お空に旅立ったあの日が近づくにつれ

かわいく美しいお届け物たちが

なつみのもとに到着しました。

 

それぞれのお品を受け取ると

送ってくれた方が何を思ってなぜそれを選んだのか

気持ちが伝わってくるようで

嬉しかったりしんみりしたり。

 

 

 

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なつみのお名前バルーンはすごくうれしい

だって今年なつみのお誕生日にやろうとしてやれなかったやつ…

 

なつみ「ほわぁぁかわいい」

 

 

 

 

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ブルーのりんどうが季節感あって秋の始まりを感じ…

あっ!にこちゃん!

 

なつみ「にこちゃーん、はろーー」

 

 

 

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八ヶ岳の麓、良い土と水と太陽で育った

美しくも強い生命力を感じる花たち

 

なつみ「ぐんぐんぐーーん!」

 

 

 

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グラデーションのカーネーションに

トルコキキョウの白く可憐な花びら、ナチュラルなブーケ

 

なつみ「あのおりぼん!まーま、つけて」

 

 

 

 

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白にブルーの取り合わせが美しいお花たちは

なつみをへの切なく愛しい気持ちを含んで

 

なつみ「ばーば、いいこいいこ」

 

 

 

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ゴージャスかつシックなハイセンス・アレンジメントは

ゴージャス美人のいもちゃんから

 

なつみ「まーまのいもちゃん、てれびでみた」

わたし「ダンちゃんね、愛の不時着の 激似だよね」

 

 

 

 

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花冠としてなつみの頭にのせてあげたいな

パープルベースの上品なプリザーブド・リース

 

なつみ「あぃ!」(頭を差し出して)

 

 

 

 

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おえかきが先か、ぱくっ!しちゃうのが先か

さらりと淡く口の中でとけるたのしくおいしい和三盆

 

なつみ「・・・・んふふふふ」(ぱくっしたね)

 

 

 

わたしたちも例年通りお花のアレンジメントを用意しました。

 

 

今年は次女さんが手を伸ばして倒してしまいそうなので

ちょっと小さめに、台の上に置けるサイズに

でも、ふんだんにユリの花を使って作っていただきました。

 
夏の名残とばかりに蝉を鳴かせる9月の太陽、
この温度ではあっというまにお花がションボリしちゃいます。
にゃんつーのそばにきたユリたちが
どうかすべての蕾を開いてくれますようにと
エアコンの設定温度をぐんとさげて部屋を冷やしました。
 
ひんやりした空気に漂いはじめるユリの芳香を吸い込むと
なつみが家に帰ってきたあの日々のことを思い出します。
 
毎年わたしがなつみの命日にユリを選ぶのは
ユリの香りとともにあの日に還りたいたいから。
 
しんと冷えた空気は花たちから放たれる湿度を含んで
部屋に入るたび鼻腔をくすぐるのは
沈殿するように溜まった濃厚なユリの特徴的な香り。
 
音、温度、香り、光景。
忘れられないし、忘れたくないあの日のすべて。
 
ユリはあの日を追憶するために
わたしにとっては欠かせないアイテムなのです。
 
 
 
 
そして当日。
どこまでも青く、クロマキー合成のように晴れわたる空。
 

 

今年もいつものところで。

 

このへんからは写真がぜんぜんなくて

ダイジェストになるのですが

 

つつがなくなつみの四周忌をおこないまして、

鬼子母神さまにて

いつもどおり朗々と響き渡る素晴らしい声で

お経をよんでいただきました。

 

御堂の四隅すみずみまで声がわたり

とても神聖で厳かな心持ちになります。

あまりに立派なお声に次女さんが泣くかも

と懸念してましたが杞憂に終わり、

思いの外おとなしく静かに膝の上で待機してくれてました。

 

意外!

 

あ、そうそう。

この日はなつみがお世話になった病院へも行きました。

(毎年恒例)

 

とはいえただの部外者が立ち入ることはできないので

病院前の道路からNICU/GCUのあたりを見て

あの場所でお世話になったんだよねと夫と話して

あらためて感謝して立ち去る、という。

(毎年恒例)

 

 

 

 

 

 

 

遡って4年前。

わたしの赤ちゃんがまさかの

出産トラブルで脳の機能をほとんど失い、

たった1年ちょっとで命を失いました。

そんなのってある?

まるっきり予想外の出来事。

 

ここ2年はCOVID-19。

ウイルスの蔓延により

世界中の人たちの命がおびやかされ

人生や暮らしに影響を受けた人もたくさんいます。

 

ねぇ、こんなことがあるなんて誰が予想しました?

人生って思ってもみなかった出来事が

次々に立ち現れてきますね。

 

 

 

来年の今頃はなにしてるのかな。

10年後はなにしてるのかな。

 

 

わたしの未来のお楽しみは、

この世の命が尽きたらなつみに会うこと

正面からぎゅっと抱きしめること、

なのですが、

もしそれが意外と叶わなかったりしたら

きっと生まれた時と同じことを言います。

 

そんなのってある?

って。

 

なつみ、そこは頼む。抱っこさせて。