かれこれ数週間前になるのかな、
急に気温が下がって
ニットに手が伸びたとある週末のこと。

薄着で外へ出かけてしまい、
体が冷えてしまった体をあたためようと
湯船にたっぷりのお湯をはった。

つま先から足をさし入れて
ゆっくりとお湯にからだを沈めたら、
ながくて深いため息がでた。


お風呂はいいねぇ。。。


ぬるめのお湯に包まれるのが気持ちよくて
いつのまにかうたた寝をしていたら




ぱしゃん。


顔の近くで水面が跳ねる音がした。










天井から水滴が落ちてきたのかな。

寝ぼけたまま、うすーく目をこじ開ける。
頭をあげて真上を見てみたけど、

特になにもない。

細いした目のまま、じぃぃと
天井に目を凝らす。
水滴がついてるような様子は
見当たらなかった。


寝ぼけたままお湯の中で体勢を変えて
寝返りをうち、再び目を閉じる。

まどろみの中で思う。

もしかしてなつみとフレンズのいたずら
なのかな。

いま、もう一度目を開けて体を起こして
湯ぶねの外側をのぞいたら、
くすくすの忍び笑いをがまんしてる
あの子たちが湯船にへばりつくようにして
わたしから隠れてるかもしれない。

そして「見つかったー!」とか言いながら
笑い声をたてて逃げてくのかもしれない。





思考と眠気のなかを
とろとろとあいまいに揺蕩う。

目を閉じてぬるま湯に身を浸したまま
愛しいなつみとフレンズのことを想った。




ぱしゃんするくらい、できちゃうんだよね。

次のいたずら、待ってるよ。
受けて立つぞ。

いまやきみたちは
なんでもできるし、なんでもできる。