セカンドカーとして約2年乗ってきたムーヴの紹介編です。
DAIHATSU MOVE L 4WD 4AT 2007年式。
歴代4代目、2006年~2010年まで発売されたL175S/L185S型ムーヴでございます。
型式は2WDがL175S、4WDがL185Sとなります。
グレードは基本的に下からL、X、X Limitedの3グレード展開されていました。
その他にも特別仕様車が設定されています。
私のは一番安い「L」グレードの前期型です。
このグレードにのみ4速ATの他に5速MTの設定がありました。
新車価格は4WDで税込み約114万円。2WDで約103万円。(北海道地区、寒冷地仕様)
まずは外観から。
この世代のムーヴはワンモーションフォルム、フロントから伸びやかな一体感あるデザインが特徴。エスティマの軽自動車版みたいですね。
ホイールベースも先代より延長され2490mmとなります。
最下位グレードながらリアウィンドウはスモークガラス、ドアピラーはブラックアウト処理されており、チープな雰囲気を感じません。
ドアグリップも車体と同じカラードとなります。
さらには電動格納カラードドアミラーも装備。鏡面調整も車内から電動で行えます。
もうね。20年前の一番安いグレードってここまで充実していたのかと。
リア。横開きドアに縦長テールライトが伝統ですね。
ハイマウントストップランプも標準装備されます。
カスタム系ではナンバープレートの位置も変わります。
4WDでもそれを示すステッカー等はありません。
内装。窓が大きく解放感あるインパネ。
センターメーターに合わせたアーチ状の飾りがこの世代最大の見どころ。
ステアリングセンターのダイハツマークは前期型はメッキとなりますが、
後期型では樹脂パーツにコストダウンされてしまいます。
4ATのシフトレバーは現代的なインパネシフトとなります。
マニュアルエアコンはL275系ミラと共通ですかね。使い勝手は抜群。
エアコンの効きは良い方ですが、明らかにエアコンにパワーを食われます。
前期型ではエアコンフィルターがオプションでした。この個体は非装着です。
スピードメーターは白を基調としたもので、明るく見やすい。
タコメーターや水温計はなく最低限のものです。
TRIPはAとBの2系統付いてます。
そしてもって
オレンジを基調とした夜間の照明も賑やか。
室内幅は2026年現在でも軽最大クラスの1350mmと余裕の広さ。
フロントはベンチシートかつアームレストも備わります。
後期型ではさらにアームレストに収納ポケットが追加されます。
エアバッグも運転席、助手席両方に装備されます。
当然、全席パワーウィンドウ。
※シートの座布団はホームセンターで買ったやつです。
格納式のドリンクホルダー。プッシュ式で出てきます。
この時代のダイハツはカラクリ的装備が好きだったようです。
今ならダッシュボード一体式の成型ドリンクホルダーなのでしょうが、
こういった部分にコスト掛ける、メーカーに余力があったのでしょう。
バイザー裏にはバニティミラーが付いています。
でもライトが無いので50点。
リアシート行きます。広い。
左右独立リクライニング、ヘッドレストも装備。
シートスライドもしますが、左右一体で動きます。
室内長は4WDで2060mm、2WDだと2110mmとなります。
なぜ駆動方式で違いがあるのか不明ですが、恐らくシートスライド量の違いでしょうか。
軽でこの広さ、大型セダンの衰退はこの時点で決まっていたのだと。
当然乗り心地や安全性ではセダンに遠く及びませんが、空間のゆとりは凄い。
ドアポケットにドリンクホルダーと収納スペースもあります。
リアシートを倒すとフラットな空間が生まれます。
よくあるデコボコのなんちゃってフルフラットではありません。
これだけでもかなり実用車です。公表荷室容量は495L。
シートがスライドする関係でスライドする床面パネルが付いています。
これにより隙間のないフルフラットを実現。
フロントシートも倒せば草野仁さんが筋トレ出来る程の大空間が生まれます。(当時のCMより)
トランク下には床下収納もあります。
ジャッキや工具の定位置でもあり、オフシーズンのワイパーやホイールナット等も収納可能。
2000年代中盤から多く採用された、初期型の「KF-VE」3気筒エンジン。改良型が現在も主力ですね。
軽無過給としては最強クラスのネット58馬力・最大トルク6.6kgを誇ります。
このエンジンを電子スロットルではなく、ワイヤースロットルで操れる。
力と粘りの新エンジン。この個体は幸いノントラブルでした。
当たりハズレ、メンテナンス次第ではトラブルが出やすいことでも有名でもあります。
ムーヴを買った決め手がこのエンジンでもあります。
タイヤは145/80R13 75Sラジアルタイヤ。
スチールホイール+フルホイールキャップとなります。
上級のX Limitedグレードはアルミホイール+155/65R14タイヤを装備。
その他カスタム系に15インチ、更には16インチの設定もありました。
この世代のムーヴは4種類ものタイヤサイズ設定があったことになります。
最小回転半径は2WDで4.3m、4WDで4.2mと何故か4WDの方が小さいのです。
パワーステアリングの方式が4WDでは電動式、2WDでは油圧式と異なる関係でしょうか。
ちなみにトランク床下にテンパータイヤも装備されています。
今の車が失ってしまった予備タイヤ。これがあると安心出来る。
何でもかんでもロードサービス頼りでは不便なシーンもあります。
14インチスチールホイール+キャンバスのキャップ。この組み合わせは私くらいですかね。
約2年、実質1年半くらいじっくりとムーヴに乗ってみました。
この4代目が登場した2006年。
当時のCMには人気で引っ張りだこな仲間由紀恵さんを中心にミスターマリックさんや草野仁さんが出演されていました。
この年に初めてauで携帯電話を契約し以来20年ずっとauです。ドラマ「ごくせん」も見てたな・・・
この頃の軽自動車は流線形でホイールベースを限界まで伸ばしたパッケージングが流行っていたと思います。その究極形が三菱「i」ですね。
結果として広々とした室内と安定した走りを両立しています。
走りに関しては今までも書いていますが、思った以上の実力があります。
新エンジンKF-VE、ワイヤースロットル、4ATが相まってストレス無く走ります。
特に高速走行時の直進安定性とパワーのゆとりは軽の域を超えていると感心しますね。
街中でも出遅れることなくスムーズに前に出て、郊外では高速巡行もこなす。
コーナーの多い山道をハイペースで走っても意外とハンドリングがしっかりしていて、ロールは大きいがよく粘る脚です。
まさに軽自動車のグランドツーリングカーとも言える存在。
タイヤは標準の13インチがこの車の特性に合っていると感じました。
14インチも試していますが、ハンドリングのゴワゴワ感というのか、軽快感が失われるような気がします。
その辺はタイヤの銘柄にもよりますので一概には言えませんが。
フルタイム4WDは所謂“生活四駆”ですが豪雪時に威力を発揮しました。
今のクルマと違いタイヤ空転抑制が入らないので、深雪をグイグイ進みます。
ここでおもいっきり駆動させたいのに、制御が邪魔をするなんてこともありません。
ベタ踏みで脱出したり、突破したり。四輪が駆動することが強み。
LグレードではABSがオプション設定になります。この個体は非装着で、凍結路でのコントロール性は良かったですね。
現在の低燃費第一の設計では味わえない、
「とにかく人間にとってストレスの無い、手足のように動いてくれるクルマ。」そういう思想が4代目ムーヴにはあります。
現在でも多く見かけるのには理由があります。
弱点もありまして、エアコン使用時のパワーダウンは避けられません。
体感で8馬力くらいエアコンにパワーを取られます。
動力性能に関してかなりいいことばかり書いてきましたが、峠の上りではそれなりです。
活発に回るエンジンですが、軽自動車らしく無理せず走りましょう。
そのまま唯一の不満点を書いていきたいと思います。
リアワイパーです。
フロントワイパーに連動してRギアに入れると自動で動いて後方視界を確保する仕様になっているのですが、それが余計なお世話機能でした。
私の場合、少しバックしてから前進する駐車環境でして、
ワイパーを作動させてフロントの雪や雨を拭いてから出発する時に勝手にリアワイパーも動くのがストレスでした。
冬にワイパーが凍り付いている時でも問答無用で作動します。故障の原因にもなりますし、第一、勝手に動いてほしくない。
リアワイパーは不要、もしくは完全に任意で作動させるようにしてほしい。
リアウィンドウにワイパーの拭き跡が付くのも嫌です。
もう一つ気づいた点として、冬季でも水温が上がるのが速くヒーターの効きが良いです。
色々な車に乗ってきましたが、エンジン始動から温風が出てくる時間はかなり速い方だと思います。
デフロスターに入れて数分のアイドリングでフロントガラスの氷は溶けてます。
良い点も悪い点も色々正直に書かせてもらいました。
軽自動車とは毎日の生活に欠かせないもの、暮らしを楽しくするもの。
使いやすく乗りやすい室内、ストレスの無い走り。
これ以上何を求めるのか。安全装備や運転支援機能は一切付いていません。それ故に不満なく乗れました。
アイドリングストップやら意味不明な警告音やらに疲れていませんか?
クルマとしての完成度は最新の軽にも劣らないと感じます。
MOVE ON.
時代は変わり、先駆者ワゴンRと共に軽自動車の中心にいたムーヴも一時途絶えてしまいました。
2025年スライドドアになった新型が登場しましたが、主力の座は完全に奪われてしまった。
一昔前、全盛期のムーヴがここまで充実していたことが伝われば幸いです。
以上、大変お世話になりました。乗ってみると奥深いクルマです。













































