本日はコレ↑キャデラック フリートウッドブロアムの紹介です!

 

96yファイナルモデル デイトンワイヤーにクラシックグリルでキマッテますね。

 

 

久しぶりの入庫のフリートウッドブロアムですね。

 

冗談の様にデカい車です。

 

たしかディーラー車だとフリートウッドブロアムの後に「エレガンス」って名前が付くのですが、これは日本だけの呼び名と

 

いいますかYANASEのグレードみたいなもんで、US本国ではエレガンスなんて呼び名は存在しなかったと思います。

 

キャデラック フリートウッドブロアムだけでも長いのにエレガンスまでつけなくてもいいと思うのですが?

 

まぁ~そんなかんじです。

 

こちらのブロアムは並行車ですので、YANASE物と違いドアミラーがオリジナルです。

 

YANASE物と並行車の見分け方で一番簡単なのがドアミラーで、これがクロームメッキの四角いのが付いてるとYANASE

 

物(ディーラー車)です。

 

US本国仕様(画像の仕様)のドアミラーは固定式で日本の道路交通法では車検が取得できません。

 

万が一、歩行者とドアミラーがぶつかった時に可倒式であれば衝撃が緩和されるって謎の解釈で、日本ではドアミラーが可倒式

 

でないと車検が取得できないので、YANASEが可倒式のドアミラーに変更しているのですが、YANASE物を乗ってる方に

 

は申し訳ないのですが、そのドアミラーが無茶苦茶カッコ悪いので、YANASE物に乗りながらUS本国ミラーに変更される方も

 

けっこういらっしゃいます。

 

まぁ~正規輸入代理店ですからね、カッコ良さ云々よりも簡単に取り付けられて、さっさと車検が取得できればいいわけですから

 

ね、そんなかんじになったのでしょう。

そしてもう一つはモケットシートです。

 

ブロアムはキャデラックのセダンの最高級車ですから、US本国ではレザーシートが当たり前なんですが、何故かYANASE物は

 

モケットシートばかりで、YANASE物でレザーシートだと逆に希少なんですね。

 

何故YANASE物にはモケットシートが多いのかと申しますと・・・

 

ブロアムは先程も言っている通りYANASEで普通に購入することが出来ました。

 

この車を堅気の普通の方が購入したかどうかは分かりませんが、新車で購入した人は(法人除く)かなり少なかったと思います。

 

6メートル弱の全長に700万円の車両本体価格の車を一般の方が購入するよりも、法人(会社名義ね)で購入した方が多かった

 

と思います。(それでも普通の車に比べれば少なったと思います)

 

では、どういった法人がこのブロアムを購入したか?と申しますと、ズバリ葬儀屋さんです。

 

葬儀屋さんが購入し、霊柩車として架装(改造)します。

 

ワタクシは普通に乗用車として使用されていたYANASE物のブロアムよりも、霊柩車に架装されたYANASE物のブロアム

 

を見た方が多いです。

 

では、何故霊柩車になるとモケットシートになるのかと申しますと、霊柩車は当たり前ですが後ろのご遺体を乗せますので、

 

リヤシートは取っ払って棺を積む架装を施します。

 

となりますと、取っ払う事を前提にしているシートをわざわざレザーシートにする必要がないからです。

 

みなさんも見た事あると思いますが(見た事ねえ~よ普通は)ブロアムの霊柩車はフロントは純正でベンチシートですので、

 

喪主の方が助手席に乗って、もう一人は運転手さん。

 

ベンチシートですから真ん中にもう一人乗っても乗車定員違反になりません。

 

見た事ありません?助手席の人がお骨の風呂敷包みを抱えてるブロアム?

 

ワタクシは結構見た事あります!

 

もちろん、送迎車として有名ホテルや結婚式場なども新車で買って使ってた所はあると思いますが、一番多いのは葬儀屋さんの

 

霊柩車が一番多かったと思いますよ。

 

実際、オークション会場にも霊柩車のブロアムが出品されています。(誰が買うんだよ!)

 

まぁ~部品取り車として中古パーツ屋さんが購入する場合もあるかもしれませんが、棺のレールとかそのまんま残った状態です

 

よ!怖くて買えないですよ!

 

まぁ~そんな訳でYANASE物のブロアムはモケットシート仕様が多く、並行車になると100%レザーシートが装着されてい

 

ます。

このブロアムは96yファイナルモデル

 

93yから発売されてマイナーチェンジを94yと95yにうけて96yで販売を終わるという、かなり短命に終わったブロアム

 

です。

 

まぁ~正直言って6メートル弱のボディサイズに2トン超えの重量はUS本国でも「ビッグブロアム」と呼ばれるほどで、大き過ぎ

 

たのでしょう。

 

このサイズ感のセダンを販売していくにはUS本国でも厳しい時代になっていったのでしょうね。

 

実はワタクシも若い頃に乗っていたのですが、本当にデカくて苦労したのを覚えています。

 

まず車庫証明が下りない。

 

車庫証明が下りないと登録できませんからね、購入する前に確認した方が身のためです。

 

当たり前ですが乗っていく場所を選ばないとコインパーキングなどに止める事が出来ないので、目的地に到着しても駐車場を探す

 

為に時間を取られて車から降りる事が出来ない。

 

ワタクシは昔、合コンにブロアムで行きましたが、入る駐車場が見当たらず、高級車が沢山止まってる駐車係の人がいる様な所し

 

か入らず、仕方なく2時間止めたのですが、合コンの会費より駐車料金の方が高くなるという苦い経験をした事があります・・・

 

(合コンも不発の捨て試合)

 

ワタクシは勿論カッコいいと思って乗っていたのですが、イカつ過ぎて女の子ウケは悪く、逆に「その筋の人」からは熱い視線を

 

送られ、ワタクシ信号待ちで実際に声をかけられた事があります。(無茶苦茶怖かった)

 

言ってもしょうがないのですが、いくらV8 5700ccであっても2トンを優に超える車重で走りは鈍足でレスポンスも良く

 

はありません。

 

とは言え、ゆっくり走ってなんぼのローライダーですから、そんな事はどうでもいいのですが、飛ばして走っている訳じゃなくて

 

も燃費は無茶苦茶悪くリッター5キロ走らなかったと思います。

 

まぁ~こんな車で燃費が良いわきゃありませんからね、そんな事もどうでもよかったんです。

 

ワタクシが乗っていたのは唯一「350エンジン」を積んだ93yモデルで信頼性も高かったので殆ど壊れませんでしたが、

 

94yモデルからはエンジンが「LT1」エンジンに変わり、パワーUPしたのですが、LT1エンジンはウォーターポンプの下

 

にディスビが取り付けられていて、水が漏れると必然的にディスビも終わるという致命的な欠陥を持ったエンジン!

 

ワタクシの友達もこの悪名高きLT1エンジンのブロアムに乗っていましたが、案の定ウォーターポンプがブっ壊れてディスビが

 

パンク!

 

通常V8エンジンのウォーターポンプの交換なんて難しい事はないのですが、LT1エンジンはかなり面倒で無茶苦茶大変でし

 

た。

 

おそらくメーカーは「ブロアムのウォーターポンプは壊れない」と耐久性に自信があったのか?交換の手間なんて全く気にしてい

 

ないクソ設計エンジン、実際ブロアムに水温計はありません!(あぶねーだろ!)

 

ちなみに友達のウォーターポンプは5万キロ台でブっ壊れました、早ェ~よ!(笑)

 

ではなぜワタクシも友達もブロアムを結構長く乗れたのか?

 

答えは簡単です、デカくてカッコ良かったからです、以上!

 

カッコイイ以外、特に取り柄のないキャデラック フリートウッドブロアムはネイ

 

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