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薬剤師なつねの優しい薬のはなし

現役薬剤師。病院→調剤薬局を経験。
薬の疑問を、できるだけやさしく書いてます。

 

薬局でよく受ける患者さんからの質問です。

・食前の薬を飲むのを忘れて、食事をしてしまいました
・朝食を食べないのですが、朝食後の薬はどうすればいいでしょうか

 

「ちゃんと守らなきゃいけなかったのかな…」
「飲み直したほうがいい?」と、不安になりますよね。

 

実は、薬の「食前」「食後」には
厳密に守る必要があるものと、
そこまで気にしなくてよいものがあります。

今回は、薬剤師の立場から
食前・食後の考え方と、迷ったときの対処法
わかりやすく解説していきますね(^^)

 

 

● 薬の「食前・食後」はなぜ決められているのか

薬によって、体の中での吸収や代謝のされ方はさまざまです。

そのため

  • 効きすぎてしまう

  • 逆に、十分な効果が出ない

といったことが起こらないように、
効果を安定させ、副作用を防ぐ目的
「食前」「食後」が決められています。

 

 ●食前の薬とは?

食前の薬は、空腹時に服用することで効果を発揮しやすい薬です。

例えば

  • 空腹時のほうが、早く・しっかり吸収される薬

  • 食事(特に油分)の影響で、
    吸収スピードが下がってしまう薬

  • 食後に分泌される、
    体内の酵素やホルモンに作用する薬

このような理由から、食前の服用が指定されています。

 

●食後の薬とは?

食後の薬には、主に次のような目的があります。

  • 胃への負担を減らすため

  • 食事と一緒に飲むことで、飲み忘れを防ぐため

  • ゆっくり吸収させ、
    安定した効果を得るため

「食後」と書かれている薬は、
胃を守りながら安全に使うための工夫なんですね。

 

 

●「食前・食後」の指示通りに飲むのが難しいときは?

まずは、自己判断せずに薬剤師へ相談してみましょう。

 

多くの薬は、食前・食後に多少ずれがあっても
問題なく服用できる場合が多いです。

 

ただし、薬によっては服用タイミングが重要なものもあるため、
必ず確認するようにしてくださいね(^^)

 

・風邪をひいて食欲がないとき

→ 食事がとれなくても、
 服用できる薬がほとんどです。

 

 ただし、糖尿病のある方は、
 血糖コントロールへの影響があるため、
 服用前に相談するようにしましょう。

 

・毎朝、食事をとらない方

→ 薬の中には、
 毎日決まった時間に服用することが大切なものがあります。

 

 夜勤など生活リズムが不規則な方でも、
 「朝の時間帯」に服用することが重要な薬もあります。

 

 日中は仕事などで外出される方も多いため、
 自宅で服用しやすいタイミングを一緒に考えていきましょう

 

・食前の薬を飲まずに、食事をしてしまったとき

→ 薬によっては、
 食後に飲むと十分な効果が得られにくいものがあります。

 

 次の食事前のタイミングでの服用を
 おすすめする場合もありますが、
 漢方薬などは食後でも服用できることがあります。

 

 迷った場合は、飲まずに次回へ回す前に、
 一度薬剤師へ相談してくださいね(^^)

 

 

●まとめ|困った時には薬剤師に相談を!

 

・食前食後には理由がある

・多くの薬は服用タイミングを柔軟に調節できる

・ただし、自己判断せず薬剤師に相談を!

 

 

薬剤師は薬の特性を熟知しています(^^)

生活に合わせた服用方法も、一緒に考えることができます。

「こんなこと聞いてもいいのかな?」と思う事でも大丈夫です◎

毎日の服薬が無理なく続くようサポートしますね!