なつみが様々な処置を受ける際、
「辛いのわかる、知ってる」
と感じることが多々ありました。




たとえば、
同じ体勢で寝続ける時のベッドの硬さ、
腰などの骨にピンポイントで
圧がかかって痛いこと(これが褥瘡となる)

鼻からチューブを通すときの鼻の中の感覚、
喉に居座るチューブの感触

点滴のルート探しの痛み、
挿し直す痛みの波状攻撃

術後の麻酔切れ、
前後不覚にうつらうつらする感覚、

傷口の痛み、傷の内側の痛み
など。






わたしとなつみは
身体条件も環境要因も異なるので

実際のところそこはちょっと違うだとか
そうでもないのではという点もあるんですが

少なくともわたしは
体験としての一例をもってます。






腸閉塞で入院したわたし。
久しぶりの痛みと辛さに
のたのたうちまわってます。

今回、鼻から管を通すのに
とてもとてもベリーマッチ苦戦しました。

鼻血と涙と口からげぇげぇして
顔ぐしゃぐしゃ。

そのとき、
しばらく嗚咽泣きしてしまいました。

緊急外来のかたいベッドに横たわり
鮮血のついたティッシュの山を目の前に
ただひたすらなつみのことを思い出して
泣きました。


ひたすら、なつみのことを想って
感情があふれてました。



吸引、やだったよね、やだったよね、
苦しかったね。
なつみはこんなもんじゃなかったよね。


なつみの受けたであろう苦痛を想うと
苦しくて、苦しくてたまらない。

つらい。



祈りました。

あの頃のなつみの苦痛が、
少しでもいいから
わたしの杞憂で済んでいますように。

理由はなんでもいい。
辛くないことだけを願いました。







また、別の日。

点滴の挿し直しが上手くいかず3回ほど失敗。
わたしの血管は細いので難しいようです。

3回目、ブッスーーーーと深く刺されて
あまりの痛さに、
いったーーーーーーーーーー!と叫びました。

感情がパーンと弾けて、
ブワァァァと泣いてしまい、
大部屋でしばしサイレント泣き叫び。
久々のサイレントです。
鼻水だけ音アリ。

まわりにも聞こえてるはずなので
きっと点滴痛くて泣いてるんだあのひと…
と思われたことでしょう。

違うんです。

ここでもやはり思うのは、なつみのこと。




ちっちゃいパンみたいなぷくぷくのおててに
たくさんの穴を開けたときのこと。


両手両足に40近く…



オペを乗り越えるにはやるしかなかった。
それは理解してる。




だけど。



なんであんなことになっちゃったんだろう。
なんであんな目に
なんであわなくちゃならなかったんだろう。

なんで。なんで。なつみなの。

悔しい。




これは新生児科の先生に対してではなくて、
産科の先生やスタッフに対してでもなくて、
もっと、もっと、大きなもの、
運命に対してわたしから大ブーイング。






痛かったね、痛かったね、痛かったよね
知ってるよ、わたしは知ってるよ















でももう痛くないね
解放されたね



いまは痛くないはず






それだけが、わたしの救い。

































余談ですが
胃管ののちイレウス管に移行しました。
それも 数日後に一度抜けたものの
再発してすぐ入れ直し…。
内臓が複雑でチューブなかなか進められず
1リットルくらい緑色の内臓液を
吐いて吐いて、ドバドバ吐き続けて
痛いと苦しいの3時間。
苦痛的絶望と精神の限界…発狂しかけました。
現代の拷問。

詳しくは「イレウス管 痛い」で検索。