映画「映画ちいかわ 人魚の島のひみつ」を観た。
https://chiikawa.toho-movie.jp/
数日前にクリストファー・ノーラン監督の「オデュッセイア」を観たせいか、本作品にセイレーンが登場したので、少し親しみを覚えた。セイレーンはライン川のローレライのように、美しい歌で舟人を惑わし、座礁させたり難破させたりする海のモンスターである。
本作品では、セイレーンの歌が島の植物に有機的に作用して、作柄が改善された話がさり気なく盛り込まれている。その発想も面白いし、セイレーンが言葉を話すという設定は独創的だ。全体的に物語としての要素が極めて強い。登場人物のアクの強さは他のアニメ作品とは一線を画している。
見た目が可愛い登場人物が、おどろおどろしい復讐劇に巻き込まれていくところにギャップがあり、本作品の面白さがある。セイレーンが「わかった!」と叫ぶシーンは、その意味を想像すると残酷な結末が予感されて、神話や昔話みたいな容赦のなさに、世の不条理を感じてしまった。なかなか深い作品である。
