先日、

息子の小学校最後の運動会が無事に終わりました。


6年間、いや、保育園からだから、10年ちょっと

応援しましたー。全力で。


全力といっても

表向きは普通ですよ?



でも、内心、

こうして狂気じみているのにはわけがありまして。



突然ですが、私、小さい頃、大人になったら男の子になると思ってました。信じていました。



私には二つ上の姉がいるので、

祖父母と父は(母はどうかわかりませんが)男の子が生まれることを期待したそうで。



生まれて女の子だとわかるまで

私には「キヨタカ」という名前もありました。



そのエピソードを聞いた時、多分幼稚園くらいだったと思いますが

親が産みたかったのは私じゃなかったんだなぁと思いました。

親にとっては他愛もない話だったと思いますが

胸にギュッとなる寂しさはシミになって拭いても洗っても消えません。



それから、なんでか、自分は男の子になるんだって思うようになっていました。


姉にも男の子にも負けたくなかったし、

何にもなれない自分がなんだかずっと迷子のままさまよっている感じでいました。




父は孫が男の子でとても喜んだと思います。




息子が生まれてから

私のその歪んだコンプレックスが息子に向いてしまわないよう、かなり気をつけていました。



普段はそんなことなかったと思うし、サッカーや他のことは、とてもライトにやっているんですけど。


なんでか運動会や陸上競技は夢中になってしまいましたね。



だって走ればいつも1位をとってくれて、リレーもいつもアンカー。

みんなの期待が私にも伝わるほどでした。




というか

自分がなりたかった男の子がそこにいたんですよね。



私が生きるはずだった男の子?

顔もそっくりです。

なんかそんなふうに思ってしまっていました。


親として1番いけないことかも知れません。



でもいい夢を見させてもらいました。

本当に、夢のようでした。



息子と一緒に成長させてもらったこの12年、私の人生のかけがえのない財産になりました。

本当にありがとう。



これからもまたいい意味で、変わっていけたらいいのだと思います。




私のコンプレックスもここらで一区切りです。



運動会のあと

なんか気分が変わって20センチ近く髪を切りました。

とても気持ちもさっぱりしています。


伸びるのが早い上に湿気もありまとまらないので、また結んでしまいましたが。

短くなった髪がとても軽くて。なんだか吹っ切れた気持ちです。


迷子の自分も、ようやく帰って来れたのかも知れません。

本当にありがとう息子。



さよなら、狂気。