◆【小説「三銃士」のぎもんシリーズ】

デュマの「三銃士」で、アラミスの思い人、マリー・ミションことシュヴルーズ公爵夫人(実在の人物)は、ツールにいることになっていて、(角川文庫 竹村猛訳)
最初はてっきり、ロワール川沿いの都市トゥール(ツール)だとばかり思い込んでいました。

ですが、フランスにはトゥールという都市が2つあって、
もう一つはドイツとの国境付近、ロレーヌ地方にあります。

日本語に訳すとどっちも「トゥール」らしく、紛らわしい…、
どっちのトゥールなんだ??と思っています。
(ついでにロワールとロレーヌも、日本語だと紛らわしい…(。-_-。))
フランス語だと綴りが違うそうなので、答えを知りたかったら、フランス語の「三銃士」を見れば一発なんだろうけど…。
(ちなみに、ロワールのほうは《Tours》
ロレーヌは《Toul》)

で、日本語版Wikiのシュヴルーズ夫人を見ると
「この時期ロレーヌに亡命していて、その地でロレーヌ公シャルル4世と情交関係を持ったとされ…」
…なんて記載あり、

手持ちのジャック・カロ展のカタログにも
「1627年2月、シャルル4世が公国の宮廷に身を寄せていたシュヴルーズ公爵夫人のために槍試合を主催」
…とあります。
(小説上でのダルタニャンの上京は1625年)

なので、個人的にはロレーヌ公国のほうの「トゥール《Toul》」かな…と思っています。

(しかし、三銃士の日本版wikiには、ロワールのトゥールにリンクが貼ってある…^^;)


↑ジャック・カロによる、
シュヴルーズ公爵夫人の紋章


↑同カタログの地図より
パリの左側に、ロレーヌ公国のトゥールがあります。



◆【小説「三銃士」のぎもんシリーズ】

■「アトスはあのアシルのように、ポルトスはアジャクスのように、アラミスはジョセフのように、考えておくことにした。」(角川文庫 竹村猛 訳)

どこかに載ってるかもしれませんが、自分がネットで調べた時には見つからなかったので、メモ的に載せておきます。

・『アトスはアシルのように…』

☆アシル→アキレウス
(ギリシャ神話。トロイア戦争の無双の英雄。
踵だけが弱点)

・『ポルトスはアジャクスのように…』

☆アジャクス→アイアス
(こちらもギリシャ神話。大アイアースとも。
ウィキによると…
トロイア戦争でギリシア勢に参加した英雄では、
アキレウスに次ぐ強さとか。
アキレウスの死後、彼の鎧をかけた競技会でオデュッセウスと争い、結果は判定負け。
これがもとで自害する。)

・『アラミスはジョセフのように…』

☆ジョセフ→ヨセフ
(旧約聖書「創世記」に出てくる司祭。
ウィキによると…、
兄弟の妬みを買って、隊商に売られるも、
結果的にはエジプト宰相まで出世。
政治手腕を発揮し、飢饉を救い、兄弟とも和解した。)

ネットで検索しても見つからなかった原因は、
アキレウス→アシル
…のようにフランス語読みになっていたから
…のようです。

それが分かったのも、
福音館書店の「三銃士」に註釈が載っていたから。有難や。
(ちなみに岩波、講談社、復刊版は未チェック…。)

ミラディーも確か
「魔女シルセのよう」と書かれてましたが、
こちらもギリシア神話。
「魔女キルケ」のこと。

…とくると、気になったのは
ダルタニャンを例えるなら誰?

頭が切れ、行動派の策士かつ勇士、女性関係多し?…で、
さながら「オデュッセウスのよう」??




◆前回に引き続き、
旧ロシア版の劇中歌『“История Атоса (Черный пруд)”または“Баллада Атоса”』に関するリンクなど。

■アトス役、
ベニアミン・スミエホフ氏によるピアノ+コメント動画、
※リフ部分のみで、歌唱はありません。
スミエホフさんらしいアレンジで、好きなのでリンク貼っておきます

Вениамин Смехов (Атос) - YouTube

[https://m.youtube.com/watch?v=-zUrD0lvO9M]


三銃士とは関係ないですが、スミエホフさんが歌っている画像が、いくつかアップされています。
(個人的にこれとか好きです。↓

[Вениамин Смехов Два сольди - YouTube])


アトスのバラードを歌ったものは未見です。
原曲のほうでも、別の方が歌っているようです。

■しかし、この御方は歌ってます!
ダルタニャン役、
ミハイル・バヤルスキー氏による
アトスのバラード
↓ 
Михаил Боярский - Баллада Атоса 28.11.2014 - YouTube

[https://m.youtube.com/watch?v=h5r3r6QEbV0]

ギター一本弾き語り!


その他…
youtubeで検索すると、いろいろヒットします。
カラオケ映像もあれば、
三銃士とは全然関係なさそうな、若手歌手が歌ってて、
スタジオが良いムード?になってる映像とか、
舞台版?「三銃士」で、キャストは全く別なのに、
曲はそのまま使用されてたり…。

何だかロシアの人に愛されてるな…、と思った次第です。


ではでは。