。
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「I want to be useful for the people in Babar's country!」
「Babarさんの国の人たちのために役に立ちたい!」
Babar is one of my precious teachers at Englishcafe.
He always visited my blog and gave me many warm comments.
When I wrote a new post, I was looking forward to finding his comment.
But recently, I noticed that he didn't come to my blog.
I wonder what happened to him.
BabarさんはEnglish cafeでの私の大切な先生の一人です。
彼はいつも私のブログに訪れてくれ、いつも温かいコメントをくれたのです。
いつもブログ記事を書いたときは、彼のコメントを楽しみにしていました。
しかし最近、彼は私のブログに来てくれないな、ということに気づきました。
何が起こったんだろう?と思いました。
Immediately, I knew what had happened.
He gave me a message about the disaster from the flood in Pakistan.
Then I knew about it in his post.
He was doing the great activity to help many poor people.
何が起こったのかはすぐにわかりました。
彼はパキスタンで起こった洪水によってどんな被害が起こっているのか
メールをくれたのです。
そして、彼のブログにも書いてありました。
彼は多くの貧しい人たちを助ける素晴らしい活動をしていたのです。
Is there anything I can do? I can pray for them.
But is there anything else?
I remembered that I had been able to donate easily at a
convenience-store near my house.
I visited Japan Red Cross Society's home page and knew that
I could donate to Pakistan.
私には何かできることはないだろうか?祈ることはできるけど…
でもほかにできることはないだろうか?
うちの近くのコンビニで簡単に寄付をできることを思い出しました。
日本赤十字社のホームページを訪れ、パキスタンに寄付をできることを知りました。
The other day, I said to Yuki-chan.
"The flood has halted my friend's country. Many people are in trouble now.
The country is Pakistan. It is very far from Japan.
I want to be useful for the people in Pakistan, so I’m going to do what I can.
Could you do with me?”
“Oh really? That’s too bad. Ok. I will go together.” Yuki-chan said.
To donate is very easy. I can donate easily with this machin at a convenience-store.
ある日、私はゆきちゃん(娘さん)に言いました。
「お母さんのお友達の国がね、洪水に襲われて、たくさんの人が困っているのよ。
パキスタンと言ってね、日本からはとても遠いのよ。
パキスタンの人々に役に立ちたいと思ってるの。できることをやろうと思っているのよ。
お母さんと一緒にする?」
「そうなの?残念。わかった。一緒に行く」ゆきちゃんはいいました。
寄付はとても簡単です。
コンビニのこの機械を使って簡単に寄付できるのです。
続きは下記から見てみてください↓
http://www.englishcafe.com/blog/i-want-be-useful-people-babar%E2%80%99s-country-91908
彼女のこのブログには23件ものコメントが付いたのですが、
その中の一つ、Babarさんからのものをご紹介したいと思います。
Dear Mayumi and my sweet daughter Yuki-Chan,
let me say, better with tears, first time I am feeling myself short of words,
what should I say---- I love you all and may you get the best in your life
and progress and prosper,,,,,,,,, Mayumi I will thank you some other day...
today just (Thank You Very Much)
Babar
まゆみ、そして愛しい私の娘、ゆきちゃんへ
涙なしではいえませんが…人生で初めて何を言ったらいいのかわからない
自分を感じています。
なんといっていいのか…あなたたちを愛しています。あなたたちの人生が
素晴らしいものに、そして前進して繁栄しますように。
まゆみ、また別の日に改めてお礼を言いますが今日のところは
「本当にありがとう」です。
Babar
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私が英語を職業にしている根底には
「共通語は世界を平和にできる」という大きな(というか大それた?)考えがあります。
いろんなところで話しているのですが
たくさんの人が言葉の壁なく、自由にコミュニケーションできたら
いいなあ、ということです。
そうすることで、世界が変わるんじゃないかと思っているのです。(照)
時代は21世紀に突入していますが、今でも偏見や誤解や歴史的背景に
端を発する戦争が世界中で起きています。
私の個人的意見から言わせていただくと、
戦争や争いっていうのはある集団(人種・宗教・民族など)を一般化
したときに起こるんじゃないか、と思っています。
ちょっとわかりにくいので説明すると
一般化、というのは
たとえば
「アメリカ人は自分たちが一番偉いとおもっている」
「黒人は悪いやつだ」
「アラブ人はテロリストだ」
などという、
だれだれ=なになに
という簡略化された図式です。
「日本人は勤勉だ」
というのもこれに当たります。
でも…
日本人みんながみんな勤勉じゃないですよね?
人によっても違うし、ムードによっても違うし、私も勤勉になれないことも
たくさんあります(笑
思うのは
もしその集団に個人的に知っている人がいれば、一般化されることは
少ないんじゃないかなあ、と思います。
たとえばこのパキスタンの洪水にしても
普通にテレビで見るだけなら
「へ~ 洪水か。大変そうだなあ」
と思うだけかも知りませんが
もし親戚や友達にパキスタン人の方がいたり、
パキスタンに住んでいる人がいたとしたら
多分、他人事ではなくって
電話して安否を確認したり
「私にできることはないだろうか?」
と考えますよね?
友達や仲間として語り合うことで、彼らが直面している現状や、
彼らなりのモノの見方がわかって、もっとよくわかりあえるんじゃないかと
と思います。
こんなふうに、たくさんの人が共通の言葉でコミュニケーションすることで
よりほかの人、ほかの文化に対して理解が広まって、
偏見や争いや戦争がない世界が広がるんじゃないかな、と考えています。
個人的には私のクライアントさんのこのブログは、
こういう世界に向けた第一歩になったなあ、と思って
とてもうれしかったのでご紹介させていただきました。
あ、共通の言葉、っていうのはもちろん日本語でもいいんです。
でも、英語を話せる人は日本語を話せる人の何倍もいます。
米誌ニューズウィークによると、英語を母国語以外の言葉として
話す人が増え、その数は英語を母国語とする人の3倍に達したとのことです。
また、今後10年で約20億人が新たに英語を学び、
世界の人口の半分近い約30億人が英語を話すようになる見通し
だそうです。
ということは英語を話せると世界の約半数の人たちと自由に
コミュニケーションがとれるということです。
英語が話せる人が少しでも増えて
争いや偏見がなくなる世界が作れたらいいな、と思います。
最後までお読み頂きありがとうございます。