作中の重要なモチーフである工芸品の取材のため、教則本で知った職人さんの所へお邪魔しました。



頻繁に作り方の教室を開いていらっしゃる方で、今回はそちらでお話を伺うことになりました。

まずは現物を見ながら、作業工程を一から説明して頂きます。


実は、本物を見ることができたのはこの日が初めてでした。

やはり30年作り続けてきた方の作品だけあって、素人の私には言葉にできないほど感慨深いものがあ

りました。



工芸品の歴史的背景を話して頂いた後、話題は作品を作ることに移っていきました。

印象的だった言葉は、主観と客観のバランスが取れていないと必ず精彩を欠いたものになってしまうと

いうことです。作品の形を把握し、作り上げる作業は主観によって行われますが、その出来具合を判断

し、修正していくためには客観的な視点が必要であるということです。

さらに、その両方を身に付けるには長期の鍛練を必要とするのだそうです。

長年作り続けてきたからこその言葉だと思います。この言葉は、あらゆる物作りに当てはまるのではな

いでしょうか。



その後、制作する映画の脚本についても意見を頂きました。作中には工芸品を作る職人が登場するか

らです。これについては、また次回書こうと思います。