修正を経て、脚本の第二稿を書きあげました。



話を簡単に説明しますと、

夢をあきらめて生活のために工場で働く姉と、一度はあきらめた日本画家の道を、再び歩み始
めた妹の話です。
姉妹は五年前に面打師を志していた父親を亡くしますが、二人が失ったものはそれだけではあ
りませんでした。また、面打師である二人の祖父も、父親との間にあった確執を抱いたまま、何
かを失った生きていました。
姉が勤め先の工場から突然解雇を言い渡されたことがきっかけで、それぞれの人間関係が揺
らぎ始めます。そして、亡くなった父親を巡って、人物一人一人の生き方が問われていきます。

こんな感じです。



身の回りでおきた世界を描く、という点では最近の邦画、あるいは私小説のようですね。
構想段階で、「太陽を盗んだ男」ほどではないにしろスケールの大きい話が自主制作でできれば、
という思いもありましたが、結局はこのような形に落ち着きました。




教授に見て頂いたところ、台詞が多すぎて映像としての表現が全く突き詰められていないとの指
摘を受けました。他にも、書きながら感じていた細かな説明不足の点や人物の動機などについて
の疑問が的確に挙げられていきました。

人間の本音は、必ずしも台詞に現れるとは限りません。むしろ、台詞ほど怪しい本音はありません。
現実世界でもそうですが、その人の押し殺した態度や行動にこそ本音が見え隠れするものです。
映像として人物を描くということは、その表現を探るということに他なりません。基本中の基本を、再
認識することになりました。

褒められると、その言葉のためにそぎ落とされた本音を知りたがるタイプなので、これくらい指摘し
てもらった方がよかったと思っています。



この記事を書き終えたら、早速第三稿に取り掛かります。