薬剤師なつねの優しい薬のはなし

薬剤師なつねの優しい薬のはなし

現役薬剤師。病院→調剤薬局を経験。
薬の疑問を、できるだけやさしく書いてます。

なんだか風邪っぽい…
そう思ったとき、とりあえずドラッグストアで
風邪薬を買う方も多いと思います。

 

でも風邪薬は種類が多く、
「どれを選べばいいの?」と
迷ってしまうこともありますよね。

 

なんとなく有名なものを選んだり、
パッケージのイメージで決めてしまう方も
少なくありません。

 

実は、市販の風邪薬にはいくつもの成分が入っており、
体質や症状によっては注意が必要なこともあります。

 

今回は薬剤師の立場から、
市販の風邪薬を選ぶときに気をつけたいポイントを、
やさしく解説していきますね。

 

 

①風邪薬って全部同じ?

市販の風邪薬には、いくつかの種類があります。

大きく分けると、次の2つです。

・配合薬
・単一成分の薬

それぞれ特徴が異なるため、
症状や体質によって向き・不向きがあります。

 

 

②配合薬とは?

いろいろな成分が入った、いわゆる総合風邪薬です。

咳止め、鼻水を抑える成分、解熱鎮痛成分、痰を出しやすくする成分などが
1つの薬にまとめて入っています。

 

1剤でまとめて症状に対応できるのが魅力です。

 

ただし、注意したい点もあります。
それは、体に必要のない成分まで入ってしまうことがあるという点です。

 

たとえば、眠気が出やすい配合薬では、
「カフェイン」を配合して
眠気を抑えるように調整していることがあります。

 

夜に服用した場合、
体質によっては眠れなくなることもあります。

 

 

 

③単一成分の薬とは?

主に1つの成分だけが入っている薬です。

 

治療したい症状に合わせて、
ピンポイントで成分を選ぶことができます。

 

また、医療用の薬と同じ成分量であることも多く、
処方薬と同程度の効果が見込めるものもあります。

 

ただし、症状ごとに複数購入すると、
総合風邪薬より割高になることもあります。

 

 

④飲み合わせや持病にも注意

現在服用している薬がある場合は、

・効果の重複
・相互作用

これらを確認する必要があります。

 

思わぬ副作用や、薬の効きすぎ・効きにくさにつながることもあるため注意が必要です。

 

また、持病がある場合は、
薬の作用によって症状が悪化してしまう可能性もあります。

 

市販薬を購入する際は、
お近くの薬剤師や登録販売者にご相談ください。

 

※インフルエンザにかかっている間は、
 使用を避けたほうがよい解熱鎮痛剤があります。
 診断された場合や、身近に感染者がいる場合に
 風邪薬を希望される際は、必ずお申し出ください。

 

 

⑤迷ったら薬剤師に相談を

市販の風邪薬を購入するときは、

症状がはっきりしている場合 → 単一成分の薬
風邪の症状がいろいろつらい場合 → 配合薬

 

このように選んでいただければと思います。

 

「なんとなく」で選ばず、
ご自身に合った薬を選ぶために、
わからないことがあれば薬剤師や登録販売者にご相談ください。

 

総合風邪薬の成分についても、
成分表や含量を確認しながら、
できるだけわかりやすく説明させていただきます。

 

風邪をひいて体力がない中、
棚に並んだたくさんの薬の中から選ぶのは
とても大変なことだと思います。

 

薬のことだけでなく、
ほかにもサポートできることがあれば、
どうぞ遠慮なくお申し付けください。

 

市販薬は身近で便利ですが

正しく選ぶことで、より安心して使うことができると思っています。