君が小学校2年の春だった
車いす押して学校からの帰り道
いつものように冗談言い合ってたら
お母さんは僕が知っている他のお母さんたちの中で
一番幸せなお母さんやねって
えっ どうして?
だって 僕がちょっと足が開くようになったり
一歩 歩けただけで踊るように喜ぶもん
ひとつひとつは小さいことやけど
お母さんは幸せの数では 他のどんなお母さんより 勝っとる
ぼくのおかげやな~
幸せのそういう見方もあるんだな~って 教えてくれたね
寝たきりになるって言われてた君が
ネクタイして 友達に囲まれ 勉強いやや~と言いながらも
元気に高校にかよう
ここまでくるのに どんなにたくさんの君のやさしさに支えられてきただろう
つらいことや ぶつけようのない どうしようもない怒りや くやしさが
いっぱいいっぱいあったはずなのに
私の中に残っているのは 楽しいことばかり うれしかったことばかり
君はわたしのために生まれてきてくれたんだね
みんなより書くのが遅いから
みんなよりた~くさんの時間費やして
みんなより少ししかできないのに
決して投げ出さない
子供は親の背中を見て育つと言うけれど
私は君の背中を見て生かされているよ
車いすの 頼もしい 息子
ありがとう
いつか広い世界に送り出すとき
後悔しないよう
いつか素敵な女の子にとられるとき
素直にバトンタッチできるよう
そのときまで精一杯見守るよ